山崎氏が書いた米中経済同盟を知らない日本人 が大変
面白かったので、最新刊である本書を読んでみる。
本書では、日本が復活するための施策を多々提言。
山崎氏の最も強い主張は、高速道路を無料化して、経済を
活性化させて日本を復活させようというもの。
最初は、その施策で日本が復活するほどのものなのだろうか、
という思いだったが、読み終えてみると高速道路の無料化は
やらないよりは、やるべきだという考え方に変わった。
しかし高速道路の既得権益に巣食う道路族や官僚、財団法人
などの反対を押し切れないんだろうなぁ。
本気で日本を良くしようという政治家は出てこないのだろうか。
メモ
・銀行や一部の企業を救うために国民の年金を犠牲にしてきた。
その上、経済政策のツケをさらに、これから働く人たちに払わせ
ようというのが政府の年金案。
・国と地方合わせて900兆円の借金がある。
・官民合わせて500兆円の国債を保有。
・アクアラインを使えば羽田から木更津まで20分。しかも坪単価
5万円程度。中国の上海なんかより圧倒的に安い。ここを
使うということをどうして考えないのか。往復6000円は高いが
無料にすれば新しい産業が出来る。
・民営化と言いながら、旧道路公団の借金は、高速道路機構なる
新たな独立行政法人に「飛ばし」た。
この法人は職員85名のペーパーカンパニーで、将来巨額の
借金の金利が上昇し多額の損失が発生すれば国民が負担
するしかない。損が出たら、国民のツケを回す借金爆弾。