内容が深すぎてさらりと読めないため月刊誌なのについつい溜めてしまう。


サムシング・グレートのメッセンジャーである村上和雄氏


金峰寺1300年の歴史の中で「大峯千日回峰行」を達成された


塩沼亮潤氏との対談は、共に極限の世界を知っている者同士の話でおもしろい。



「大峯千日回峰行」とは、1日48Kmの山道を16時間で大峯山1719M


まで登ってその日のうちに帰ってくるという行のこと。


一旦行に入れば決して休むことや途中でやめることは許されない。


後戻りの出来ない行のこと。


もし万一行けない日があれば、行が失敗したとみなされ、所持している


短刀で腹をかき切るか、腰に結わいてある「死出紐」で首をくくるかの


2つにひとつの厳しい掟があるということだ。

実際、塩沼氏も40度の熱が1週間続いたことがあるそうだが、それでも


行を続けということだ。


その精神力は想像を絶する。


2人が共通して言っていることとして、遺伝子がスイッチがONになるのは


厳しい環境に追い込まれた時ということ。また、利他の心が芽生えた時とも。


中途半端な成功をしている人は、私利私欲や名誉を求めている人が多いが、


それを突き抜けて利他の精神を持っている人は一流の人物の人が多いと思う。


到底お二人に及ばないが、かくありたいものだ。


そのほかも致知の内容は濃く本当にためになる本だ。