現在日本唯一のDirect Cutting設備を有するキングレコード関口スタジオ制作のDirect Cutting盤「Sensibilities 川上さとみ(P)トリオ」を入手したのでその試聴感です。

 

 

<このレコードの特徴>

1.A面:アナログ ダイレクトカッティング、B面:DSD11.2MHz 1bit/192KHzのデジタル録音

A,B面の演演奏曲は異なるが、ソロー、ミデイアムテンポの曲が各1曲演奏されている。

2.マスタースタンパープレス

通常のラッカー盤(凹)→メタルマスター(凸)→メタルマザー(凹)→スタンパー(凸)の工程ではなくメタルマスターでのプレスで製作工程での音質向上を図っている。その分プレス枚数が少なくなるのでコスト高になり、この盤は\6,380です。

 

川上さとみ氏についてはほとんど知らなかったですが、2005年デビューで2006年9月に「スイートネス」(CD)がSwig Journal選定ゴールドディスクになっています。ちなみにこのダイレクトカッティングの模様が生配信されたようです。

 

<試聴環境>

カートリッジ:PP-200(Phasemation)+アーム:MH-10B(Glanz),+I/Vヘッドアンプ(自作)+5670W CR EQ(自作)+WE 300Bシングル(自作)+Klipsch RB-81

 

       

 

<試聴感>

・新品レコードという事も相まってS/Nがすばらしく、特にスローテンポでのピアノ音がヴィヴィッドな響きです。

・サブシステムの試聴ながら(メインは3wayマルチシステム)A面のピアノ音(アナログ)のほうが艶やかな響きがあります。(高調波の出方の違いか?)どちらが本当の音に近いのか判りませんが、個人的にはA面のアナログ録音のほうが良かったです。

 

ダイレクトカッティングレコードは以前流行した時期があり今でも試聴用として使用しています。

下画像の「For Duke」以外は中古レコード店で入手したもので今でも入手できるできるかと思います。

 

      

 

      

 

  

こちらは同じくキングレコード制作のDirect Cutting*45rpm 盤