新年明けましておめでとうございます。

 

新年早々大地震で驚いていますが、被災地の人々の安全を祈るばかりです。

 

このブログは一老人の趣味(Audio、蘭、野菜作りetc)日誌で今後も徒然にアップしていきますのでよろしくお願いします。

 

昨年末の大掃除の際真空管の整理をしていたら懐かしいものが目に留まりました。真空管アンプを本格的に製作し始めた約45年前に購入した東芝製の「6GA4」のペアーチューブです。

ちょうど遊んでいるPush Pullアンプ(6V6G UL接続)があるのでパワー管を入れ替えて音出ししました。

 

 

1.6GA4

6GA4は戦後東芝で開発された傍型電力増幅純三極管で、故浅野勇氏の「魅惑の真空管アンプ その歴史・設計・政策」下巻によると双三極管6BX7から派生したもので2個の三極管を独立させてプレート損失を13W(6BX7は10W)と高めリニアリティ改善を図ったものとあります。

約45年前に購入した時はペアーで¥1,600円でしたが現在ではその10倍の価格で流通しているようです。当時とは貨幣価値が違うと言え何でこんな球が?という感じですね。

 

 

2.Amp.構成

初段は12AU7の差動増幅で位相反転も行い、2段目も12AU7差動増幅でカソードのパスコン無しです。出力段は固定バイアスの6GA4のPush PullでEp=280V、Ip=40mA,RL=8KΩ,Pp=11.2Wの動作点です。(NFB無し)低域時定数はOPTを除き出力段のカップリングコンデンサーのみでfc=0.8Hzです。PTはST-250(TANGO)、OPTはFE-20-8(TANGO)

B電源供給は各増幅段ごとに安定化(MOS FET+ZDのオープン型)しさらにL,Rに独立して供給してます。

 

右下部が定電圧基板。中央部にあるのが固定バイアス調整基板・

0dB=1Wでのf特は高域50KHzで-2dBで広帯域とは言えませんが、低域は出力段の低域時定数が十分低い事も有り十分伸びています。

D.Fは無帰還という事もありON/Off法で約2(@1KHz)です。

残留ノイズ(入力短絡)L:0.25mV、R:0.2mV

 

3.試聴感

DF=2ですが低域のボン付き等は感じられず十分聴けるレベルです。ちなみに試聴環境は光電カートリッジシステムでSPはサブシステムのKlipsh RB-81です。サブシステムでは現在6台のPower Amp.(AD1,6550 Push Pull,DA-100 ,808,300B,,VT-52)が切り替えて聴くことが出来できるので今回の6GA4 Push Pullと比較試聴していきたいと思ってます。