先週オーデイオ同好の会社時代の後輩が光電カートリッジの真空管EQアンプを試聴しに来てくれました。ほぼ同価格帯のMCカートリッジ(フェーズメーション P-200)との差は殆ど感じられず、心配していたドリフトの影響も聴感上問題なかったです。

只、精神衛生上ドリフトが気になるのでSAOC(Super Auto Offset Control)回路を搭載することにしました。

 

上部の小基板がSAOC

 

1.SAOC

オリジナル(無線と実験誌 2023.3月、4月号)ではEQアンプの後にラインアンプ(可変ゲインの反転アンプ、ゲイン可変で音量調節)がありラインアンプ出力に対してのSAOCです。(ちなみに最近では10KΩATT+固定ゲイン非反転アンプでATTでの音量調整に変更しているようです)

私のシステムではラインアンプ(600Ω定インピーダンスATT)は既にあるのでEQアンプ出力に対してのSAOCです。逆相カッティング対応の為Lchは非反転アンプ、Rchは反転アンプとなっているので2種類のSAOCが必要となります。

 

 

左側がLch用(Vo>0で掃き出し電流で反転側に注入、右側がRch用でVo>0で吸い込み電流で非反転側に注入)何れも手持ちの関係でK30A,A872,K246で構成。

 

 

あとヒーターのウオームアップ時間のばらつきでPower On後かなり大きい電圧が発生しているようなのでB電源(±120V)の供給をDelayさせるようにしました。(取り敢えずマニュアルSWでの対応としアンプ側にB電源供給インジケーター(赤色lED)を付加しました)

現在エージングを兼ねて試聴継続中です。