昨年12月に購入依頼した光電カートリッジ「DS-E1」がようやく入手でき、既に製作済みの光カートリッジ用EQアンプに接続し音出しをしました。

 

 

       

 

アームからのケーブルはRCAケーブルではなく以前から使用していたバランス接続用に自作した2芯シールド線(コネクタは5P DINコネ、上図右側のEQアンプの左端)で慎重に接続確認後(L,R逆接続だとLEDに給電できず)、EQアンプの電源投入して緑色のインジケーターLDEが点灯してホットした瞬間でした。

 

DS-E1は第2世代の光電カートリッジで2LED(1個はインジケーター用)と一体型PDで構成されており、LED電流は62.8mAでPDの動作電流は0.765,0.783mA(無信号時)でした。

ちなみに第三世代では3LED(インジケーター用+L,R独立LED)とL,R独立PDで構成されていて出力(40mV→70mV)、セパレーション特性(24dB→27dB@1Khz)が向上していてコストも2倍以上になっています。

 

<試聴記>

DS-E1:アームFR-64S+ヘッドシェルFIDELIX MITCHAKU〈下図右側)

MCカートリッジ PP-200(Phasemation):アームMH-10B(GLANZ)+ヘッドシェルCS-1(Phasemation) 〈下図左側)

 

アームやEQアンプが異なるのであくまで光電カートリッジシステムと速度比例型MCカートリッジシステム(同価格帯のカートリッジ)との比較試聴です。

 

 

音出しの瞬間は低音から高音までレンジが広い再生音で、特にパーカッション音の透明さに優位差が感じられました。ただ女性ボーカルのさ行音が強調されるきらいがあるようで、EQアンプ、カートリッジのアジマス等の影響か今後検討していく予定。

 

ところで今回光電カートリッジ用EQアンプ製作にあたってRch反転(絶対位相を考えなければLch反転でもOK)する必要があるのは、45/45ステレオレコードにおいてRchが逆相カッティングされてているからとの事です。

逆相カッティングは恥ずかしながら今迄知らなかったのですが、初期においてモノカートリッジとの互換性を取るためL+Rが水平方向の振動になるようにする為のようです。(45度方向の振動を垂直、水平方向にベクトル分解すると同相カッティングだとL-Rがモノ信号になる)