社会の変化 | 摂食障害の娘とともに生きる!

摂食障害の娘とともに生きる!

中学生で拒食、
高校生で過食嘔吐になった娘とともに生きることを決意した母による
親子の成長記録・治療記録を綴っていきます。
だれかの役に立てればうれしいです。

「パリコレのモデルに痩せすぎのモデルは起用されない」


このニュースには

びっくりした記憶があります。


ファッションモデルといえば、

背が高くて痩せていて、

マネキンのような体型が思い浮かびます。


世界のトップブランドが痩せすぎのモデル起用をやめたのは、

モデルの身体を心配して……というわけではなく、

フランスをはじめ欧米各国で法規制がなされたためです。


この動きには、

摂食障害で苦しむモデルが多くいたからではないかと拝察しますが、

表に出てきて苦しいからみんな気をつけて!

なんて言える状態ではないと思います。



モデルだけでなく、

フィギュアスケートやマラソンなどのスポーツ選手も

摂食障害のリスクが高いようで、

公表して貴重な体験談をお話してくださる方もいらっしゃいます。


娘がこの病気になるまでは、

全く想像もつかないことでした。


有名な方が公に発言するのはより勇気がいることだと思いますが、

有名無名問わず、

他の人にオープンに伝えてくださるのは

それによって広く注意喚起できたり、

同じ病気で闘っている人の希望になるので、

本当に尊い決心だと思います。

ありがとうございます。



私自身も、

娘がこの先どうなってしまうのか不安が大きく、

もう治らないのではと暗い気持ちになることが多々ありましたし、

今もキツイ日がありますが、

実際に、かつてこの病気だったけれど、

今はこうしていますよと

ご様子を知ることができて、

諦めなくていいんだと

とても励みになります。



いろいろな症例があるので、

同じことを真似して上手くいくとかそういう話ではないですが、

病気になっても落ち着かれ、

明るく前向きにご活躍されているお姿というのは眩しく光ります。


生きていく希望です。



前回、社会的問題として

痩せていることが美しいという価値観の蔓延を挙げましたが、

一方で、

声をあげてくださるのも

この社会にともに生きる人です。


一人の声がだれかの健康や幸せを守れるなら、

闘病は決してラクではありませんが、

ステキなことだと思います。


世の中が少しでも生きやすく、

あたたかい気持ちに包まれるよう変えていく。

私たち一人ひとりの仕事だと思っています。