オカリナ、フルートのレッスンで
感じることがあります。
「オカリナを吹く」「フルートを吹く」
…どうしてもこの “吹く” という言葉が
よくないなぁと思うのです。
なぜかというと、
「吹く」と聞くと、無意識に“口から強く息を
押し出そう”としてしまう方が多いから。
その瞬間、口元に力が入り、
結果として音が硬くなったり、
息が続かなくなったりします。
もちろん「演奏する」「奏でる」という表現も
よいのですが、レッスンでは少し違う気がして…
今さらながら頭をひねりました。
感覚的な表現になりますが、
“空気を流す” というのはどうでしょう。
これまでも「温かい息を送るように」
とはお伝えしてきましたが、
たとえば、冷たい窓ガラスを曇らせるように、
ふわ〜っと息を送り出す。
押し出すのではなく、やさしく流してあげる。
そうすることで、音はやわらかく、
伸びやかになるはずです✨
休み明けのレッスンでは、
この「吹く」から「流す」へのアプローチを
試してみたいと思います。
一言の意識の違いが、音色も演奏の心地よさも、
大きく変えてくれますように。