今日は午前中からピアノの調律に入っていただきます。

音が整うと、空気まで澄んでいくように感じます。教室にとっても、ひとつの節目の時間です。



もうすぐ3月。

新学期に向けて、子どもたちの生活にはさまざまな変化が訪れます。


学年が上がる。

授業時間が増える。

下校時間が変わる。

新しいクラス、新しい先生、新しい友達。


環境が変わるということは、心も少し揺れるということです。


そんな中でピアノを続けたいと思ってくださる生徒さん、そしてその価値を理解してくださっている保護者の皆さまがとても多いことを、私は日々ありがたく感じています。


ピアノは、すぐに結果が出る習い事ではありません。

続けることでしか得られない力があります。たとえば、一つのことをやり抜く持続力、人前で表現する経験、感情を音にのせる力、目に見えないものを積み重ねる感覚など。


これは受験や将来の仕事にもつながる、人生の基礎体力のようなものだと思っています。


ショパンは、華やかな演奏家というイメージがありますが、実は日々の緻密な練習と構造への徹底的な探究心を持つ音楽家だったようです。

美しさは秩序の中から生まれるという姿勢は、教育にも通じるものがあります。


さて、今年も発表会の予定がすでに決まりました。


発表会は大きな目標です。

しかし、私は発表会の曲だけを何ヶ月も弾き続ける形にはしていません。


たとえば3ヶ月なら3ヶ月と期間を決め、

発表会の曲と普段の教材を両立させながら進めます。


なぜなら、基礎教材こそがthe土台だからです。


発表会の曲はアルプス山脈。

教材は日々の地面。


山だけを登っていても、地面が育たなければ足元は安定しません。


教育とは、特別な日だけを輝かせることではなく、何でもない日の積み重ねを大切にすることなのかな。


音楽は、その姿勢を自然に教えてくれます。