10月30日月曜日

朝4時半頃目が覚める。
お向いさんの患者さんの心電図の計測音「ピロリ~♪」でなんとなく呼び覚まされた感じ。
(でも何でこの時間に心電図をとらなきゃならなかったんだろう)

手術に向けて朝6時から点滴開始ということで、5時半起きを目標にしてたから、
このまま3度寝しないよう、ゴロゴロする。

昨日はいつもより早くとは言え22時前に就寝。
2時頃に一旦目が覚める。2度寝をしようとしたが寝れなかったので、トイレに行きリセット。

その後、何回も喉のつまりに苦しむ患者さんが気になり寝れなかったんですが、
いつの間にか夢の中へ→4時半起きでした。

この土日はずっとハリポタ見てたから夢の中で杖を振ってたり、

たっぷりと温かいお湯がはられたお風呂にダイブして入った夢など、
何だかしょうもない夢を見ましたが、意外にも気分はスッキリで手術に対しての緊張も今のところはありません。

手術の恐怖よりも早くここを出所したい気持ちの方が勝っているのでしょうかね。

朝のルーチン。
トイレに行き用を足したら洗顔。
今日は昨日妻に洗顔フォームを持ってきてもらったので、いつもより顔がサッパリ!
体重測定の結果は57.5kg 
先ほどのお通じの影響だからでしょうか、昨日よりは減少。

それからベットに戻ってからは、心電図・血圧・体温の測定。
全て問題なし。


6時過ぎに点滴開始。
ところが困ったことに、シリンジポンプの閉塞ランプが点灯するようになったので、
昨日交換したルートを確認してもらったところ、ナント先が折れ曲がっているではありませんか。

ということで、度々ルート交換。
今度は真っ直ぐ入ったので、シリンジポンプの閉塞ランプも付かなくなりました。

そういや今朝から予備スマホ(使いたい放題)の通信が繋がらないなと思ってたら、

3日間でトータル10GB以上利用したため、通信制限がかかっているっぽい。
ということは今日一杯予備スマホは使えないということになる(厳密にいうと速度32kbps制限なので、電話は可能かも)

そりゃハリポタ7作見ればそうなるわな。笑
調べてみると明日には解除されるらしい。

今日はメインスマホで過ごすことにしよう。
メインスマホの残りパケット容量はあと2日分で2.3GB。
まー、普通に使えば問題ないね。
ハリポタラスト作も明日見ようっと。

8時過ぎ主治医が回診にいらっしゃる。
今朝の採血の結果を見るとCRPの値も3.0台と確実に下がっているので、問題ないでしょうとのこと。
手術開始は10時前後の予定だそうです。

周りの患者さんは朝ご飯を食べ終わって、歯磨きをしています。
とりあえず今のところ腹は減ってないけど、きっと手術中にお腹が鳴るんだろうなぁ。

 

9:45コールがかかる。

いよいよカテーテル治療です。

 

その前にトイレに行って安定剤を飲んでいざ出陣。(俺はただ仰向けになっているだけなんだけど)

4Fの救命病棟から2Fのアンギオ室(血管造影室)へ

 

緊張しないと思ってたんですが、やっぱり直前となると緊張するね→基本弱虫だから

いよいよ手術室へ。

こないだの検査と違うのは、万が一に備えての鼠径部からのカテーテルもあるかもしれないこと。

 

ベットに横たわり心電図モニターを付けて、血圧計のカフを腕に巻かれる。

ここまでは検査と同じ。

ここから下半身が露わになり、前張りをされる。

 

右手首の消毒が始まり、右の手のひらからひじのあたりまでイソジンまみれになる。

鼠径部も同様。左右の足の付け根にもイソジンで消毒。

 

しかも何だか足が震える。部屋が寒くて震えているのか武者震いなのか。

ひとまず寒さ対策として、温かい瓶みたいなものを持たせてくれる(看護師さんありがとう!)

 


イソジン消毒が終わり、いよいよカテーテル治療の開始。

まず右手首の橈骨動脈に局所麻酔の注射を2本打つ。

その後穿刺針で血管に穴を開けてその針の中にミニガイドワイヤーを入れ穿刺針を抜く。

ミニガイドワイヤーが入ったまま、シースと呼ばれる管を入れるんですが、

このシースを入れるとき結構鈍痛がするんですよ。

 

このとき足の震えが止まる。どうやら緊張していたようです。笑

 

そのシースにカテーテル(画像①)を入れたらあっという間に心臓へ到着。

そこから造影剤を流して、色々な角度から冠動脈の細くなった部分を確認しながら、

バルーン(画像②)で徐々に膨らましては、造影剤を流して血管の膨らみを確認。

 

何度も何度も慎重に膨らませてはモニターで確認して、問題ない膨らみまで確認出来たら、ステント(画像③)を留置。

通常冠動脈の血管は2.0mmから4.0mm程度。

入れたステントは、太さは3.5mmで長さは予定より短い23mmでした。

 


⇒自分の冠動脈の画像。この赤矢印の部分が狭窄部分。今にも折れそうなぐらい細い!
 

狭窄していた血管がどんだけ細かったというと、カテーテルのワイヤーの太さ1mmがギリギリ通る程度。

実は術中に1回だけ、胸の痛みはありませんか?と聞かれた場面があったんです。

何だか胸がもやもやするーという程度で痛みはなかったんですが、

そのときはその一番細いところにカテーテルが通過しているときだったらしく、心電図の波形もかなり乱れていたそうです。

 

そんなこんなで、循環器内科医師チームがあーでもないこーでもないと、慎重に手術を進めているのに、

自分はまた猛烈な尿意に襲われる。

おかしいな。こうならないように手術前に1滴残らずトイレで絞ってきたはずなんだが、、、

 

まー、これは朝6時から続けている点滴のせいだから仕方ないんだけどね。

ちなみに手術前の同意書に書いてあった尿管に管は通されませんでした。

 

万が一に備えて事前に尿瓶は用意してもらったんですが、漏らしちゃいかんと尿瓶使用を申し出る。

看護師さんに自分のナニに手を添えてもらってまで、スタンバイしたんですが肝心の尿が出ません。

 

あれだけおしっこしたいのに~~~~

先生は言いました。(恐らく循環器内科の部長さん)

「腹膜に力が入らないから、おしっこ出ないよねー。あと10分我慢してね」

 

このあとも自分のナニは尿瓶に入っているので、いつでも放尿出来たんですが、結局出ず。

用意してもらった看護師さんに申し訳ない。。。

 

股間に尿瓶を挟んだまま手術は続行。

そこから10分経ったのか分からないけど、手術をしていた医師が徐々にゴム手袋を外し手術着を脱ぎだす。

どうやら手術が終わったらしい。

 

左側にある大型モニターに術前と術後の冠動脈に造影剤が流れる様子が映し出される。

糸のように細かった部分が極太の血管になっているではないですか!

いやー、本当に先生には感謝しかありません。まさに命の恩人。

 

手順よく術後の片づけが進み、手術台から降りられる準備も整ったようだ。

降りたら即行でトイレに行きたい。

車椅子に座ったら、真っ先にトイレに連れていってもらいました。

トイレどこ~?アンギオ室出て通路の反対側=真正面のすぐそこ。

 

紙おむつを外して、女性看護師さん付き添いのもと用を足す。

手術が終わった安堵感よりも、用を足せた安堵感の方が大きかったのは、ここだけの内緒にしといてください。笑

 

術後、針を刺した右手首部分が大きく腫れる。

どうやら皮膚面の止血は上手くいっているが、血管の止血が上手くいっていない様子。

患部に聴診器をあてて確認するが、異常はないらしい

恐らく腫れあがった原因は、止血器具(TRバンド)の位置が悪かったぽいので、

良き位置に移動したら腫れが治まりました。


11:40

4Fの救命病棟に戻ってからは、1時間の絶対安静。

1時間後少し遅いお昼ご飯。

からの、病室移動。

 

手術を終えた自分は一般病棟へ移されることになりました。

移動先は4F南館なので、移動距離は渡り廊下を渡った先と移動はあっという間に終わる。

 

そんなこんなで慌ただしかったんですが、なんと一般病棟では院内のwifiが繋がったんです。

おぉ~神様。僕を見放してなかったんですね。

これはもう、ハリポタの8作目最終作を見るしかない。

右腕も自由に動かせないから、ここからはまた映画とドラマ三昧。

途中血圧と体温を測るが、問題なし。

 

⇒カバーを装着している図。腕の下側にカバーがある。術後は6時間固定です

 

18時頃、ようやく右腕のカバーが外れる。

腫れも完全にはひいてないけど、特段問題なし。

はれて右腕が自由になりました。

 

それから術後なので、トイレも自分の足で自由に行けるようになりました!

 

その後は夕ご飯食べて、食べ終わったら鉄剤の薬。

歯を磨いて、このブログを書いているところです。

途中血圧と体温を測りますが、体温は37.1度。

この部屋男6人詰まっているから熱気で暑いんだよね。。。

 

消灯の22時まではまだ早いけど、疲れたからそろそろ寝ますか。