サプリメントというものには、そもそも基本的には「効く/効かない」という二項対立の評価基準を置くことすらできないのですが、それを踏まえたうえで、あえて、低価格サプリメントの「窮極的な効かなさ」について考えていきたいと思います。
コンビニなどで売っている低価格サプリメントの「究極的な効かなさ」というのは、一言でいってしまえば「無」であるということです。
低価格サプリメントから摂取されることになる栄養、というものが、そもそもないのですが、低価格サプリメントに配合されている栄養素というのは、身体に入ることなく、便となって体外に排出されていくという宿命を持っています。
低価格サプリメントを購入するということは、「いい影響も悪い影響もなくただただ身体を通り過ぎていく無」に金を払い続けるということを意味しており、「無への投資」であるということができるでしょう。
そしてこれは、高価格サプリメントには効果があるのだ、ということを証明することにはなりません。高価格サプリメントも、低価格サプリメントとほぼ同じであり、「相対的な有」はあるとはいえ、その根本的な性質は「無」ですから、こちらもまた、体外から排出される運命を免れることができないのです。