このたびの新型コロナウイルス感染症の影響を受けられた皆様にお見舞い申しあげます。

<自家製餡について>


(北海道産白小豆と小豆の画像)

コロナ禍であるからこそ、体に優しい「餡」のお話をしたいと思います。

当店では、豆から炊き餡を作る「自家製餡」を行っております。
どら焼きには、分かりやすく、「自家炊きあん」表記のシールを張っておりますが、
「自家製餡」「自家炊きあん」も、自社で豆から炊きあげ製餡していると言う、同じ意味で使用しています。

(自家炊きあんシール)

(当店では、製餡所の餡を使用しておりません。)

なぜ自家製餡にこだわるのかと申しますと、餡は和菓子の美味しさを左右する大切な材料であり、
大げさに言うと「和菓子の命」でもあるからです。

<どの様な餡を作るか?使用する小豆の選定>
①どこのあずきを使用するか?小豆の産地を選定する。(北海道、丹波、備中、能登など、国産にこだわる)
②例えば、北海道の小豆には数種類の品種があり、それぞれ特徴がありますので、使用する品種を選定する。
(他の地域の豆にも、それぞれ品種がございます)
③その年のどこの地域、農協で収穫されたものが、自社に合うかを決める。(ブランド、等級も選びます)
④一年に一度しか収穫できませんので、年間を通して平らに炊ける様に、小豆の保管方法を考える。

簡単に説明しましたが、餡を作る前に豆の選定を行います。
自家製餡すると、豆を炊く前から数々のこだわりを持って、餡作りを行うことが出来るのです。

また上記以外にも、生産者、農協、業者等と、和菓子屋との交流事業にも積極的に参加し、その豆で製造した和菓子を食べていただきお互いの意見交換を行い、より良い小豆を作って頂くために、働きかけをしております。
小豆を作って頂ける方々が居て、はじめて和菓子屋が成り立っていることを忘れてはいけないと思っております。

次回は、あずきを炊くお話を、させていただきます。
つづく

この新型コロナウイルス感染拡大の一日も早い終息を願うと共に、皆さまの安全とご健康を心よりお祈り申しあげます。