『「お菓子中毒」を抜け出す方法 あの超加工食品があなたを蝕む』を読みました。
医学博士である白澤卓二さんの著書です。
超加工食品とは、常温で長期間保存できるよう高度に加工した食品の総称で、安価で日持ちがするため、たくさん流通しているそうです。
中でも中毒性をもたらす精製度の高い材料が複数使われるお菓子は危険と著者は指摘しています。
本の中に書かれていた、お菓子中毒の原因とその対策について、興味深かった部分をまとめておきたいと思います。
●「お菓子中毒」の犯人とその特徴→対策
① 白砂糖
脳の報酬系に作用し、中毒性が高い
肥満による代謝異常、インスリンの過剰分泌による認知症リスクがある
→白砂糖よりも精製度の低いきび糖、黒砂糖、てんさい糖、和三盆、ココナッツシュガーの使われたお菓子を選ぶ。果物を食べる。
② 果糖
白砂糖を上回る依存性があり、かつ満腹感を感じにくい
異性化糖の原料の大半は、安全性が確認されているとはいえない遺伝子組み換えトウモロコシである
老化物質による動脈硬化や、記憶力の低下をもたらす
→異性化糖が使われているお菓子を避ける(野菜ジュースや乳酸菌飲料にも注意)。
③ 人工甘味料
糖質ゼロのものにも人工甘味料は使われている
腸内環境に悪影響を与え、肥満や糖尿病につながる
→人工甘味料はできるだけ避け、どうしても甘いものが食べたいときはラカンカやエリスリトールなどの植物由来の甘味料が使われているものにする。
④ 小麦
現代の小麦は、遺伝子組み換え等で加工を重ねられたことで、グルテンというたんぱく質が過剰に含まれるようになり、全身の不良(腸の炎症や認知機能の低下など)を引き起こす
中毒性あり
→ドーナツやケーキ、クッキーを食べる頻度を減らす。大豆粉やそば粉、米粉原料のものを選ぶ。
⑤ 食塩
日本で使われている塩のほとんどは精製塩で、ミネラルが除去されている
濃い味になれると薄味では満足できなくなり、塩分を取りすぎる傾向がある
高血圧による脳卒中や心筋梗塞のリスク、ミネラルバランスが崩れることによるがんのリスクが高まる
→外食をやめてできるだけ自炊する。
⑥ 油
加工食品に含まれる植物性油脂のほとんどにショートニング、マーガリンなどの精製されたものが使われており、オメガ6系脂肪酸である
炎症を抑えるオメガ3系脂肪酸と炎症を促すオメガ6系脂肪酸は同量取るべきだが、現代人はオメガ6系脂肪酸を取りすぎる傾向にあり、体内の炎症のリスクを高める
植物油脂や揚げ物に含まれるトランス脂肪酸は心疾患のリスクを高めるが、日本では規制されていないため、摂取量に注意する必要がある
→スナック菓子や、原材料表示の最初の方に「植物油脂」が記載されているものを避ける
⑦ ストレス
ストレスが長期間続くと、人間はそれをごまかすために快楽を求める
手っ取り早い快楽=食事であり、多幸感を得やすい甘いもの・脂っこいものを求める
ストレスホルモンであるコルチゾールが長期間過剰に分泌されると、高血圧や高血糖、内臓脂肪による代謝異常が起こる
→運動することで、食欲につながるコルチゾールやインスリンの作用が抑えられる
●中毒の解決方法
自分のお菓子の食べ方をチェックし、食べない期間を設けて中毒から抜け出す
●その後のお菓子との付き合い方
①お菓子を選ぶときは表示を確認し、
・砂糖
・果糖ブドウ糖液糖
・植物性油脂
を避ける
②ナッツやカカオ濃度が高いチョコレート、大豆粉クッキー・ドーナツ、果物やチーズ・ヨーグルトが望ましい
③空腹時に身体を動かすと、体内の脂肪をエネルギー源としてケトン体が合成される。ケトン体には抗酸化作用、抗炎症作用があり、うまく合成できるようになるとインスリン抵抗性が改善して食欲に振り回されなくなる
娘は最近大人が食べているものに興味津々で、お菓子を食べていると必ず邪魔されるので、娘と一緒にいる時はあまり食べるタイミングがありません。
その反動で、娘が寝ている時はお菓子を食べたい欲がムクムク・・・もともとポテチとチョコを交互に食べるのが大好きなので、気づけば無心で口に入れていることもあります
この本を読んでから、よく食べているお菓子の原材料を見てみると、中毒の犯人として挙げられているものだらけでゾッとしました
とはいえ、いきなりすべて辞めるのはストレスが溜まりすぎて無理そうなので、種類を見直したり少しずつ頻度を減らすことから始めたいです。
手始めに、ポテチの代わりにナッツを食べてみようと購入してみましたが、チーズやチョコとも合うのでかなりおすすめです
無塩、無添加で安心して食べられます
ハイカカオのチョココーティングのアーモンドも併せて購入しました。
娘には3歳までは基本的にクッキーなどの甘いお菓子は与えないでおこうと考えているのですが、お菓子を解禁してからも中毒にならないよう注意しないといけないなと思いました