休み前の夜。
 
特にすることがなくなり、寝室で古い本を手に取った。
 
若い頃に読んでいた詩集、銀色夏生の「散リユク夕ベ」。
 
平成10年発行らしい。
 
なんとなく儚げな表紙の色も好きだった。
 

 

ページの余白の妙。

 
 
「淡い思い出として
 あの人の心に残ればいい」
 
25年も前は、さすがに若かったはずなのに、
 
この詩が好きだったと思い出して、やっぱだめだったわと思う。
 
ネット検索なんてなかった当時、ずっと男性と思っていたこの作者。
 
今回、女性であると初めて知って驚いた。
 
男性目線の詩が多かった印象だったので意外。