たいした話ではないが、年末に爺と揉めた。

 

爺が、親戚の子どもにお年玉をあげるから、

 

万札を崩して、新券の千円札にしてきてくれと言う。

 

それは了解したのだが、爺の依頼内容は、

 

お年玉で新券を使う金額は1万円。

 

だが、他の支払いなどにも千円札が必要なので、

 

2万円を新券の千円札に、と言う。

 

なので、私。

 

1万円を新券の千円に。

もう1万円は新券じゃなく両替だけでOK?

 

対して、爺。

 

面倒臭いから、2万円分新券の千円にしちまえ。

 

私。

 

全部新券にする必要ないでしょう?

 

爺。

 

どっちみち使える金額は変わらないんだから、

新券にしたって構わないべ。

 

私。

 

金額の話ではない。

世の中で新券を必要としている人の在庫を減らすのは良くない。

お札のデザインが変わるから、

もう今のお札はあんまり印刷しないと思う。

 

…たかが10枚の千円で、変な意地を張ってしまった。

 

そんなことを言っていても、

 

もしかしたら銀行の窓口の方が面倒臭がって、

 

全部新券で出してくる可能性もなくはないな、と思ったが、

 

結果、銀行は依頼どおりに、半分だけ新券で用意してくれ、

 

特にオチはない。

 

最近、色々な場面で言い返すことが増えた。

 

仕事で上司が言ったことでも、納得しない限り首を縦に振れないところがある。

 

若い時は言えなかったことが、言えるようになったからかもしれない。

 

逆に、言わずにいられなくなった、とも言える。

 

我が強くなり過ぎないように気を付けなければならないと、

 

他愛もない日常から、わが身を省みる。