家のすぐ裏手が山なので、様々な鳥のさえずりで春を知る。
キツツキが木を突く音も聞こえる。
地震が来るとキジが鳴く。
ホトトギスがうるさくて眠れない夜もある。
初夏にはカエルの大合唱。
オタマジャクシが大人になった頃、
部屋の天井から小さなカエルが落ちてくる。(原因不明)
夏の朝は、4時に一斉に鳴くヒグラシに起こされる。
セミの死骸かと思ったら、まさかのヘビトンボ。
壁の中から音がするのは、ネズミかハクビシンか?
隣の家では、押し入れにヘビがいた。
前の道路で、タヌキが轢かれている。
夜に鳴くのは、キツネ。
秋に室内で越冬しようとするカメムシの数たるや膨大。
同じく越冬しようとする、モスラのようなガ。
外で、ブヒブヒキーキー言っているのは、きっとイノシシ。
遠くで立ち止まって、こちらを見つめているのは、カモシカ。
その中でもやっぱりクマは別格で、
まれにパトカーが注意喚起しながら巡回する。
…で。そんな環境の中、
突如として、家のすぐ近くの空き地に現れた、この檻!
下に乾燥したトウモロコシが置かれていて、
獣を捕獲しようとしているには違いない。
かなり大きい。
何を捕まえようとしているのだろうかと思うと怖いくらいの大きさだ。
爺が「試しに入ってみろ」なんて、無責任なことを言うが、
罠なんだから、入ったら出られなくなるだろう。
監禁事件と思われて大ごとになったりしたら、
興味本位で自ら入ったとか、恥ずかしくて言えない。