5/12 今後の治療方針を相談するためY病院へ。
   耳鼻咽喉科のほか、放射線科も予約が入っています。

部長先生 「耳鼻咽喉科、腫瘍科、放射線科で治療方針を話し合ったが、
      放射線(IMRT)よりも、陽子線の方がいいだろう」
     「陽子線治療が可能な医療センターでセカンドオピニオンを

      受けてはどうか」

放射線よりも陽子線の方が副作用(特に左目)を軽減できるのでは、という説明でした。部長先生の勧めもあって、医療センターでセカンドオピニオンを受診することを決めました。これまでの検査画像一式を納めたCD、病理検査のプレパラート、紹介状など受けとり、その日の診察は終わりました。また、Y病院から医療センター予約を入れて頂き、セカンドオピニオンの受診日は5/19に決定。

私は漠然と放射線治療を受けるとばかり思っていたので、少し拍子抜けした気分でした。しかし、何もわかっていない私に治療の選択肢を示してくれたY病院&部長先生には感謝しかありません。

5/19 セカンドオピニオンのため医療センターの耳鼻咽喉科へ。

幸い医療センターは自宅から公共交通機関で30分くらいのところで、また、職場からも比較的近いので通いやすくありがたいです。紹介頂いた耳鼻咽喉科Dr.からも、根治を目指すために術後の陽子線治療を勧められました。

耳鼻咽喉科Dr.「確かに癌は取り切った可能性もあるが、こうした状況を放置した

        結果、再発したケースは何度も見ている。」
       「癌は症状が軽いうちにたたくのが鉄則。その方が根治の可能性が

        高くなる」
       「そのまま様子を見るという選択肢もあるが、決めるのは患者本人」
    
次は陽子線センターへ。陽子線Dr.からは副作用について説明を受けました。

陽子線Dr.「ここでは上顎洞癌の治療実績がない」
      「早期の副作用は、口内炎、皮膚炎、味覚障害など。
      晩期障害は骨壊死や開口障害、視力低下、失明など・・・」

起こりうる可能性は全て伝えるのがお医者さんの務めだということはわかりますが、ほんとうに怖い話ばかりで、一気に落ち込みました。私からは陽子線Dr.に「なんとか失明だけは避けたい」と伝えるのが精一杯でした。

陽子線センターから再び耳鼻咽喉科へ。
術後のPET-CTで炎症反応が出ていた左首元のリンパ節について、念のため生検を受けることに。首元に針をブスッ。エコーを見ながら耳鼻咽喉科Dr.は「たぶん問題ないだろう」とおっしゃてくださいましたが、本当にそうだといいんだけど。

今、私の鼻の中に癌がいるかどうかわからない中で、ほんとに陽子線治療を受ける必要があるのか・・しばらく様子見して、癌が出現したら改めて治療する手はないのか・・これまでどこか他人事のように考えていたところがありましたが、この日から急に悩みが深まり、苦しみ出しました。「メンタルに来る!」というのは、こういうことなんだと実感しました。