夢に現れてくれた。 | 野良猫 野良猫とは?

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夫の四十九日もすんで、

後悔と寂しさの中、夫のいなくなった日々で感じた

野良猫の呟きblogです。


良識、常識は二の次で、思ったことを

そのまま吐き出しますので不快に思われる方は

スルーして下さい



家で、夫が頭が痛い。


そう言っていた。


病院に行きたいって言った。




私は必死で病院に連れていって

診察券と保険証を出して病院のロビーで

待っていた。



受け付けに私が呼ばれた。




夫が頭が痛いって、
この間心臓の手術をしたところなんです。

受け付けに食って掛かって必死に訴えた。



受け付けの人はこちらに・・・

私だけ別室に呼ばれて・・・

ここで夫がもう亡くなっているって

思い出した。



でも、本人は気がついてない。

そんな感じ。



早く治療してくれないなら、別の病院に行く、

夫が言った。


私を迎えにきたんだとわかった。


違う病院に私も着いていくつもりでいた。

だけど、病院の人に何度も行ったらダメだって

止められて、



私も着いていってあげたいけど、

お母さんのこともあるし、

真央(仮)のこともあるから。

ごめん。いまはまだ着いてってあげられない。

 
私が夫の顔に触れながらそう言った。




母さんが着いてきてくれないと、

どう行けば良いのかわからないから

着いてきて。
 

夫が言った。



私は夫にキスをして、大丈夫。

お母さんのことと、

真央(仮)のことをしたら直ぐに行くから

先に行ってて。



そう言ってまた、キスをした。

とーさん、愛してるよ。一番愛してるよ。



病院の人は不思議そうに私たちを見ていた。

だって、

ホントは夫はもう亡くなっているんだから・・・


けど、私たちは何度もキスをして抱き締めあって



わかった。先に行ってる。

あっちで待ってるから。

忘れずに来てよ。

夫がそう言って病院の玄関先に歩いていった。



その先に真っ白な光が見えて、

その中に夫の姿が消えていった。



夢なんだと直ぐにわかった。けども、


夫は私を待っててくれてるんだ。

そう思った。


涙で頬が濡れていた。




久しぶりに夫の声を聞いた。

久しぶりに夫の手を握った。

久しぶりに夫の体温を感じた。

久しぶりに夫とキスをした。


夫はきっとずっと私を待っててくれる。

そう確信した。


あまりに突然いなくなってしまったから


さよならと向こうで待ってるから

って言いにしてくれたんだと。


私はそう思った。


限りなく優しかったあの人らしい。



どれだけ時間が経っても、

絶対に見つけてくれるよね?

ね?とーさん?






忘れたくないから、
起きて直ぐに書いてます。