木のすべりだい vol.2 | アルプスの少女ハイジ的思考回路

アルプスの少女ハイジ的思考回路

人生の指標となる、ちょっとだけ考える童話集

おうちに戻るともうお父さんが会社から帰ってきていました。

「おいユウタ、いっしょにおふろは入ろう」。

「そうね、先に入っちゃって。すぐ夕飯のしたくするから」。
お母さんがいそがしそうに台所でたまねぎをきざんでいます。

「ざぶーん」ゆうた君は泥だらけの服をぬぎすてて
おもいきり湯ぶねにとびこみました。

ユウタ君はお父さんとおふろに入るのが大好きです。わーい(嬉しい顔)

虫の話やかいじゅうの話などいろんなことを聞かせてくれるからです。

お母さんと入るのも楽しいけれど、男どうしは気が合いました。

「ゆうた、今日はなんかおもしろいことなかった?」お父さんが聞きました。

「うーんとね、公園で遊んだよ。ブランコとか、かくれんぼとか・・」
そういったあと、すべり台のことを思いだしました。

ゆうた君はお父さんにぜんぶお話しました。

「そうかー」お父さんはちょっとむずかしい顔をしたあと
「けがはしなかったのか?」と心配してくれました。

「なんともなかったよ。でもすべり台がこわれちゃったんで
遊べなくなっちゃたんだ」

「そうだな。ちょっとすべり台がかわいそうだな。」

お父さんは考えました。みんなのすべり台をこわしてしまったからです。
明日にでも見に行って直せるものなら直そうかとも思いました。

おふろから上がるともうすっかり夕飯のしたくができていました。

ほかほかのハンバーグです。ユウタ君は残さずぜんーぶ食べました。

からだもさっぱりして、おなかがいっぱいになると、すぐにねむくなりました。

おふとんにもぐりこむといつものようにお母さんが本をよんでくれました。

お話の3ページ目あたりで、スースーねいきをたててぐっすりねむりました。眠い(睡眠)

寝顔が笑っているように見えます。なにかいい夢でもみてるのかな?

テレビをみながらお父さんはお母さんに語りかけました。

「今日ね、ゆうたが公園のすべり台をこわしたらしいんだ」。

「えっ、どうして?」。

「すべり台の上でとんだりはねたりしていたら木が折れちゃったんだって」。

「まあ、ほんとにあの子はわんぱくねー。すべり台はすべるものでその上で
あばれちゃいけないっていつも言ってるのに・・だれに似たのかしら?」

お母さんはお父さんの顔をのぞきこみながら続けていいました。

「パパから注意してやってよ。私の言うことは全然聞かないんだから。」

お母さんは幼稚園の先生からゆうた君がおともだちとケンカしたり、
おもちゃをこわしたりした話をずいぶん聞かされていたのです。

「うん・・」お父さんは気のない返事をしました。

お父さんはそんな元気なゆうた君のことが気に入っていました。

「男の子は元気なほうがいい。でもあんまり行過ぎるのもなー」
心の中でそうつぶやきながら、どうしたものかと考えこみました。
がく~(落胆した顔)