おはよう。



いきなりだが…





俺の姉は喧嘩が強い。




中学生くらいまで20回ほど勝負を挑んだが…



勝った事がない。



ボコスカやられた。



姉が繰り出す右ストレートは…



元ヘビー級王座・通算19度の防衛のモハメド・アリをも彷彿とさせるパンチだった。



あまりにも負けが悔しくて、次の日学校を休んだ事もあったっけ…。



まったく勝てる気がしなくて武器を使おうと思ったが…



俺だって男だ(-_-メ  



…真っ向勝負、卑怯なマネはしたくなかった。




で…結局、モハメド・アリをも彷彿とさせるパンチでノックアウツ。




…しかし時は経ち、姉は高校生。



いやがおうにも色気づく年頃だ。



勿論…立派なヤンキーに成りやがった姉は、フシダラにも男の陰が散らつく様になった。



散らつくぐらいだったらいいのだが…



ダーリンが姉を訪ねて自宅へやって来た。



最初はインターホン越しで話してたのだが、顔くらい拝んでやろうかと玄関内に招いた。



すると、そこにやって来たのは…



宇宙戦艦ヤマトを頭に乗っけてるんじゃないかという位の、立派なリーゼントをカチ込んだクソヤンキーだった。


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『宇宙戦艦ヤマト』



完全に怖じ気づいた俺は、姉が家に居るのに…



『ぼ…僕に姉は居ません!』と、意味のわからない嘘をついて帰らせてしまった。





当時、姉に喧嘩負けてばかりで恨みのしかなかったのだが、あの時は…





『お姉ちゃんを守らないと!』と必死に嘘をついた事を覚えている。




人間、嘘をつく事はいけないが…




あの時の行動は、今だ間違っていなかったと信じている。




樽美酒 研二