別居を決めたビッグダディとミナさん。


後編は別居時のこまごましたことを紹介しつつ、別居後のそれぞれの家庭の紹介でした。


別居を切り出されてから、夫婦げんかも少なくなり、見た目ではかなり平穏な日々。


なので、ドラマとしてはちょっと見どころが少ない感じだし、ビッグダディの子供たちは中高生という、お年頃ということもあってか、あまり触れられず。主にミナさんの小さな女の子5人が取り上げられていました。


別居での家族構成はこんな感じです。


小豆島 島の接骨院の2階で暮らすのは・・・・

ビッグダディ

4男 ゲンシくん 中三

5男 シオンくん 中一

次女 ヨシミちゃん 高一

3女 ウタミちゃん 中二

4女 トトミちゃん 中一


小豆島の自宅で暮らすのは・・・・

ミナさん

5女 ノエルちゃん 小5

6女 キララちゃん 小2

7女 ライムちゃん 6歳

8女 ヒスイちゃん 5歳

9女 レントちゃん 0歳


ちょうどビッグダディの大きな子供たちと、ミナさんの小さな子供たちがきれいに分かれて、微妙な立場のシオンくんだけが、ビッグダディのところにひとり行くことになりました。


自分で決めていいと言われたものの、とても難しい選択をさせられたシオンくん。


自分以外はみんな、ビッグダディの血のつながった子供たち。まだ、そのきょうだいたちと、親しくなっていないのに、自分だけが行くというのには不安があったと思うけれど、自分の血のつながった下の女の子たちの中で、ひとり残るのも居心地がいいわけでもない。


ビッグダディたちが家を出る日が迫っている中、ミナさんは泣きながら、「おまえは自分が産んだ子供だから、離れて暮らしたいと思うはずはないけれど、キヨシさんのところで学ぶことはたくさんあると思う」といったようなことを話して聞かせていました。


ミナさんは、ひとりだけの男の子を、小さな女の子たちの中でどう育てていいかわからない気持ちがあって、離れて暮らす、長男のアラシくんにしても、アツシくんにしても、実にたくましくてきちんと成長していることからも、ビックダディにやはり尊敬の気持ちを持っているようで、シオンくんのためになると考えているようでした。


それでも、容易に結論を出せないシオンくんでしたが、今度はビッグダディが「うちに来たからって、いいことばかりじゃないよ。俺にこずかれたり、殴られたりして、そういうのは変わらないし。それでも、いいなら、とにかくこっちで暮らさないか。いやになったら、いつでも(ミナさんのところに)帰ればいいんだから」と後押しすると、ほっとしたように「うん」と力強く答えていました。


ビッグダディの子供たちは、お父さんの言うことには素直に従いますが、決して、自分の意見を持たないわけではなく、それぞれの考え方を持っていて、表現します。


が、ミナさんの子供たちは、そんなビッグダディの子供たちが年長者ばかりだったせいか、遠慮がちで言いたいことがあまり言えなかったのかもしれません。


シオンくんはビッグダディの父親らしさに心惹かれていて、そういう意味では最初から行きたい気持ちはあったのでしょうね。おかあさんとの別れのときも「がんばってね」と、ひとこと。多くを語ることはできませんでしたが、ビッグダディの子供で、シオンくんと同じ年齢のトトミちゃんは、ミナさんに手紙を渡します。


その手紙の中には、「いつでもすぐに会えるし、愛してるからね」という、ミナさんへの感謝と愛情をちゃんと表現したものでした。トトミちゃんは、実のおかあさんに育てられていないにもかかわらず、おかあさんが出戻りしたときにも、とてもなついていましたし、ミナさんに対してもこんなかわいい手紙が書けるわけですから、愛情深い女の子なのかもしれませんね。


接骨院の2階はかなり広く、居心地は悪くなさそうですが、台所がなくて、洗面所と、カセットコンロでごはんを作らないといけないという、不便な暮らしですが、今まで10人の子供たちの面倒をみなくてはならなかったのが、半分になったわけですから、手間は半減。


とてもかわいらしいお弁当を作ってあげていたのは、さすがビッグダディでした。


また、自宅の方でもミナさんがかわいらしいお弁当を作ってあげていて、そういう意味では、互いに子供たちにかける手間が増えたという意味では別居の意味もあるのではないかと思ったりしました。


別居の前、バスをチャーターして、家族を連れて、小旅行に出かけたビッグダディ。おまつりに参加したり楽しむための旅行ではあったようですが、トヨタの接骨院の先生にちゃんとあいさつに行っていました。ミナさんとの出会いをつないでくれた先生に、別居のことを報告に行ったようです。


でも、ミナさんが席をはずしたときに、「いるときに言うと、かっとしますので」といった感じでの報告でしたので、先生もびっくりして、あとで、TVのスタッフに「なにが原因なの?」と聞いていたくらいでした。


本当のところはよくわかりませんが、ビッグダディの会話の端々から想像するのは、ミナさんとの性格の不一致。なにごとも「子供たちと楽しく暮らす」ということを第一義に考えているビッグダディ。


そこがミナさんの感情で振り回され、「楽しくない暮らし」をしなければならないことに、我慢ができなかったということなのでしょうか。


アツシくんが出張のついでということで、別居先に訪ねてきて、理由を聞いていましたが、「なにごともみんなで愉快に暮らすことが大切だと思って決断してきたから、自分は間違っていないと思う。ミナはミナでたのしくやっているようだよ」とこたえていました。


ミナさんは別れて暮らすことには反対だったけれど、ビッグダディの気持ちを変えることは難しいことを自覚していて、泣きながらも受け入れ、その後はものすごい頑張りを見せていました。


子供たちを学校と保育園に預けると、引っ越しのごみの片づけを必死にやっただけでなく、なんとリフォームもお願いしていて、あっという間に広々とした居心地のいい空間をつくっていました。


また、調理師免許も取ったことをビッグダディに報告に行ったり、ほかの日にはかぼちゃのコロッケを作って、ビッグダディのところに届けたり、「自分を見直してもらうチャンス」ととらえているようです。


「必ず、また、一緒に暮らす」と決意を語っていました。


また、調理師免許を生かして、就職活動もはじめていましたが、なかなかうまくいかないようすで、ビッグダディの方も、接骨院は閑古鳥。順調そうではありません。


それでも、帰省してきたアツシくんと、シオンくんを連れて、台風のさなかに、ミナさんのところを訪れたビッグダディ。うまく語れないシオンくんを思い、ミナさんと柔道の取り組みをさせて、自分のところで懸命に成長しようとしているシオンくんとの心の交流をはからせてあげたりと、相変わらず、ビッグダディの子育てぶりには、感心するところ大です。


小さな女の子たちもビッグダディに会えてうれしそうでしたし、ビッグダディもとてもやさしい声で話しかけていたり、アツシくんにまとわりつく女の子たちのようすもなごやかで、別居は悪くない状態にあるようでした。


ただ、ミナさんはなにかにつけて「男手がないから不便」といったことを言いますし、頼りたい気持ちが強いように思いますが、そのあたりはビッグダディの方は、ミナさんのことを容易に受け入れなおす気持ちがないのか、はっきりと「もう一度、一緒に暮らすことを強く願ってはいません」とこたえていました。


ミナさんとビッグダディの温度差。どこかで埋まることがあるのでしょうか。