中学生男子を勉強に乗せるには(うちの場合)
― コメントへの返信記事 ―

少し前にコメントをいただきました。

なんてコメントを書こうかと悩んでいたのですが、同じく子育てに悩む親同士として、助言という立場ではなく、何か参考になることはないかなと考えていました。

いただいたのは、こんな内容でした。

親子で勉強に取り組めていてうらやましい。うちは親と勉強したがらないし、もちろん一人でもなかなかやらない。同じ学校でも学年によって進度やテストの難易度がかなり違う気がする。学年の雰囲気や先生の方針も影響するのかもしれませんね。お互い頑張りましょう。

読んでいて「わかるなぁ」と思うばかりでした。

学校によって、学年によって、テスト範囲も違うし、難易度も違う。学年の雰囲気もかなり影響しますよね。

うちも順調なことばかり書いてしまっているかもしれませんが、ずっと試行錯誤と失敗の連続です。

今でも、いつも素直に言うことを聞くわけでもありません。

ただ、はっきり同じだと思うのは、中学生男子は「勉強しよう」と言っても動かないということです。

息子がやる気を自分で出してくれるのは、こういうことなのではないか、という仮説を持って接しています。

それは、「勝ち癖をつけさせる、自信をつけさせる」ということです。

体験として、学習は辛いことの連続だったという人は多いのではないでしょうか。親である私も途中でレースから脱落したポイントがあります。「あそこをやり直せばよかったな」と思うこともあります(笑)

ずっと以前、英語をやらせるにあたって、妻と意見が合いませんでした。

妻は「英語を楽しくやらせたい。嫌いにならないようにさせたい。だからあまり辛く詰め込まなくて良い」と言い、

私は「わかって圧倒的に簡単だと感じるようにさせて結果的に楽しくなることを目指した方が良い。だから少なくとも小学生の間に英検○級は絶対だ。英語ができるのに教えてくれないなら手も口も出さないでくれ」と言い合いをしたことがあります。

過去の記事では妻と私の過干渉の悩みを書いているのがあります。お恥ずかしい。

私は男親なので、男が小さな快感(愉悦)を感じる感覚をなんとなく分かっている気がします。

それは、勝つことです。

あるいは、少しだけ言葉を強くすれば、マウントを取ることです。

もちろん、それをひけらかしてはいけません。でも感覚として、そういう「勝った」という感覚を持つと、生活が少し楽しくなり、日々にハリが出る気がします。

それを引き出しながら取り組むと、勉強も改善していけるのではないかと思っています。

男子は不思議なことに、勝負・タイム・記録・ランキング、こういう要素が入ると、急にやるようになります。

要するに、勉強そのものではなく、ゲームをしている感覚にするということです。

小学生ドリル競争

うちで最初にやったのは、とても単純なことです。小学生用のドリルを使った競争です。

やり方は簡単で、

・小学生用の計算ドリルを用意する
・親も同じ問題を解く
・タイムを競う

これだけです。

ポイントは一つで、親も一緒にやること。父親でも母親でも、どちらでもいいと思います。むしろ両方やった方がいいかもしれません。

大事なのは、親が「見ている人」ではなくプレイヤーとして参加すること。

親が見ているだけだと子どもにとってはただの勉強です。でも、親も同じ問題を解く。普通に競争する。そうすると空気が少し変わります。勉強というより、ゲームや勝負に近くなるからです。

おすすめの計算ドリル(山本塾の計算ドリル)

こういう競争をする時に、とても相性が良いドリルがあります。

「5年生までにマスターする 山本塾の計算ドリル」
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特徴は、四則演算の基礎を「速く・正確に」処理できるように、反復の設計が分かりやすいことです。特にタイム達成がセットになっているので、男子のスイッチ(勝負・記録)と噛み合いやすい。

そして、これは大事な感覚ですが、計算が速い子は頭がいいというより、計算を自動化していることが多いです。計算が自動化されると、思考に回せる余裕が増えます。

最初は簡単すぎるくらいでいい

もう一つ大事だと思っていることがあります。それは、最初は簡単すぎるくらいでいいということです。

男子は「俺できるかも」と思うと急にやり始めます。逆に、最初から難しいとその瞬間にやらなくなります。

なので最初は、本当に簡単な問題でいい。まずは勉強=勝負できるものという感覚を作る。そこから少しずつ広げていく方が、うまくいく気がしています。

男子は「勝負」で成長する

そういえば、ふと思い出すことがあります。

私が16歳くらいの時に、父と腕相撲をしたことがあります。それまで父にはずっと勝てないと思い込んでいました。でも、ある日突然勝ったんです。

その瞬間、なんとも言えない感覚がありました。「あれ、俺もう大人なのかもしれない」そんな感じでした。

それまでどこかで、父の方が強い、父の方が上だと思っていた。でもその瞬間に、少しだけ関係が変わった気がしました。

男子の成長って、こういう瞬間があるのかもしれません。勝負する。そして、いつか勝つ。そういう経験が、少しずつ自立につながっていく。そんな気がしています。

勝っても親子の関係がしっかりしていれば、毎日親に勝つことを嬉しく楽しくやりますよ。

親は真剣にやって、負けてあげるのが仕事になりますね。

学年の雰囲気もありますよね

コメントにもありましたが、学年の雰囲気や先生の方針、行事の多さなどで、勉強の空気はかなり変わると思います。

なので、あまり周りと比べすぎなくてもいいのかなとも思っています。

中学生男子は、まだまだ成長の途中です。急に伸びるタイミングが来ることもあります。

焦らず、少しずつ。ゲーム感覚を入れながら、勉強に向かうきっかけを作れたらいいのかなと思っています。


私はいつも、高校は学習量が増えすぎると思っています。

大学受験の話を聞いていると、
「高校は本当に忙しい」
「勉強量が一気に増える」
という話ばかり出てきます。

正直なところ、あの量はやり過ぎじゃないか、とずっと思っていました。

ただ最近、少し違う見方もあるのではないかと思うようになりました。

高校で学習量が増えるのは、単に大変だからではなく、
それを処理できるようになっているからでもあるのではないか、と。

人の学習には段階があります。

最初は、計算一つにも時間がかかるし、
新しい概念を理解するだけで頭がいっぱいになります。

でも学習が進むと、
・計算はほぼ自動で処理できる
・概念同士のつながりが見える
・一度に扱える情報量が増える

同じ1時間でも処理できる量が変わってくる。

だから結果として高校では学習量が増える。
でもそれは

できるようになっているから増える

という面もあるのではないかと思うのです。

そしてもう一つ感じるのは、
高校の学習は

量が多いというより、速い

ということです。

知識が増え、計算が自動化され、
概念同士がつながってくると、
理解のスピードそのものが上がる。

授業も、問題演習も、
どんどん前に進んでいく。

外から見ると「量が多い」ように見えるけれど、
中にいる本人たちは、そのスピードに合わせて走っている。
そんな感じなのかもしれません。

ただ正直に言うと、
息子を見ていて、まだその「速さ」はあまり感じません。

理解は深くなってきている。
でもスピードはまだこれから。
ここは少し焦っているところでもあります。

高校の勉強は、深さだけではなく

速さも要求される世界

だからです。

焦って量を増やすよりも、理解を深めることの方が大事なのだろうかとか、毎日毎日悩みます。

最近感じるのは、
学習というのは単純に知識が増えることではないのではないか、ということです。

教育学では、知識の理解の進み方を
知識(knowledge)
スキーマ(schema)
概念構造(conceptual structure)
といった言葉で説明することがあります。

とても簡単に言うと、
点 → 線 → 構造
という順番で理解が進んでいく、という考え方です。

最初、知識はばらばらの「点」として存在しています。

例えば数学であれば、
・比例
・方程式
・図形
・関数
こういったものが、それぞれ独立した知識として頭に入っています。

この段階では、「知っている」ことは増えているのですが、全体像は見えていません。

でも学習を続けていると、少しずつ
知識と知識がつながり始める。

比例と関数がつながったり、
図形と方程式がつながったり。

そうすると、それまで点だった知識が、
一本の線のようにつながっていきます。

私はこれを、なんとなく
一つの文のような理解
になる感じだと思っています。

さらに学習が進むと、
今度はその「文」と「文」がつながり始めます。

すると、理解の中に秩序が生まれてきます。

ああ、この考え方はここにも使える。
この問題はあの考え方と同じ構造だ。
そんなふうに、理解同士が結びついていきます。

そしてそれらがまとまると、
単なる知識の集まりではなく、
理屈として理解できる状態
になる。
そんな感じがします。

教育学ではこうした状態を
知識の構造化(knowledge organization)
と呼んだりするそうです。

つまり、理解というのは
知識の量が増えることではなく、
知識の構造ができること
だそうです。

だから難問というのは、
すぐ解けるようになるためのものではなく、
知識同士をつなぐためのもの
なのかもしれません。テクニカルな技術を求めすぎている難問だと批判されがちですが。。

ちょっと脱線すると、自動車整備をするときなどに、いろんな工具を組み合わせながら手の届かないところに届かせたり、動かないボルトを動かしたりすることにも似ています。

そして思うのは、成長というのは、
できることが増えることではなく、
知識がつながること
なのかもしれません。

そうやって少しずつ構造ができてくると、
理解のスピードも、きっとあとからついてくる。
だから今は、焦らずに一つ一つつないでいくこと。
それを積み重ねていければいいなと思っています。

過信?自信?

日々の学習や活動、生活をしていくにあたっては自信が必要です。学習の充実、生活の充実、部活動の充実、友人との良好な関係などが、結果として楽しい生活をもたらします。なので自信は大事です。それを叩き潰してはいけません。これから少しずつ離れていくのですから。

補足(教育心理学)

教育心理学ではこの「自信」に近い概念として自己効力感(self-efficacy)という言葉があります。心理学者アルバート・バンデューラが提唱した概念で、「自分はこの課題を達成できるはずだ」という感覚のことです。研究では、自己効力感が高い子どもほど、難しい課題に挑戦し、失敗しても学習を継続しやすいことが知られています。つまり自信は単なる結果ではなく、学習行動を生み出すエンジンのようなものだと言われています。

正直なところ息子は小学生だった1年前から今年一年で心身共にとっても成長しました。男子の成長期の一年とはかくもこんなに変わるものか。
なんていうんだっけこういうの。

そうそう三日会わざれば刮目して見よ、だ。毎日見てるので、数ミリの成長を日々感じますし、あれっ?背が伸びなくなったなと思って気がつくと肩幅や胸が大きくなってたりする。

学習面で言うと特に数学のノートが変わりました。
みみずが這ったような字しか書いてなかったのに、一つ一つ一生懸命私も教えましたが、一年生終わりにあたっては、考えてるな、と思うようなノートになりました。例えば、図形の問題であれば、同じ図形をいろんな角度で見た図を書いて、わかるところを埋めながら思考と試行を繰り返し試すような仕草を読み取ることができるようになってきました。

補足(発達心理学)

発達心理学の分野では、この時期の思考の変化は認知発達(cognitive development)として説明されます。ジャン・ピアジェの理論では、中学生前後になると子どもは形式的操作期(formal operational stage)に入り、抽象的な概念を扱ったり、仮定を置いて論理的に考えたりできるようになると言われています。具体的な計算中心の思考から、構造や関係を扱う思考へと移行する時期です。図を描き直したり、条件を書き出したりしながら考える行動は、まさにこうした認知発達の現れとも言われています。

最近は余計なことを言わずに、頑張ってるじゃん。頑張れ頑張れ。わからないことないか?というくらいで済んでいます。むしろそのようにするようにしてます。あまり言われるのが嫌な年頃になってきているはずだからです。

こんなに変わるんだ。と思っています。毎日驚きの連続です。後、これを見ることができる時間が減ってきたことを酷く寂しく感じます、

本当のことですが、小さい頃からヤベェこいつ頭よすぎだろ。と思うことが全然なかったです。

いろんな角度で説明して、教えてもどこかピンと来ていないだろうなと感じる感覚がなくならない中伴走してきています。家庭教師や、オンライン指導などを漁りまわってかかるコストに絶望し、嫌われるのを覚悟で、自分で教えていくしかないと諦めることを何度も繰り返しました。

それを思えば。

標題に戻ります。

昨日、息子が「結構やってると思う。Hi-STEPの中でもみんなそんなにやってない気がする」
と言いました。多分手応えを感じ始めているのでしょう。

感覚的に、私自身の、中学2年生後半から3年生中盤の頃の充実度を既に1年生終わりで感じ始めているように思います。

これは良いことではあるのですが、、、油断をするとあっという間に置いていかれることがあるやつだと思って警戒しています。
小テストや、事前のまとめテストの過去問は間違えているところが散見されています、
こういうのこそチリツモで学習の積み残しや理解不足が瞬く間に積み上がって大変な思いをするのです。

補足(学習科学)

学習研究の分野では、学力の伸び方は直線的ではなく、学習停滞期(learning plateau)と呼ばれる停滞の期間を挟みながら伸びることが知られています。一見理解が進んでいないように見える期間でも、頭の中では知識や概念のつながりが少しずつ形成されています。そしてある瞬間にそれらが結びつくことで、突然理解が進むことがあります。この現象はインサイト(insight)概念的再構成(conceptual restructuring)とも呼ばれています。

私自身、中2の秋の定期テストあたりで、英語で70点台か、もしかしたら60点台を叩き出して超絶焦ったことを鮮明に覚えています。
突然難しくなったように感じていました。不定詞とか、比較級の英作文あたりだったと思います。

今なら学習方法分かりますが、当時はよく分かりませんが何度も何度も書くしかないと思って、何度も書くことだけはサボらないように学習の仕方を変えて取り組んだ覚えがあります。

なんて言って行こうかな。。


締め(まとめ)

だから今、息子の「結構やってると思う」という言葉を聞いて、少しだけ嬉しく思いながらも、同時に少し警戒しています。

自信は大事です。
でも学習というのは、油断するとすぐに差が開く世界でもあります。

だから今の段階では、過信でもなく、萎縮でもなく、
「やればできると思っているけど、まだまだだと思っている」
くらいの状態がちょうどいいのかもしれません。

そしてもう一つ、最近改めて思うことがあります。
小さい頃から「この子は天才だな」と思うような瞬間は、正直あまりありませんでした。

でも今振り返ると、それは才能がないから苦労していたというより、
理解がつながるまで回数を重ねていただけだったのかもしれません。

学習研究では、能力の差よりも意図的な練習(deliberate practice)の量が成長を大きく左右すると言われます。
つまり、才能より学習量です。

焦らず、でも止まらず。
これからも少しずつ積み重ねていければいいなと思っています。

中1で中学数学を終えるために小学生でやっておく算数
(最速最深中学数学対策)

最速最深中学数学の話の続きです。

とはいえ、中学数学を半年でこなし、さらに習熟のための学習を半年でこなすカリキュラムは、決して負荷が低いわけではありません。

取り組みの準備として、小学校の間に次のような内容を終えておくことを強くおすすめします。

■はじめまして受験算数
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(数、割合と比、速さ編。図形編もあります)

■ここから算数 / 毎日算数(MIKUNI出版)
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■すらすら解ける魔法ワザ
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あまり高度な問題までやる必要はありません。

ただし、

割合
比(特に比合わせ)
図形問題
整数問題

に抵抗がなく、算数の操作で思考できる状態まで高めておくことが重要です。

もう一つ大切なのが四則演算です。

四則演算を確実にできるようにしておくために、

■基礎ドリ 算数 計算問題(シグマベスト)
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あたりは、ある程度こなしておきたいところです。

うちの場合、実は小5のときに算数をHi-STEPに任せすぎてしまい、こなしておくべきと思われるレベルまで引き上がっていませんでした。

そのため、小6になってから慌てて対策をしました。

正直なところ、小6の1年間だけでは、基礎レベルとはいえ中学受験算数をある程度こなすのは少し大変でした。

小5の秋くらいから、ゆっくりコツコツと取り組み始めておいた方が良いと思います。


中学受験算数は、学校カリキュラムや、学校カリキュラムに合わせたZ会のハイレベル教材などとは、やはりレベルが違います。

ただし、一部で言われるような「数学とはかけ離れた特殊な世界」という言い方は当たっていないと思っています。

むしろ、美しく数学の世界とつながっています。

もちろん、中学数学をハイスピードで終えることを目指さないのであれば、無理にやる必要はありません。

(Hi-STEPに普通についていく程度であれば十分です。)

ただ、

中学数学を最速で終わらせ
高校数学に少し足を突っ込んでおく

ということを目指すのであれば、やはり中学での負荷は高くなるため、小学校の段階である程度算数を鍛えておいた方が良いと考えています。

小学校の算数は、中学数学を速く進むための「助走」だと思っています。
Hi-STEPに通いながら中1で中学数学を終える方法【最速最深中学数学】

Hi-STEPに通いながらでも、中1の秋頃までには『最速最深中学数学』を終えることは可能です。
計画的に問題へ取り組む必要はありますが、1日の分量を最適化しながら進めれば十分に実現できます。

改めて、『最速最深中学数学』についてです。

Googleで検索すると、

『最速最深中学数学』(稲荷思歩著)は、中学数学の全範囲(3年間分)を「代数・幾何・関数」の体系別で構成し、約80時間という短期間で本質まで理解できる参考書です。小学生でも理解できる基礎から、高校数学につながる深い理解を目指す内容で、独学や先取り学習に最適です。

と出てきます。

このテキストに関連する一連の問題集と合わせて演習も行い、半年程度で中学数学の一連の学習を終えることを目指すものです。


中学受験組は、中学高校のカリキュラムを一貫して取り組むことができ、さらに受験勉強の過程で相当量の算数をこなしています。
そのため、高校1、2年生で数学のカリキュラムを終え、残りの期間を演習に回すことができます。

演習がなぜ必要かと言いますと、昨日書いた記事の通り、基礎の抜け漏れを塞ぎながら、中学数学に比べて一般化・高度化した定義を自在に使いこなすためです。

これができるようになると、数学の道具を使った思考ができるようになります。

高校受験組の圧倒的に不利な部分は、ここです。

学校のカリキュラムに合わせてダラダラと中学数学を習い、
その後、高校受験に備えて演習をする。

もちろん、その間まったく勉強しないわけではありませんが、
すでに理解していることを何度も繰り返す学習になりがちです。

それに対して、

・半年程度で中学数学を終える(ただし、定期テストや部活等のイベントを鑑み、最短ルートよりも長くかかることは最初から諦めます、慌てすぎないことも大事)

・中2の春過ぎまでに高校入試レベルの演習をおおむね終える

・中2から高校数学に入る

という形にできれば、中学受験組のアドバンテージをかなり縮めることができます。


Hi-STEPに通いながらこれを実現する方法は、次のような配分です。

先取り学習(力配分6)

※ただし定期テスト前は行わない

・最速最深中学数学

基礎徹底・習熟・高校入試対策(力配分4)

・Hi-STEPについていく

・怪しそうな問題は必ず復習する

学校の定期テスト

対策は特に行いません。
ただし、学校ワークは配られたら最速で全部終わらせます。

これをゴールデンウィークまでにすべて終える。

その後は、学校関連の数学には時間を使いません。


最速最深の何が良いかというと、量が少ないことです。

中学数学のインプット教材として、

・チャート式体系数学

・パーフェクトコース

・自由自在

・総合問題集

その他たくさんある問題集

などをやろうとすると、Hi-STEPのテキストや課題と重なり、どうしても無駄が多くなります。

それならば、

Hi-STEPのテキストとプリントを完璧にこなすことに集中する方が良い。

Hi-STEPは、きちんと取り組めば少し先取りもしてくれます。

その上で、さらに先を見たいときに使うのが最速最深です。


私は、息子には高校生活を充実させてほしいと思っています。
そのために、勉強をほんの少しでも楽にしてあげたい。

そんな思いで、こんな変わったことをやっています。

結果としてどうなったかと言うと、

入学当初はまったく歯が立たなかった東京出版の『スタートダッシュ』という問題集に、
秋から冬頃には取り組めるようになりました。

そしてもう一つ。

最速最深中学数学は、高校数学につながるように定義がとても丁寧に説明されています。
この点が本当に良い。個人的には、かなりおすすめできる教材です。

難問は、すぐ解けるようになるためのものではない

公文って、すごく評価されているじゃないですか。

でも僕はやらせなかったんですよね。

昔、小学校のときに公文をやっていた友人がいて、当時は本当に優秀だった。でも中学以降、パッとしなくなって。

「公文??」ってなったのが理由です。

計算は速い。でも、その先はどうなんだろう、と。

それにゴリゴリプリントばかりやらされて嫌いになりそう笑。

ただ、今はもう少し違う評価をしています。

高校数学まで終わらせてしまうと、全然景色が違うんだと思う。

速習・先取りって、単に早く進むことじゃなくて、「視座が変わる」ことなんじゃないかと。

先にある概念を知っていると、中学でやっている内容の位置づけが変わる。
全体像の中で今を見られるようになる。

これは確実に意識向上キャンペーンになる。

だから、高校数学は早めにやった方がいいと思っている。

でも一方で、中2の時間があるうちに、焦らずに良難問に取り組ませたいとも思っている。

両方要るんだと思う。カリキュラムづくりは面倒だけど。


息子が最近言ったんです。

東京出版の「高校への数学」シリーズの問題をやっていて、「これ、良問だね」と。

レベルアップ演習は入試対策シリーズの中では一番弱いやつなんだけど、それでも結構むずい。僕もあれれ?ってなる。

図形分野で一旦今は撤退し、「スタートダッシュ」という教材に戻っています。

これは中学受験組が受験終わったら最初にやれっていう位置づけのものらしい。

昨年の4月にはとても歯が立たなかった。

でも今は、割とできる。頭は使うけど。

これが面白い。

難問は、すぐ解けるようになるためのものではない。

しばらく経って、回路が増えてから、急に景色が変わる。

そして息子はこう言う。

良い難問を解いた後だと、Hi-STEPで出てくるような問題(むずくは無いけど慣れてないとあれ?ってなる応用問題)も簡単に見える。
上から見下ろしているような感覚を覚える。

これは傲慢でもなんでもなくて、視座が上がったということなんだと思う。

難問は、基礎の抜け落ちを確認する。

標準問題は、ある程度雰囲気で解ける。
でも難問は、一語の定義が甘いと崩れるし、図の描き方が曖昧だと進まない。

だから解けないときは、「才能がない」ではなく、「基礎の穴がある」。

難問は、その穴を暴く。


もちろん、地頭や遺伝はあると思う。

でも、難問は必ずしも地頭論だけじゃない気がしている。

うちの子は絶対そんなに、少なくとも天才では全くない。

4月には歯が立たなかった問題に、今は頭を使いながら向き合えている。

これは才能の開花というより、回路が増えたという感覚に近い。

難問は、天才を選別する装置ではなく、
思考を増設する装置なのかもしれない。

できなかったものに、できるようになる。

その変化を目の前で見られること。

それが親として一番嬉しい。

中学受験で焦り倒さなくてよかった、と少し思う。

成長には、その子のタイミングがある。


速習は視座を高くする。
難問は思考を深くする。

高度と深度。

どちらかではなく、両方。

中2のこれからは、急がない。

でも止まらない。

高校数学の景色も見せながら、
焦らずに良難問に向き合う。

その積み重ねが、本物の基礎力につながるんじゃないかと思っている。

息子と話をしていると学ぶことばかりだ。それに加えてやっぱり学校のカリキュラムには不足を感じちゃうよね。みんなできるようになるのに。

【データ比較】STEPとHi-STEPはどこで差が出るのか
― 2025年 翠嵐・柏陽 合格体験記2147件分析 ―

いよいよ三月。
すでに決め打ちで塾を決めていらっしゃる方には余計かもしれませんが、迷っている方に向けて、客観データを少し分析してみました。

同じSTEPグループでも、「STEP」と「Hi-STEP」は何が違うのか。
紹介文を見ると、どちらのブランドでもトップ校に行けると書かれており、結局どう違うのか分かりにくい。

2026年の合格体験記が間もなく公開されると思われるこのタイミングで、今回は2025年2月卒業生の合格体験記(掲載分2,147件)を用い、横浜翠嵐高校と柏陽高校におけるブランド分布とコメント内容を比較しました。


前提条件

・2025年単年度データ

・同一入試制度

・同一グループ(STEPグループ、Hi-STEP含む)

・体験記の掲載分すべてを対象

可能な限り条件を揃えた比較です。


1. 全体の基準値

体験記総数:2,147件

Hi-STEP:319件

全体比率:約14.9%

これを基準値とします。


2. 横浜翠嵐高校の分布

合格体験記:127件

うちHi-STEP:64件

比率:50.4%

全体比率14.9%と比較すると大きく上回ります。
統計的検定でも有意差が確認されました(OR=7.03、p<0.001)。

掲載データ内では、翠嵐においてHi-STEPが明確に集中しています。


3. 柏陽高校の分布

合格体験記:111件

うちHi-STEP:16件

比率:14.4%

全体比率(14.9%)とほぼ一致。
統計的にも有意差は確認されませんでした。

柏陽では、ブランド偏りは見られません。


4. コメント内容の違い

分布だけでなく、語りの構造にも違いが見られます。

【翠嵐合格者に多い語り】

・上位者表

・トップ模試

・クラス変動

・競争

・負けたくない

・先取り

・夏で修了

・入試形式演習

語りの中心は「相対的位置」。

自分は何位だったか。
どのクラスにいたか。
誰と競っていたか。

努力の描写も、
「コツコツ続けた」よりも
「順位を落としたから修正した」という競争起点の構造が目立ちます。

競争 → 位置確認 → 修正 → 再挑戦
という循環が見えます。

【柏陽合格者に多い語り】

・解き直し

・暗記集

・要点まとめ

・日曜講習

・自習室

・内申

・継続

・コツコツ

こちらは「何を回したか」が中心。

物語は、
できなかった → 続けた → 伸びた
という成長曲線型。

競争よりも、教材運用と習慣の描写が厚い。


5. ここから見える構造仮説

単年度データからは、

翠嵐では
「競争 × 先取り × 演習圧縮」

柏陽では
「教材徹底 × 習慣化 × 安定運用」

という帯域ごとの成功エンジンの違いが示唆されます。

これは塾の優劣を示すものではありません。
どの帯域で、どの設計が強く現れるかという構造の問題である可能性が高い。


6. 注意点

・体験記は掲載分であり、全生徒ではない

・入塾時点の学力差は統制していない

・地域要因は完全には排除できない

よって因果関係は断定できません。

ただし、
数値分布とコメント傾向が整合している
という点は確認できます。


7. 暫定結論

2025年単年度データでは、

・翠嵐ではHi-STEPが統計的に集中

・柏陽では偏りなし

・語りの構造も帯域ごとに異なる

同じグループでも、成功の設計思想は一様ではない可能性があります。


8. 感想

私はやや理想主義的で、しっかりとした学力がつけば偏差値や結果はついてくる、と思っている部分があります。とはいえ、息子はHi-STEPに通っています。

現時点では、あえて競争を強く意識させてはいません。
数学は進度を上げ、英語は早期から積み上げ、国語は語彙で遅れないようにする。そうした基礎重視の設計をしています。

もちろん相対位置が気にならなかったわけではありませんが、今のところ大きな問題は感じていませんでした。

ただ最近、英語が難化し始め、数学でも取りこぼしが見え始めています。
そうなると、Hi-STEPの学習内容により寄せていく必要もあるかもしれません。特に英語。

市販教材は一旦整理し、Hi-STEPのテキストを確実に回す。
単語は英検も視野に積み上げる。

もし今後、トップ校やそれに準ずる学校を志望するのであれば、親の自己満足的な設計ではなく、塾の指導設計を信頼し、親子の方向性のズレを避けることも重要でしょう。

その意味で、今回のSTEPとHi-STEPの合格者コメント分析は、非常に示唆的でした。

親はどこまで手を出すべきか
— 出世していく親の役割 —

STEP、湘南ゼミナール、臨海セミナー。
トップ校を塾の卒業生が寡占している状態について、いろいろなコメントが出ていますね。大人の事情もあるでしょうし、塾誘導もあれば塾批判もある。

結局、同じ学習指導要領の中での指導です。どんなサポートをするかに多少の違いはあれど、本質的にはそこまで変わらないのではないかと思っています。
ただし、「いつ、何を、どのようにやるか」は、かなり違うと言えば違う。

競走馬みたいなものです。
逃げ切り型、先行押し切り型、差し脚質、自在型、瞬発力型、持続力型。

筋肉でいえば速筋と遅筋の配合が違うように、人間の脳にもタイプがあるのでしょう。
それぞれに合ったレシピを施すことで、良い結果が現れるのだと思います。


何よりも大切なのは――
我が子の人生におけるその一瞬は、もう二度と戻らない ということです。

過程は大切です。学校を含む教育産業のサービスの消費者として、真剣に悩めばいいですし、悩む必要があると思います。

ただ、愚痴を言っても前には進みません。
不足があれば補うしかないし、過ぎていれば減らすしかない。

伴って身につく成長ももちろん大切。

その成長を引き出すためには、一つ一つ結果を出させることが必要だと思っています。

小テストで100点。

学校の課題でA。

定期テストで100点。

塾のテストや模試で高得点。そして順位。

中間結果を見て立ち位置を確認し、目標とする人や組織から「あなたは合格です」と承認してもらう。
一つ一つの結果が、次の過程になる。

だから私は、やはり「塾なし」より「塾あり」の方が、少し良いのかなと思っています。

レンジの広いサービスを提供しなくてはならない学校だけだと、頑張る子たちの中での立ち位置の解像度が粗くなりやすい。試合の無い練習を続けるみたいな物です。
すると不安から、やり過ぎが出てきてしまうかもしれません。

集団の中で、結果が出れば嬉しい。
結果を出す方法を知る。
結果を出すために、より適切な行動ができる。

その連続で、人生は作られていくのだと思います。


もし難関大を志望するなら、それはそれでいい。目指して頑張ればいい。

でも、もちろん難関大でなくても、全然違う進路であっても、私はなんの悔いもなく応援できると思う。
もちろん、高校受験がどんな結果であっても。

結果を出し続けさせ、成長していくことは、
人生の楽しみ方を覚えていくことなのではないでしょうか。


なぜこんなことを書くかというと、週末、息子の成長を感じる嬉しい場面があったからです。

土曜日、部活の一年生大会。
惜しくもファイナルゲームのデュースを繰り返し、○回戦敗退。

1年弱、それなりに一生懸命取り組んできた息子らしく、悔しかったようで大泣き。

まず、泣くほど一生懸命になれることが嬉しい。

中学一年。あんなに頼りなく、ヘロヘロの球しか打てなかった息子。走ってボールを追うこともままならなかった息子。
夏休みに一緒に練習し、チームの子に誘ってもらって二学期からクラブチームの練習に参加し、週末一緒に走り、壁打ちをし、少しずつ上達していった。

技術の悩みを抱えるようになり、まともな試合ができるようになり、そして負けた。

試合中、いろいろ思いました。
どうしてまだ安定していない技術を試合で使うんだ、とか。緊張しすぎだ、とか。声が少なくて盛り上がっていない、とか。

競技のことを十分に理解しているわけでもない親なので、そこはぐっと堪えて。

帰宅後、映像を見ながら反省会。

二人で冷静に試合を分析し、顧問の助言を自分の言葉に置き換え、「次に何をするべきか」を語れる息子に驚きました。

こんなにも成長するのか。話を聞いてよかったー。会社でコーチングの研修受けてよかったー。。

その会話を録音し、文字起こしし、チャッピーに渡して議事メモ化。

そう言えば、チームメイトのお父さんが、お兄ちゃんが途中で部活辞めてテニススクールに行ったと。それにより上手にはなったけど、試合がないんだよね。と。試合大事です。

夜は眠かっただろうに、ルーティン学習をして就寝。


翌朝4時過ぎに起床し、群馬のスキー場へ。

一緒に滑れる友達は多くありませんが、一昨年末に知り合った一つ上の中学生のご家族と合流。

同じレベル帯で競い合いながら技術を磨く。
これまでできなかったことに挑戦する。
大きめのキッカーでジャンプし、安全に着地する。

指導者の指導は何度か受けていますが、それだけでは技術は向上しません。
必要なのは、内発的なやる気とリミッターの解除。

リミッターを外すには、仲間やライバルが必要です。

帰り道、息子が「こんなに連れて行ってくれてありがとう」と言いました。
そんなことを言われるとは思っていなかった。

ついでに、ピアノも「もう一度やっていいんだよ(今なら間に合う)」なんて言ってみたりして(笑)。

それぞれが違う道を選びながら、人生は進んでいく。

夜、車の中で寝ながら帰宅し、1時間だけ数学を2問。
この話は、また別の機会に。


本物の学力。
本物の基礎力。
人生を楽しむ力。

それを、あと2年で磨き上げてほしいと思います。

高校受験まで、あと2年。

私にとっては、伴走するサポーターから、スポンサーへと立場が変わる日でもあります。

楽しみです。

合格発表の日の、父のメモ

そわそわネットを毎日見ながら――

3年間。
いや、小学校から中学校にかけての学習の成果が、結果としてあらわれる日でしたね。


まずは、中学3年生の皆さん。
そして、ご子息を一生懸命育ててこられたご両親の皆さま。

ご卒業、おめでとうございます。
そして、本当にお疲れさまでした。

まずは一息、ですね。

日本の学校制度のもと、それぞれのご家庭が、それぞれの形で進路を決められていることでしょう。
元服を過ぎる年頃。 どんどん独り立ちしていく姿を見るのは、きっと楽しみでもあり、少し寂しくもあるのではないでしょうか。

正直、私もドキドキしています。
あと2年。耐えられるのかしら。

まだ息子は私より背は低いのですが、腕の長さを比べたら、もう私より長かった(笑)。

はい。息子自慢の、あほ親です。


息子が生まれたときから、「高校に入学させるまでが私の仕事だ」と、はっきりと決めています。

あと、たった2年。
もうほとんど終わったようなものです。

その準備は、つらいというより大変ですが、
何かに合格するというのは、他人から認めてもらえるということ。
それはやはり、とても嬉しいことです。

伴走。

サポート。

支援。

姿かたちや、その深さは違えど――
中学校を卒業すると、いよいよ自己責任の世界に送り出さなければなりません。

もちろん、無償で、無限の応援はし続けますが。

それでも、やっぱりドキドキします。

あと2年。
まだ、やり残していることがあります。

中学数学/図形/外接円
円周角の定理、忘れてた!(父ちゃんギブ)
東京出版『高校への数学』スタートダッシュ中学数学/外接円の半径
東京出版『高校への数学』編、スタートダッシュ中学数学、引き続きやってます。
円のあたりの図形問題に今週は取り組んでいます。

ある三角形の外接円の半径を求める問題がありました。

解き方のステップは、


三角定規型を組み合わせた三角形(三角定規型と気づくのも必要な思いつき)


直角三角形の辺の比から、与えられている一つの辺長をもとに三角形の辺長をすべて出すのが二つ目のポイント


その外接円(外接円であり、外接円の定義、書き方から円の中心点が三角形のどの位置にあるかを見抜く点がポイント)


円の半径を求める問題(最後は三角形の頂点と円の中心を結ぶ線の角度を円周角の定理から弾き出し、そこから三角形の辺長の比から半径を算出する)

という問題でした。

昨日この問題を解くことを課題にしていたのですが、一昨日の夜、事前に問題を見て、結構難しいなと思って、ヒント(になるページを示す)を出しておいたのです。

で、昨日帰宅時に、
ヒント見た?
と息子に聞きまして。

バカむずかった。
解ける?あれ。父ちゃん。

えー?ヒント見たのか?

ヒント見たけどそれどころじゃなかったよ?

えー。どれどれ?やってみるわ。

えーっとこの辺の長さがこうなって。。
(息子が、たどたどしい三角比からの辺の長さの算出に口を出したがる)

大丈夫、父ちゃんこれくらいはできるから。

さて、三角形の辺の長さは出たぞ。ここから円の半径か。。うーん。

息子。
もし残り5分で解けたら百円あげる。

(なんだと?笑)

スマブラじゃ無いんだからな、父ちゃんボコせると思うな?

うーんうーん。。

あー。そうか、これ外接円だから、外接円の書き方は。。

円の角の二等分線を、、、
(角の二等分線の中心を使うと外接円はかけない)
、、、あれ?なんかおかしい。。

ああ、三辺の垂直二等分線を引いた交点が中心になって。。
ああ、外接円書けた書けた。。

あれ?これだけじゃ無理だな、、、

なんか角度がわからんかな。。
(円周角の定理から三角形の角と中心を結ぶ線との角が求まることに気づけていない)

うーん、、、うーん。。
ギブ。

答えをチラ見。。

あーっ!円周角の定理か!

息子もここで、
あー!そうか。そこのところ忘れてた!
(中心角は円周角の2倍になるところ)

すげぇ面白かったな。
と言い合って終了。。

國學院大久我山高校の入試問題だったそうです。

私は解けなかったかな。受けていたら。

知らない高校だなと思って見てみたら。。

ドン!



外接円の定義から補助線を引いたところまではセンス良かったはずなんですけどね。息子はそこできなかったはず。良問でした。