『運命じゃない人』(2004)でカンヌ映画祭4冠を獲得し、『鍵泥棒のメソッド』(2012)では巧みで計算され尽くした脚本を書くことで称賛されている内田けんじ監督作です。
両作品とも大好きなので期待大で観ました。
結果…ものすごく楽しめました♪笑
誰が主役なのかさえわからない、役割・ストーリー・感情・人間関係など全てひっくりかえされる、そんな映画です。
脚本は相変わらずの内田ワールド全開で、とても練られていて、「ん?」「え?」を経て、最後に「ああ、なるほど!」 と見事の伏線を回収してくれるのは気持ちがいいですね。
「あーそうだったんだ。」と思わせて、ストーリーがわかったうえでもう一度見ると素通りしていた部分にも意味があったことがわかる、というズルイ作品です。
でも 見たあとは、最高に爽快な気持ち。
この映画間違いなく二度見たほうがいいです。
役者のちょっとしたしぐさや表情、セリフにもちゃんと意味がありそれぞれが伏線となっています。
2回目は、はじめて見る人に対し優越感を感じるだろうとのこと、そうだろうなと今から思います。