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Part.2





―――2日後


「………よかったです、皆さんが無事で」

「まぁな!」
「怪我だらけでよく言うわよ」
「それ言うのはナシだろ?」

あれから2日。

ヒカルと托都がヴェリタス引っ張ってきたのは正直嬉しかった。
でも肝心のヴェリタスは全くと言ってもいいくらいなんにも話そうとしない。むしろ、話せないんじゃないかって思うくらい。

ルクシアは、まだ生きてる。
どれだけの時間持つかは分からない、でも、こうしてまだ話ができてる。

俺たちはあれから全部終わって、怪我だのなんだのって、色々あったけど…でも、まだなにも、終わってない。

「しっかしよー、夏休みもあと1ヶ月切っちまってさー?課題やってねーや、ルクシアが元気になったらやろうぜ!課題!」
「慶太さんのお役に立てるなら…」
「おうおう!超嬉しい!」
「子供に課題とかの話するなバカ、自力でやれ」
「うっせー!全寮制のとおーい頭が無駄によくないと入れない学校にいる敏也にゃ俺の苦労はわかんねえだろうな!」
「うるさい、ちゃんと努力した結果だ」
「ぐぬぬ……」

そうそう、夏休みもあと1ヶ月切って、学校が……学校が?

「ああああああ!!?」
「てめえ、病室で叫ぶな」
「どうしよう!…全然勉強できてない!」
「はぁ…」

編入試験確か夏休み明けだよな!?うわぁぁぁどうするんだよ!!?

「ルクシア~デュエル教えるから俺に勉強教えてほしいなぁ~!」
「ごめんなさい、慶太さんと課題をやる約束があるので…」
「ガーン!!」

……やっぱり、真面目にやればよかった…。


~~~


「記憶障害?」

「あぁ、ヴェリタス卿は偽界樹とリンクしていた可能性が極めて高い。偽界樹の爆発や中枢部の破壊によって、記憶関係の障害を引き起こしているとみて間違いない」

「記憶……」

記憶、か。

「魔術による記憶の共有ができたのなら、私から記憶を与えられるのだが、残念なことに、私はその筋には向いていないらしい」

「そうか」
「記憶が戻ったところで、またなにをするか、分かったものではない」

「言う通りだろう。自身を中枢として、偽界樹を爆破する可能性は極めて高い」

自分を中枢部分に置いての自爆…あれがなにをするか分かったものじゃない、ということか。

「今はどうすることもできん…私がいながら、二人を今際の際に立たせてしまった。私一人が生き残ったところで、その先はないも同然。どうにかして、二人を」

「プロム………」

俺たちには、どうしようもないのか。

「…!どこに行くつもりだ」

「ごめん、ちょっと頭痛くて…」

「……レーヴァテインの…」

……やっぱりそれもあるんだな。仕方ない。

「一人に、なりたいから」

「……そうか」


~~~


「………?ヒカル、」

「…っ……どうして、」

「…?」

「なにも、できないんだ…。誰かを守る力は……確かにここにあるのに、誰も…救えないなんて…」

無力だ…俺。

「…遊矢みたいに、誇れないよ…俺は……」

「………誰かを救うことは難しいことだ。だが、お前にはできている。難しく考える必要はない」

「…………」
「お前はその思いで、遊矢を救った。なら、それを誇らないでなにを言うんだ」
「…カイト……」
「今度もきっとやれる、そのための力は、お前の胸の内にあるのだから」
「……」
「まだ諦める時ではない、そうだろう?」
「…まだ…」

そうだ…、まだルクシアが…生きているのなら。

「オルフェウス……俺に、力を貸してくれ…!」

救世神だと言うのなら、救ってみせて。

この悲劇から、二人を…ヴェリタスとルクシアを…!


~~~


「―――――、」


「………」

本当に、いいのか……?
でもこのままというわけにもいかないはず。なら、いっそ――。

「おや、君は…」

「……」

「ルクシアはどこにいるのだ?」

「ここにはいない」

「そうかそうか。もしや、プロムと町まで出ているか…私としたことが、外で寝てしまうとは」

……本当に助けてよかったのか、こうなるくらいなら、いっそ自害させるべきだったんじゃ…。

「…そうだ、君は…勝手に庭に入ってくるとは、勝ち気だ」

「ッ……、…俺は―――」

「……何故だろうか、君の顔を見ていると、私の中に不思議な感情が沸いてくるのだ」

「…きっと、それはアンタが俺を必要としてるからだ」

「私が、君を…」

この体のどこかにあった、知らないもの。未完の聖杯。
これなら、望みを叶えられるのか?

「…そうだったかもしれない。君は妻に似た雰囲気をもっている。…優しい、優しい目をしている…」
「そうだったんだな」
「……名を教えてはくれんか?」
「必要はない。これからアンタは全部思い出すんだ」
「……?」

ヴェリタスが宿した記憶。
それはルクシアのものだけじゃない。

「俺は、アンタからアンタの記憶を託されたんだ」
「…私から」
「世界を滅ぼす道具に、どうしてこんなことをしたんだ?」
「世界を、滅ぼす道具…君はなにを言っているんだ」

ヴェリタスの記憶。どうして、ただの道具に託す必要があったのか。
もしかして、こんな日が来るのを薄々感じていたのか…わかるわけもないか。

「未完の聖杯に願う、」
「………」
「俺の中にあるヴェリタスの記憶を、全部返してやってほしい」
「君は………」
「叶うなら――――」
「私は……」
「ルクシア、の――………」

ルクシアの、思いも、すべて、ヴェリタスに。

「伝えて、………」

「―――私は……、一体…」


~~~


―――そんな!!そんなこと!!


ヒカルが――――!!


「ヒカル!!」
「…なんの問題もなさそうだが」

もしかして怪我が実は酷かったのか!?それともまだ呪いが!?

どれにしたってヒカルは無事なのか…!?

「ヒカル!おい、ヒカル!」
「――――…うるさい…」
「!よかった…!よかった!」
「……なにこれ」

「お前が倒れたと聞いて、遊矢がこの状況だ」

「…あー、そういう」

…つか、どうしてヒカル、倒れたんだ?

「なにがあったんだ?」

「……………」


~~~


「えええええええ!!?」
「お前…なんて面倒なことを…」
「仕方がないだろ、あのままにもしておけなかったんだ」
「ちょっと待て!ヒカル、ヴェリタスのって、ええ!?」

ヴェリタスの記憶も持ってたのかよ!?初耳だぞ!?

「…教えてなかったか?」
「正真正銘初耳だよ!!」
「そっか、別に良いだろ。もうあってないものなんだから」
「そういう問題じゃ…」
「ここからは向こうの問題だ、俺たちが簡単に口出しできるようなことでもない」
「………そっか」

背を押した、って考えたら妥当なのかな…。
でも、いくらアーマードがあったってまさかそんな記憶を譲渡するなんてできないよなぁ。

「どうやってやったんだよ?」
「お前、頭でも打ったか?」
「ええっ!?だって、ホントにどうやって…!」
「未完の聖杯か」
「そういうことだ」
「…なるほど…!」

未完の聖杯は願いを叶えてくれる。でも不完全だから、なにかしら欠陥がある……だっけ?で、その結果、ヒカルは倒れてたと。
……なんか、今のところ割りに合わねえよな。

「だが、その話の流れで言うなら、お前次第でどんな願いも叶うということになる。そんなものを持っているのなら今回の件もある、なんとか対策を…」
「しなくていい」
「えっ」
「だって…もう未完の聖杯なんて、持ってないんだから」
「………は?」

「ええええええええ!!?」

「実は…」


――――――、

――――――――、


昨日の夜……、

「……ヒカルさん…?」
「ルクシア…」
「…お父さんに、会いに行くんですか…」
「…うん」
「そう、ですか……ごほっ…!ごほっ…!」
「ルクシア!」

ヴェリタスに会う前にルクシアに会いに行ってた。でも、

「私…もう、ダメなんです……ホムンクルスは、作られたがために、その命は短い…だから、もう―――」
「………」
「でも、私…まだ、消えたくありません…。まだまだ知らないことも、やりたいこともいっぱいあって、…だから死にたくないです…」

なんとなく分かってたんだ。
ルクシアはここで、城のホムンクルスと同じように焼失するんだろうって。

だから、覚悟を決めた。

「ルクシア、俺にできることは少ないかもしれない。でも、もしできるのなら」
「ヒカル、さん……」
「未完の聖杯を、ルクシアに渡せば、もう一度…!」
「……未完の、聖杯…」

ルクシアを動かしていたのが、本物のルクシアに宿っていた魂…つまり未完の聖杯だったとするなら、きっとできると思った。

「ルクシア、その代わり強く願ってほしい」
「……?」
「ヴェリタスを、救いたいと、助けたいと」
「……もちろんです」
「…よかった……」

『ありがとうございます、ヒカルさん』

「…!ルクシア、本物の…」
「……ルクシア…」

『未完の聖杯は魂の受け皿。ルクシアは、私と一緒に…これからも』

「…うん…」


―――――――、

―――――、


「じゃあ、ルクシアは…!」
「本物のルクシアの魂が未完の聖杯にちゃんとまた戻ったなら…」

―――確かめに行こう。

「ヒカル!」
「分かってる、行ってみるしかない」


~~~


「……お父さん?」

「……………」

「私だよ、ルクシアだよ」

「…お前はホムンクルスだ、ルクシアではない」

「違うの。ヒカルさんのおかげで、また…またルクシアになれたの!」

「……なれた?」

「そう、私はホムンクルスだけど、魂には…ルクシアが宿ってる。ルクシアの思いが、胸に流れてるの」

私が信じた、ルクシアが信じた思いが。

「…しかし、これが私が…人類が起こしたものだとすれば、私は…ルクシアと会う資格はない」

「お父さん…」

「すまない、私にはこの罪から生き残ってしまった理由が分からんのだ」

「理由なら、ここにあります」

「…!」

「プロム…?」
「貴方の願いは叶ったのです。貴方が悠久に求めた願い、姿は違えども、ルクシア様は…ここにいる」

プロム………。

「そうだぜ!」

「!君達は……」

「ルクシアの傍にいるために、アンタは生き残ったんだ。なら、それが償いだろう…?」

「………」

言うんだ、私から。私の思いを。

「お父さん、もう一度、三人でやり直そう。私と、プロムと、お父さんで」
「……ルクシア…」

「!!」
「ヴェリタス卿……!」

ルクシアって、呼んでくれた…?

「許されるのか、私は」
「たとえ世界が赦さずとも、我々は貴方を許します」
「…プロム。ルクシア…」
「お父さん…!」

「一件落着、だな」
「あぁ」

「………ありがとう…オルフェウス……」

『ええ、私はいつの日も…貴方達を、見守っています――――』


~~~


「え!?じゃあ、ルクシアたち、別の世界に行っちまうのか!?」

「あぁ」
「もう悲劇を生まないために、新たな世界でやり直すことに決めたんです」

「そんなぁ!?」
「せっかく友達になれたのに…」

「…ごめんなさい」

「謝らなくていいって!!」

でも、やっぱちょっと寂しいかな…せっかく世界がまた平和になって、ヴェリタスとも和解できたのに…。

「プロムもか…」

「結局、ヴェリタス卿の体は半分が動かなくなってしまった。その世話も任されている」
「申し訳ない…」
「い、いえ!貴方が気にする必要は!」
「頼りにしてるよ!プロム!」
「は、はい…!ルクシア様!」

「上下関係が垣間見えるな…」
「そっかぁ…」

まだプロムとは正真正銘の真剣勝負はできてねえのになあ。

「ヒカルくん、だったね」

「…!」

「申し訳ないことをした。私が君にしたことは…」

「気にするな。二人がなんとかしてくれた、しかもあんな殊勝な托都が見れたんだ、むしろ感謝したいくらいだよ」
「な、なんだ…!なにか言いたいことがあるのか…!?」
「別に~?」

「は、ハハ……」

確かに辛かったけど、あれがあったからまた三人仲良くなれた。嬉しいな。

「さて、時空移動の準備が終わった。そろそろ我々は行くとしよう」

「……おわかれ、だな」

「…そうだな」

短い間だったけど、出逢えてよかった。

「風雅遊矢、」

「…?」

「もしまた出会えたのならば、その時は俺とお前、また果たし合おう」

「……あぁ!」

…って、俺?今プロム自分のこと俺って!?

「じゃあ、」

「………」

「ありがとう、みんな!」

「!」
「またなー!ルクシアー!」

「また会おう!!」
「いつかまた!」

「おう!絶対だ!絶対に、また会おうな!!」

絶対会える、この空が、この風が、続く限り。


「…オレも帰るとするか」

「エース…」
「エースの世界は…」

「大丈夫、もし滅びたままだとしても、諦めない。必ずまた、あの日のハートランドに戻してみせる。絶対に諦めないさ」

エース、俺そっくりの女の子。つか、俺。

「どんな過酷な未来が待ってても、諦めないってことを教えてもらった。だからオレ、頑張るよ」

「エース…、そうね」

「うん。遊矢、」
「!どうした?」
「ありがとな、これじゃ、お礼になるかわかんねえけど、っ―――――」

―――――!?

「は、…?」

な、なな、ななな!?

「ななななな!!?」 

「ゆ、遊矢ぁ!?」
「これは一体どういうことだ!」

「ち、違う!!これは、不可抗力で!」
「「言い訳無用!!」」
「や、やめてー!!ぎゃー!!」

なんでこうなるんだよー!?

「…さて、行くか」
「……遊矢」
「…?」
「戻ったら、向こうの俺を殴ってやれ」
「……もちろんだ!」

「やー!!たすけてー!!」



~~~


「プロム!!見て!!」
「…これは……ルクシア様、素晴らしいです!」

「おや、どうしたんだね?」

「お父さん!見て!!」

「――――これは…」

「ソウルドールズ復刻版!またみんなで、ね!」

「……あぁ!」


~~~



―――数日後、


「ヒカル!やっぱりその髪型やめるべきだって!」
「なにを今更!」
「髪バサバサきてんだよ!」
「知るか!!」
「……頼む、後ろで暴れないでくれ」


――――――、


ここが、托都のお母さんがいるところ…。

「お兄ちゃん!!」
「………」
「今更なに不貞腐れてるの!ほら!お母さんは…!!」
「おいっ引っ張るな―――!?」

「托都、」

「…!」

「あの人が…」

確かに、似てるかも。

「久しぶりね、どうしたの…?」

「…………」
「お兄ちゃん?」
「…その……やり直したい、というかなんだ……家族、としてアンタの近くにいることに決めた」

「!」

「こんな息子で悪かったと思え、手伝いくらいはしてやる…ッ!?」
「もー!素直じゃないなぁお兄ちゃん!ここはバッチリお母さんや私と一緒に暮らすって言いなさいよ!」
「誰がそんなことを!!」

……そういう、ことだったんだ…。

「そう、托都……」

「………」

「家族、4人で……貴方の近くに見えるもの。貴方のお父さんが」

「―――――…」

「托都!?」
「いけない、ドン・サウザンドの呪いがこんな場所にも」

真面目な顔してすげえボケだな!??

『言ってしまうがいい、荷をこれ以上増やす気か?』
「ッ…ストーカー野郎が…。…あぁそうだ!そこのバカ女の言う通りだ!!構わんだろう!」

「ば、バカァッ!?」
「あら、仲が良いわね」

うんうん、すっげえ仲良しだなぁ。

「……」
「ほら托都!」
「…仕方がないか」

「ほらお兄ちゃん!」
「托都、待ってたわ、ずっと」

「…あぁ、母さん」


~~~




「ハートランドシティの大規模デュエルスタジアムでは、あのプロデュエリスト・朽祈ヒカルさんが子供たちにデュエルをレクチャーしています!」

「いっけー!《ジェムナイト・パール》でこうげき!」

「うわぁっ!…やるな!でも、デュエルはここからが本番だぞ!」

「がんばれー!!」
「もうちょっとー!!」

「よぉーし!まだまだ!!」

「その意気だ!」


ヒカルの奴、教えるのなんてホントは苦手なのに、やっぱすげーや。

「楽しそうだな」
「うん、ヒカル、すっげえ楽しそう」

あんな笑顔のヒカル、久々に見たな。

「あー!俺も参加してーなー!!」


「いけ!ギャラクシー・カオス!」

「うわあー!!…あっ!すごーい!!」

「飛んでるよー!」
「いいなぁ!!」

「……俺、これなら、まだまだ頑張れそうだな」


~~~


「しっかしよー、なんで夏休みってこんな短いのに宿題ばっかり多いんだぁ?」
「文句言ってないで、少しは進めろよ」
「って、お前随分余裕だなぁ」
「いい機会だから教えてやる。俺の成績は、学年トップだってことを!!」
「マジかよ!?」
「うそぉ……」
「って、アミさんまで驚くことないだろ…」


~~~


「空が綺麗だね、狩也くん」
「あぁ、そうだな」

この空は、遊矢が守ってくれたものだ。世界中を、晴天で晴らしてくれた。

「すげー気持ちいいな!今日の風!」
「わぁぁ!」
「ゆ、遊矢!!」
「こんな日は、また三人で写真撮ろうぜ!」
「…写真」
「うん!撮ろう!三人で!」

全く、本当に世界を救っただなんて思えないな……。


~~~



――――――、


「………ハートランドが」

元に、戻ってる……。

「…アミ、センパイ……」

「あっ!遊矢!」

「―――!!」

「どうしたの遊矢!……遊矢?」 

「アミ、……アミぃ…」
「な、なんで泣いてるの!?」
「う、ふぇ…うぅ……よかった、よかったよぉ!」
「………大変だったんだね、おかえりなさい。遊矢」
「ただいま、…っ…アミ…!!」













Last Answer.「A.Vision」




Next Answer…?→



===================
【あとがき】

今回の一言、「原点回帰」
A.Vision完結ッ!!これにて完結!!実際まだあるけど終わったッ!!
遊矢ちゅーされるとか羨ましい!!爆発しろ!!そしてアミは分かるけどなんでヒカルまで怒ってるの。

遊矢の新アーマードは「ライトニングスカイアーマード-A.Vision」です!ライトニングスカイアーマード再び!!再びですよ!
つまり、このA.VisionのAとは…「Again」のAだったんだよ!!ナ,ナンダッテー
今回クソ長いね!!!デュエルは短いのに!
ヴェリタスの憎しみは記憶と共に吹っ飛びました、むしろ罪の重さに苦しんでた。それをヒカルとルクシアとプロムで全力で支えた形になる。結果的にヴェリタスの根負けである。
そして!!フリューゲルアーツが4つあることが判明!!遊矢たちの3つに加えてヴェリタスが一つ持ってるわけで、あとは分かるな?
ルクシアちゃんがホムンクルスの寿命を迎えながらも立ち向かう、遊矢に希望を届けて爆発を防いでお父さんを救うとか間違いなく作品内MVPの活躍である。
ヒカルの未完の聖杯はルクシアちゃんの魂の器になって永遠に失われましたとさ。さすがにヴェリタスが求めた最高の聖杯だからね、その活躍は十分に果たしたよ。
托都がなんかかっこよかったのにどんどん下落していってるのが面白い、やっぱこいつ托都だわ。生きて償えは自分への戒めにも聞こえるがな!!
そして全てが終わったわけで、エースの世界も不思議な力で元通りに。それは理由が後々分かります。号泣でアミと再会する姿は遊矢のそれである。
1話の掛け合いだった任せ任されと遊矢とアミのただいまおかえりが最終回に来て回収されると。やっぱりヒカルはry

そして、ついに世界樹の花へ―――!!
前後編の物語で語られる最新長編、是非ご期待ください!

ここまでありがとうございました!
またいつか、よろしくお願いします!!


【予告】
Answer.EX「世界樹の花」













~~~




―――――、


「………」


「ヒカルー?…あ、いた!ヒカル!こんなとこにいたんだな」

「…あぁ」

「家族が心配していたぞ、戻らなくていいのか?」

「……今はちょっと…」

偽界樹の放った輝きは、きっとエースの世界や、この世界を修復してくれた。
だが……、

「失ったものが、あまりにも多すぎた」
「…?」
「世界を救えたのはよかった、でも…扉を開き、世界を混乱させたのは俺だ。そんな自分を、世界は受け入れてくれるかな」
「…大丈夫だよ」
「……遊矢」
「だって、扉が開かなかったら、ヴェリタスはずっとあのままだった、エースも、みんなみんな」

……それでもたくさんの人々が死んだんだ。俺のせいで。

「…俺のせいで、今を生きるべきだった人が死んでしまった。……それでも…、俺は…」
「これは、誰かのせいではない」
「えっ…?」
「人々の悪意が生んだ悲劇だ。その罪の象徴がある限り、繰り返すことはさせない」
「托都…」
「ヒカルの夢は、いつか争いも差別もない平和な世界を作ること!そうだったろ?」
「遊矢…」
「だからさ、ヒカルがみんなに広めていくんだよ。いくら時間がかかってもいい、俺たちが死んでも、その先の未来でも、後世に語り継いでいくんだ、あの樹が、俺たちが!」

俺の夢を、叶えるために……か。

「その罪も何もかも、俺達一人一人が償っていく、あの樹と希望を、忘れないために」

「………そうか」

この罪は、一人だけのものじゃない。世界中、過去から今の全てが、償っていくのか。

「なら、忘れないな」

あの樹を、家族を引き裂いた人間の罪を、全部、俺たちが―――――。











END



~~~


【A.Visionエピローグの後…】



「さーて行くか!
「そうだな」
「うんうん!…あっ、ヒカル…」
「なんだよ遊矢…
「そのさ、あの――ごにょごにょ……」
「ふむふむ……ええっ…!?」
「わかった?」
「あれをやるのか…?」
「やるしかないじゃん…!言ってみたかったんだろ?」
「だからってアイツにとは…!」

「…?どうした二人とも、早く降りるぞ

「……ほら!」
「……!!………」
「お、おい…なにかあった―――」

せーの…………!

「あ、あの…さ……ちょっと、疲れた……下まで、連れてってほしいなぁって…、あの…托都……お、おにいちゃん…!

「――――!?」

「た、托都…?」

「野暮かもしれないが聞かせてくれ、"おにいちゃん"?」
「うん」
「…なんでおにいちゃん?」
「……言わせるなよ…」
「な、あ…えっと……
「なんとかしてやれよ、托都にーちゃん?」
「は、はぁ!?」
「ほらほらーはやくー」
「というか出所はやはりお前か!!」
「だって、名前で呼んでも普段ノーリアクションじゃん」
「当たり前だ、名前なのだから」
「早くしないと托都の秘密を一つずつ遊矢たちにバラす」
「なんだその脅迫!?あと「達」!?」
「また抱き締めてやってもいいけど」
「ぐ…!ぐぬぬ……仕方ない…。ほら、行くぞ」

「わー、お姫様だっこ…」

「(は、恥ずかしい…)


END


















~~~









遊戯王Lightning sky
               風雅 遊矢

遊戯王EXTRA STAGE!!
        冬咲 遊季

遊戯王Crystal star
               遊海 まひろ

遊戯王CHARGE-RIDE
          聖 遊斗

遊戯王Muse-SONG
        心結 遊乃

遊戯王Holy way
          星夜 遊依

遊戯王CROSS-Neve
          日向 遊奈

遊戯王-Rebirth/reve-
          栞 遊紗




そして――――――、




~~~


「君、は………」

「俺は叶羽遊煌、将来のリープマスターだ!」




遊戯王N-Divine*Fragment-
       叶羽 遊煌



1話を先行公開!