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Answer.22「夢は願いとなりて」





「あのお城…どんどん近づいてきてる…!」
「もしかして押し潰されるんじゃ…!?」

「いやよ!そんなの!!」

「はやく、町から避難するんだ!!」

「うぇーん…ままぁ!ぱぱぁ!怖いよぉ!」
「大丈夫よ、大丈夫…!」


~~~


「逆襲するぞ!托都!」

『ッ…貴様らァッ…!』

とは言ったものの奴のターン中、ここは耐え凌ぐしかないか。

『心の闇に敗北し、膝をつくところが見たかったのに…!』

「おあいにく様だが、元々俺はそちら側の人間でな」

「今更誠が出てきたところで笑止千万!笑えない冗談は聞き飽きたんだよ!」

『おのれ…!ならば、薄汚れた過去ではなく今を蹂躙してやろう!!』

奴のターン毎に俺たちのライフを削る《アルケミートークン》と原始錬金のモンスターを呼び出す永続魔法《原始錬金術》。
《アルケミートークン》はフィールドから離れた瞬間に2000のダメージ、つまり1体フィールドから離れれば俺たちの負けになる。
ニーズヘッグ・マグナは戦闘では破壊できない。
ここからどう巻き返すか…!

『私は永続魔法《原始錬金術》の効果を発動!!来る者は氷獄の女神、万物に死を!《原始錬金姫 ヘル・フィンブル》!』
《ATK:2000/Rank:3/ORU:0》

「今度はヘイルの…!」

『ヘル・フィンブルの効果、召喚された時魔法・罠の効果を無効にする。これでシャドウ・ハルシオンは裸も同然』

「………」

ニーズヘッグ・マグナとヘル・フィンブル、どっちも厄介には変わりない、か。

『ニーズヘッグ・マグナの効果により、ダイレクトアタックが可能!ニーズヘッグ・マグナ、まずは邪魔な闇に退場してもらう!行け!!』

「罠発動!《スカーレットカオス》!バトルダメージを0にする…!!」

『だがまだだ!私は手札より速攻魔法《共鳴錬鎖》を発動!自分フィールドに原始錬金と名のつくモンスターが二体以上存在する時、デッキから原始錬金と名のつくモンスターを一体特殊召喚できる!』

わざわざ《原始錬金術》が発動する1ターン後を待たずに…ということは…!

『さぁ風を斬る大蛇よ、空を包み我らが世界を築け!《原始錬金蛇 ヨルムンガンド・ベントゥス》!』
《ATK:3000/Level:10》

「あれは……」

「アニマのカードと見て間違いないか…」

『ヨルムンガンド・ベントゥスの効果発動、貴様のギャラクシー・カオスをヨルムンガンド・ベントゥスに装備させる!』

「なにっ!?ギャラクシー・カオス!!」

『そして、相手モンスター1体の攻撃力を0にする!私が選ぶのは、シャドウ・ハルシオン!』
《ATK:0》

シャドウ・ハルシオンの攻撃力が0に…このまま総攻撃を食らったら…。

『さぁ終わりだ!ヨルムンガンド・ベントゥスで、シャドウ・ハルシオンを攻撃!ラストホープブレイク!!』

「………」

「罠発動!《ダメージ・シフト》!」

「…!」

「ライフを1000ポイント払い、相手のバトルフェイズを終了させる!っ!」
《Hikaru Life:1000》

これで凌いだ……次への望みは繋がった。

「ヒカル……」

「勘違いするなよ!まだ負けられない、ここで負けるとか、許さない」

「…負ける気など毛頭ない」

よかった。その返事を期待してた。

『耐え凌いだか…ターンエンド。攻撃力は元に戻る』
《Hand:2》

《ATK:3000》

「俺のターン!俺はシャドウ・ハルシオンの効果を発動!オーバーレイユニットを1つ使い、相手モンスター1体の効果と攻撃力を吸収する。俺が選ぶのは、」
《ORU:1》

『…』

なにを、選ぶんだ…?

「《ギャラクシー・カオス・ダークネスドラゴン》!!」

『なっ!?バカな!?』

「確かに、魔法・罠ゾーンに置かれてはいるが、その扱いはあくまでも装備されているだけで「モンスター」カード。敵の見下し自身の懐に入った刃に気付かなかったな」

『ッ…!!』

ギャラクシー・カオスの効果は相手のモンスターの攻撃力をすべて0にする効果!これなら!!

「シャドウ・ハルシオンに吸収されたギャラクシー・カオスの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、相手モンスター全ての攻撃力を0にする!」
《ORU:0》
《ATK:6000》

《ATK:0》
《ATK:0》
《ATK:0》
『バカな、そんなことが…!』

「シャドウ・ハルシオン!ニーズヘッグ・マグナに攻撃!トワイライトレイン!!」

『ぐっ!!』
《guardian Life:1500》

すごい…!シャドウ・ハルシオンの効果でバトル中に魔法・罠は無効化できる、つまり手も足も出ない。
やっぱり任せてよかった…!!


~~~


「くっ…!!こんなことが…!」

「お父さん…… 」

「黙れ!私はお前の父ではない!」

「もうやめよう…世界を壊しても、ルクシアは喜ばないんだよ…」

「産業廃棄物風情が偉そうな事を…!」

「お父さん…やめようよ……」

「ラグナロク後は貴様は用済み。子犬のように喚いたところで、過去は変えられぬものよ」


~~~


「カードを2枚伏せ、ターンエンド!3体の攻撃力は元に戻り、吸収した攻撃力と効果は失われる」
《ATK:3000》
《Hand:3》

《ATK:3500》
《ATK:2000》
《ATK:3000》

攻撃力が元に戻ったとはいえライフは1500まで削った。
あとは俺がやりきってみせる!

「俺のターン、ドロー!」

『例えお前がデュエリストとして優秀だとしても、それはギャラクシー・カオスがあってのもの!今更恐れる理由はない!』

「俺のエースがギャラクシー・カオスだけと高を括ったつもりなんだろうけどな、忘れた頃に竜騎士は帰ってくる」

『竜騎士…まさか…!!』

信じられないというか信じたくないというか…自分から黒歴史を掘り下げる羽目になるとは思わなかったぞ。

「魔法カード《竜の帰還(ドラゴンリターン)》を発動!手札のレベル4以下のモンスターを指定の数だけ素材にし、ドラゴン族モンスターエクシーズを召喚条件を無視して特殊召喚する!」

『レベル4以下…!!』

「手札の《カオス・パージ ドラゴプス》、レジスタンス、フェアリアの3体でオーバーレイ!二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!」

だから、八つ当たりだと思えよ―――!

「エクシーズ召喚!来い、逆巻く深遠の竜騎士!《カオス・パージ ネオライト・ドラグーン》!!」
《ATK:2900/Rank:4/ORU:3》

「…また懐かしいモンスターを……」

「ネオライト・ドラグーンの効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使い、相手フィールドのカードの効果をエンドフェイズまで無効にし、攻撃力を1000ポイントアップする!」
《ATK:3900/ORU:2》

更に相手モンスターを破壊した時、攻撃力の半分のダメージを与える。しかも今の効果で《原始錬金術》の破壊耐性は失われた。
奴のモンスターは攻撃力が全体的に高い。よもや黒歴史にやられるなんて想定してたか…?

「行け!ネオライト・ドラグーンでヨルムンガンド・ベントゥスに攻撃!ブラストカノンフォース!!」

『面を食らったが、所詮は前座!私には遠く及ばない!罠発動《アルケミー・リフレクター》!相手モンスターの攻撃を無効にし、デッキから原始錬金と名のつくモンスター1体を特殊召喚する!』

「なんだと!?」

最後の原始錬金モンスター、プロム…。

『さぁ裏切りの騎士よ!再び刃を向けるがいい!《原始錬金騎士 スレイプニル・アブレーション》!』
《ATK:0/Level:7》

「相手の攻撃を逆手に取り、4体のモンスターを揃えるとは…」

「くっ……」

余計な一撃食らわせたってことか…。
ネオライト・ドラグーンを以てしてもトドメを刺せないなんて。

「ターン、エンド…!」
《Hand:0》

『私はこの城を護る者、なにをしようとも、お前達に城を止めさせてたまるものか!』

「人形風情で相変わらずよく吠える」

『ふん…ならば刮目せよ!私のターン!!』

「ッ!!」
《Hikaru Life:500》

「ぐっ!」
《Takuto Life:2000》

4体の同時攻撃、これが来たら二人まとめて危ないかもしれないな…なんとか耐えきるしかない…!

『私は《原始錬金術》と《アルケミー・アポカリプス》、相手フィールドの《アルケミートークン》二体、そして四体の原始錬金と名のつくモンスターをリリース!!』

「なにっ!?」

『案ずるな、この効果でリリースされた《アルケミートークン》の効果は発動しない』

4体とその他纏めたモンスターということか…!?

『四大元素全てを有し、万物を無に還す者。我が主の名の元に現れよ!!《原始錬金反神 ロキ・テュラン》!』
《ATK:4000/Level:10》

「これが…」

『ロキ・テュランの効果発動!墓地のニーズヘッグ・マグナを除外し、その効果を得る』

ニーズヘッグ・マグナの効果を得たということは、

「モンスターを無視した直接攻撃…!」

『そう!更にヨルムンガンド・ベントゥスを除外し効果発動!ネオライト・ドラグーンを魔法・罠ゾーンへ、シャドウ・ハルシオンの攻撃力を0にする!』

《ATK:0》

これでまたシャドウ・ハルシオンは攻撃力が0、まずい…!!

『まずは一人目!ロキ・テュラン、シャドウ・ハルシオンに攻撃!!』

「罠カード《ウィンド・トランス》発動!シャドウ・ハルシオンを除外、相手モンスターの攻撃を無効にし、このターン受ける効果ダメージを半分にする!」

『懸命な判断だ、ヨルムンガンド・ベントゥスの更なる効果により3000のダメージ、つまり半分の1500のダメージを受けてもらう!』

「うぁぁっ!!」
《Takuto Life:500》

「托都!!」

「っ…問題ない」

『まだだ!ロキ・テュランの効果発動!墓地のヘル・フィンブルを除外することで、次の相手のターン、バトルフェイズをスキップさせ、このモンスターの効果による破壊を無効にする!』

「バトルフェイズのスキップだと…!?」

どんな反則効果だそれ……!!

『相手ターンにはこの効果は使えない、残念だが』

「ふざけたことを…」

『私はこれでターンエンド。さぁ、無駄にターンを重ねるがいい』
《Hand:2》

「言われずとも分かっている!俺のターン!」


~~~


「遊矢見て!!城が!」

「えっ…!?」

もうすぐハートの塔のてっぺんに届いちまうのかよ…!

「ヒカル、托都…」

「…!この距離なら!」

「…狩也?」
「どうしたの?狩也くん」

「Dゲイザーの通信が届くかもしれない…確かめてみる価値はあるだろ?」

そっか!
皮肉だけど、この距離なら…!

「頼む狩也!」

「おう、任せろ!」


~~~


「……スタンバイフェイズにシャドウ・ハルシオンはフィールドに帰還する」
《ATK:3000/ORU:0》

『どうやら、その引きではうまくいかなかったようだな』

どうするつもりだ…この状況……。

「ターンエンドだ」

「えっ!?」

『……は、ハハハハハッ!!本当になにもせずターンを終えたぞこの男!』

「托都…」

まさか諦めただなんてそんなことは考えてないよな…?

『一頻り笑わせてもらった。だが、その判断は間違いだ。ロキ・テュランの効果、発動!スレイプニル・アブレーションを除外し、相手モンスター1体を破壊!』

「シャドウ・ハルシオンが!」

『そして破壊したモンスターの攻撃分のダメージを相手に与える!シャドウ・ハルシオンの攻撃力は3000、終わりだ』

「…………」

ここで終わるのか…?
いや、そんな奴じゃない。こんな神経図太い奴が…!

『散れ!ダンス・マカブル!』

「托都!!」




――――――――、


~~~


「はぁ…はぁ……」

逃げてきちまった。
二人とも置いてオレだけ。

「……バカかよ、ホント」

オレを助けてくれたのに、なんの恩返しもしないまま逃げるなんて。

「…やっぱできねえよな」


~~~


「…!繋がった!!」

「あれは…!」


~~~


「托都!!…くそっ…!」

『…やった!やったぞ!マスターやりました!まずは一人倒しました!あとは一人、必ずや未完の聖杯を手にし、城を守ってたませます!!』


「誰が倒した、だ。勝手に殺してくれるな」


『!?なに!?』

今のは…!?

《Takuto Life:500》

『何故、ライフが減っていない…!?』

「罠カード《ダークネス・リバイバル》を発動していた。墓地からシャドウ・ハルシオンを相手フィールドに特殊召喚することで、その攻撃力分ライフを回復する。これによって、ヒカルのフィールドにシャドウ・ハルシオンを復活させ、ライフを3000回復させてもらった!」

《ATK:3000/ORU:0》

シャドウ・ハルシオンが、フィールドに…。

もしかして…!

「これを狙っていたのか?」

「あぁ。決着をつけるのは俺ではなくお前だ。お前がなにをしたか、それを分かっている上で決着をつけようと言うなら止められるものでもない。それに、俺もまだやられるわけにはいかない」

「…そうか、ありがとう」
《ヒカル!!》
「…!遊矢か!?」
《無事でよかったぜ!》
「あぁ、でもまだだ」
《そー…みたいだな、頑張れよ!》
「もちろん!」

後は俺が決着をつける!!

『ハ…まだダ……お前達がワたしを負かしたとこロで、五体満足で帰れルと思うなヨ』

「今更なにをしようと…」

『忘れたカ!私ハ管理システム!私が失われレば、城は――跡形もナく爆発スる』

「なっ……!!」

「爆破…だと…」


~~~


「そんな…!?」
「爆発…そんなことしたら、二人は…!」
「…ヒカル……」


~~~


『マスターもホムンクルスも、そしテフリューゲルアーツスらこコにはナイ!死にに来たノだお前達は!!』

城が爆発すれば、ハートランドもただでは済まないはず。

勝っても負けても、俺たちに先はないのか!?

「……ッ……」
「…ヒカル、」
「……なんだよ、突然」
「覚悟ができたなら思いきりやってやれ、後はなんとかしてやる」
「なんとかって…良いのかよ、死ぬかもしれないんだ。だからお前は遊矢のところに…」
「…誰かを置いていくのは、もうできないからな」
「……」
「俺は、待つ側にはなりたくない」

……待つ、か。
そうだな、一年俺は待てたけど、一生は待てないか。

「分かった。ありがとう、本当に」
「……」

《ヒカル……なにを…》

「…爆発した瞬間に異世界に城を飛ばす」

《…えっ……?》

おわかれだ、遊矢。

「フリューゲルアーツ、二重解放!!」

《Arts Release》

「くっ……ぅ!」

これがフリューゲルアーツの、二つ目……。

「……ヒカリ…」

あの罪を、乗り越えろっていうなら―――さっき誓っただろうが…!!

「耐えろヒカル、ここで負けるわけにはいかない…!」

今度は守ってみせる、死なせはしない!!必ず、みんなを!!未来を!!

「っ…いっけええええッ!!」

《Arts Release Mode Albedo》

『ヒヒッ…フリューゲルアーツの二重解放ナど、無駄ダァッ!』

「俺のターン!!」

来た、逆転の一手―――!!

「魔法カード《喪失銀河(ロストギャラクシー)》を発動!!エクストラデッキの《ギャラクティック・ヒグス・ドラゴン》をリリースし、墓地からギャラクシー・カオスを復活させる!蘇れ!!」
《ATK:4000/ORU:0》

『例えモンスターを揃エたところで今更ナにをしよウと!!』

「ランク8のギャラクシー・カオス、シャドウ・ハルシオンでレギオンオーバーレイ!!二体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築!レギオンエクシーズチェンジ!!」

混沌渦巻く銀河、黒き翼を宿し、絆が繋ぐ天空に輝き満たせ!!

「降臨せよ!《銀河熾天使 ウィンクルム・カエルム》!!」
《ATK:0/Rank:8/ORU:2》

『攻撃力0ォ?ソんなモンスターハ、ロキ・テュランの更なる効果!モンスターエクシーズが召喚された時、そのモンスターを破壊する!』

「無駄だ。ウィンクルム・カエルムは召喚に成功した時、相手モンスターの効果を全て無効にする」

『なにィッ!?』

これで、奴は丸裸…か。

《ヒカル、托都…ダメだ…そんなの…》
「大丈夫、遊矢」


~~~


「大丈夫なんかじゃない!そんなことしたら…!!」

《生死は確かに保証できんな》

「だったら…!!」

また別の策があるはず、それをなんとか模索すればきっと!

《でもな、遊矢。俺は決着をつけなくちゃ。この城をこっちの世界に呼び寄せたのは俺のせいだから、だからやらなきゃな》

「ヒカル……」
「っ……」

《そういえばまださっきのこと、謝ってなかったな。ごめん、自分勝手なことして遊矢のカード奪われた…》

そんなこと、謝らなくたっていい…!!

「そんなの気にしてない!!なんとか、やるしかないんだ!だから!」

《大丈夫、約束。死んでも生きて帰ってくるから。だから…》

「ヒカルさん…」
「……くそっ」

《また後でな!遊矢!》

「ヒカル!!托都!!」


~~~


「バトルだ!ウィンクルム・カエルムで、ロキ・テュランを攻撃!!」

『バカめ、自滅する気か!!』

「ウィンクルム・カエルムの効果発動!オーバーレイユニットを二つ使い、そのオーバーレイユニットとなっていたモンスターの攻撃力を加える!!」

「ギャラクシー・カオスとシャドウ・ハルシオン、攻撃力の合計は7000!」

《ATK:11000/ORU:0》

『バ、カな……』

「いけっ!ウィンクルム・カエルム、スターダストセレナァァァデッ!!」

『バカなぁぁぁああアアッ!!!』

《guardian Life:0》



「………」

「……ありがとう」



~~~



「…………!見て!!城が!」

「消えていくぞ!」

「城が消えたぞー!!」

「助かったんだ!!やったぁ!!」


~~~


「………そんな…」

「…こんな、ことって……!」

「……くそっ…畜生…!」

二人が、なんで…なんでこんなことに……!!

「ふざけんなよ…!!」

「…遊矢……」

「……探さないと、ヴェリタスを」

…ヒカルたちのためにも、止めるんだ…。

ヴェリタスを、止めてみせる。そして必ず、救うんだ……。


~~~


「城を……異世界に、飛ばしただと」

「……そんな…」

「…フフ、ハハ……フハハハハハ!!実に良い!愉快だ、ならば始めるとしよう。ラグナロクを、そして終わるのだ…世界は新たな形となる!!」

「…お父さん………」


~~~


《人を勝手に殺すな、全く》

「えっ…!?」
「ヒカル……?ヒカル!?」


~~~


《無事だったんだな!!》
「約束しただろ?死んでも生きて帰ってくるって」
《…ゾンビ?》
「なわけねえだろ!!」

「…仲の良い奴だな…」

ともかく、なんとかなったわけだ。


~~~


《一回そっちに戻るから、次についてみんなで考えよう》
「おう!分かった!!」

「良かった…本当に良かった…」
「うん、…!」

「なんっ……!?」

地震……!?なんだよ、これ!? 

「!遊矢!!あれは!」

「…んだよ……あれ……」

白い、樹……!?











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【あとがき】

今回の一言、「フラグはへし折るもの」
LS3期から発揮し続けていたヒカルのフラグクラッシャーぶりは見事健在、むしろなかったらRRに何故出ているのか。
無事な理由は次回です、なにがあったかすごくエースが関わってきてます。

ウィンクルム・カエルム、ウィンクルム=絆でカエルム=空です。ラテン語。ヒカルが遊矢に抱いてるのはあくまで絆だからね?愛情じゃないからね?三次創作にだまされてはいけない。
今回はロストギャラクシーとかもね、エースと対比感ある。
守護者さんがおかしくなったり普通になったりおかしくなったり、さすがは調整段階なだけある。むしろ何故調整段階で引っ張り出してきたんだ。
城大爆発で、ドリフのテーマ流したくなるような超展開だった……むしろこの超展開こそ心地が良いものだと私は知っているぞ…終盤だしな。
白化アーマードもすごく描きたかったんですが元々メサイアアーマードは白いから別に良いやって感じです、あと人形戦で三人中一人だけアーマード使っちゃったのがアレだったのもあるし、どうせならアーマード使わずに勝ってほしかったのが本音。
だんだんヴェリタスに余裕がなくなってきた、ヒカルも引き込めないし托都は余計なことしまくるでストレスもマッハ。
Next Answerがないって?それはどうか、分かるだろう…?

次回からは最終決戦だーッ!!
あと今日はエイプリルフールで誠の誕生日だったーッ!


【予告】
Answer.23「ラグナロク」




~~~



「…さて、一回戻るか」
「そうだな…、…!」
「なん、だ……!?」

地震!?どうして…!?

「あれは……!?」
「白い、巨木か…?」

どうしてあんなものが突然……!

「!!托都!」
「なん……っ!?」
「うっ…!!」

《約束通りいただいたぞフリューゲルアーツ!!》

「ヴェリタス……!」

やっぱり今のは、遊矢の時と同じ…。

「よくも!」

《城を潰されたのは少々驚いたが、むしろこれで良い》

「なにが言いたい!?」

《これこそ!私が誇る最後の力、偽界樹である!!》

「偽界樹……!?」

あれに、ヴェリタスやルクシアが……?









Next Answer→


~~~


偽界樹……錬金術、なんて恐ろしいことを…!

全くだ、あんなものにどう立ち向かえば良いんだ……?

こんなんどうすんだよ!?

まさかあんな巨大な樹を一瞬で生やすなんて!!樹齢0歳かよ!!

ツッこむところそこか!?


~~~

【ミドガルドの扉解放直前…】


「………」
「ねえねえ、アンタ喋らないわけ?」
「必要な時だけ話すようにしてる、疲れるから」
「それってアタシと喋るのは疲れるって言いたいわけ?」
「そうだ」
「ぐ……
「あと近づかないでくれ、香水臭い」
「ぐぬぬ……」
「疲れたからもう行くから」
「待てーい!!」
「なんだよ」
「女の子に気が使えないってどういうコト?本当に意味分からないんだけど」

「女に興味ない、じゃあな」

「……えっ?えええええっ!?そっちの趣味!?」

「そんなわけないだろ!?」

END