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Answer.11「望む者、望まれた者」



「ここに良い思い出なんてないんだ。なのに、ここにいると落ち着くんだ」

「…大丈夫、いつか変えてやるから」

「変われるかな?」

「変われるさ、だってアンタは――――」


~~~


「ギャラクシー・カオス……」

《ATK:4000/Rank:8/ORU:1》
「………」

「くっ……!」

《ギャラクシー・カオス・ダークネスドラゴン》…全てはこのカードにかかっている。そして、俺自身のなにかが変わるきっかけにもなるはず。
負けられないのはもちろんだが、それ以上に、基本的にはデリケートなアイツを何事もなく救い出すのが重要だ。

「カードを1枚伏せてターンエンド!いい、ギャラクシー・カオスは必ず奪い返す。そして必ず倒す!!」
《Hand:1》

「奪い返す、か。それはこちらの台詞だ!」

「また…いいかよく聞け!よく分からないが、俺は後ろでふんぞり返ってる奴の目的を果たすまで負けられない!」

「……なにか騙されているか?」

「騙されてもなにも、理由も使命も分かってる。こんな残酷な世界、滅びてしまえばいい」

「世界を!?」
「なん…だと…!?」

ヴェリタスの目的も理由も全てを理解した上で…。
なるほど、それならヒカルの強気な発言も理解できる。操られているのではなく、別の意識…もしくは過去の記憶から引っ張り出された何かがコイツを動かしていると仮定すれば、やはり頭のあの装置…あれを破壊するか引き剥がすか…。

「弟を奪われ、両親を失ったあの頃の潜在意識……」
「実験は成功だ。これなら、我が愛娘の意識を植え付けることも可能…!良いぞ!!」

「じゃあ、あれはドリーミストにヒカリを奪われた時の、あの…!?」
「ッ…!とんだ実験体だな…」

おかげさまで、こっちは一苦労だ。
だがこの事実を知れたことは僥倖…あとは俺がなんとかしなければ、といったところか。

ならば、行く道は一つ…!

「俺のターン!俺は罠カード《スフィア・ショック》を発動!墓地のモードレットをデッキに戻し、相手の魔法・罠を破壊する。破壊するのはその伏せカードだ!」

「的確な判断だ」
「しかし…」

「罠発動!《グラビティスペース》!相手の魔法・罠を無効にして破壊、相手に自分フィールドのモンスターの攻撃力の半分のダメージを与える!」

「なにっ!?」

ギャラクティック・カオスの攻撃力は3000、つまり1500…先の攻撃を止めたことへの当て付けか……!!

「ぐっ……!」
《Takuto Life:2500》

だが、伏せカードが排除できたなら構わない…!!

「ギャラクシー・カオスで、ギャラクティック・カオスを攻撃!!ヴァーミリオンストリーム!!」

「っ!!装備魔法《ギャラクティオンブレイザー》を破壊して、破壊を無効にする!」
《Hikaru Life:3000》

装備魔法を破壊してモンスターを……。

「ターンエンドだ」
《Hand:2》

「俺のターン、ドロー!……!」

「……来たか」

「……俺は、魔法カード《エメラルド・タブレット》を発動!!元となるモンスターを選択、選択したモンスターが指定の素材となるモンスターエクシーズを特殊召喚する!」

ギャラクティック・カオスを指定としたモンスター……?ギャラクシー・カオスを失った今、そんなモンスターが…?

「ギャラクティック・カオスを素材に、エクシーズチェンジ!!」

「始まりましたね」
「これでついに、世界を落とす全てが始まる…!!」

「銀河に浮かぶ星々よ、その輝き闇に染め、黒き流星となりて現れよ!!《ギャラクシー・ダーク・ディザスタードラゴン》!」
《ATK:4000/Rank:9/ORU:2》

「黒い……ギャラクシー・カオス……」
「………」

黒いギャラクシー・カオスと来たか、一体どこまで自分のデュエルを愚弄する気だ…!!

「ギャラクシー・ダークの効果発動!召喚時、相手モンスター1体を選択して破壊する!ギャラクシー・カオスを破壊!!」

「手札から《ネクロスフィア ガーディアン》を墓地に送り、モンスターの効果破壊を無効にする!」

「だが、オーバーレイユニットを1つ使い効果発動!取り除いたオーバーレイユニット1つにつき、相手モンスター1体の攻撃力を0にする!」
《ORU:1》

《ATK:0》
「攻撃力を…!」

「行け!!ギャラクシー・ダークで、ギャラクシー・カオスに攻撃!」

「墓地のガーディアンの更なる効果を発動!このモンスターをゲームから除外し、ダメージを、半分にする…!」
《Takuto Life:500》

これくらい、想定済みだと言いたいが……あのカード…どこか匂う……それに、なにか効果を隠している……。

「命拾いしたな。カードを1枚伏せ、ターンエンド!」
《Hand:0》

「このままでは、終われんのでな…」

片翼がもがれた程度なら、普段となにも変わらんさ。それに、このターンにはあのカードが帰ってくる…なら、一気にこれで勝負を決めるのみ――!

「……ッ…」

「あれは……?」

「翼……?」

この力が間違いじゃないのなら、信じるしかない。


――――――――、


―――――、


『これで全て終わりだ、お前の世界に戻るがよい』
「あぁ」

「待ってください!!」

「!…誰だ?」
『……娘…?』

「貴方は…戦うんですか?錬金術師と、人形と」

「…そうだ。そうしなければ、またやられ役だからな。それに、アイツを連れ戻さなければならない。ここで指をくわえて見てはいられない」

「そう、なんですね。……なら!これを…!」
「……これは…?」
「翼の力、その名は――――」


―――――、


――――――――、


「…………」

―――フリューゲルアーツ、錬金術には錬金術を…この力は……。

やってみるだけやってみようじゃないか、俺らしくもないが。

「…!もしやあれは、錬金術…?!」
「なんですって!?」

「フリューゲルアーツ、リリース!――――……」


――――!?

なんだ……!?

「くっ……!」

「托都……?どうしたんだ!?」

「……?」


―――フリューゲルアーツには、3つのモードが存在します。

―――第一のモードは闇、ニグレド。ですが、托都さんはすでにその闇を持ち合わせている。なのであえて第一モードに光、アルベドを用いました。

―――潜在的な力を引き出すのがフリューゲルアーツ、つまり、托都さんの光が表面的な力となるのですが、

―――潜在意識を高めることによる、暴走。力が足りず引き出せなかった際、もしくはその操作できなかった場合には獣と化し、自意識を奪うハンディも、この翼にはあります。

―――心と心の対話の失敗、闇と光が織り成す相エネルギーが暴走すれば、待っているのは自滅。


これが、ルクシアが言っていた……潜在意識…!?

「(まるで…闇に飲まれているような……)」

こんなものが、光だと言うのか…!!

「托都!!」

「ぐ……!」

「錬金術は理解、分解、再構築から成る……理解すらしえない者が扱えるものか」

俺の中にある光……いや、そんなものは本当に存在するのか…!?そうじゃなければ、こんな―――!!



~~~


「……………」

ここは……どこだ……?

「……確か…」

「ほーら!なにしてんの、早く起きる!」

「……えっ」

ヒカル……じゃない。

「夜月……?夜月なのか!?」

「なに寝惚けてんの。もしかして変な夢でも見たぁ?」

「いや、……なんでも…」

夢だったのか…?今までずっと、…今まで……。

夜月は生きている…んだな。

「なぁ夜月!」

「ん?なに?」

「どこもなんともないか?怪我はないか?病気とか……」

「ホント大丈夫?ほら元気だよ!私は元気!なんなら裸になろうか?おねえさん、まだまだ生傷もないよ?」

「い、いい!!服を脱ぐな!!」

「ははっ!冗談!」

よかった、夜月だ。このリアクションは夜月だ。

じゃあ、今まで長い夢を見てたんだな。
8年なんて長い時間の夢を見ていたなんて…俺は……。

「だって、私はアンタに殺されたんだ」

「――――!!」

――――夜月を……?

「忘れたとは言わせないよ、風穴開けてくれちゃって、ねえ?」

「違う…!あれは俺じゃない…!」

「違うんだ。でも私は忘れてない、それは托都も、そうだろう?」

…忘れてはいない。
あの日のことは、一度たりとも…。

―――泣くなよ、必ず…とうさんと、かあ、さんに……

―――夜月!!死ぬな夜月!!

「アンタに誰かを救えるなら、私は天国でどういう顔すりゃいいのかな」

「…それは……」

「私じゃなくて、ヒカルを…あの時の私はなんだったんだろうね。アンタも……!」

「夜月……」

「いっそ、ヒカルを殺してしまって構わないんだ」

「……それは、できない…」

「じゃあ私にはできるんだ?」

「あの時は……!」

俺だって、なにがどうしてあんなことになってしまったのかは分からない……でも……!

「そう。残念だ」

「!待て夜月!!」

「さよならだよ、アンタには、誰も救えない」

「――――!」


~~~


「はぁ……っ……はぁ……」

「托都!!……托都…?」

失敗、したのか……。 
俺は自分自身に向き合えなかった、暴走できるほどでもない、最低限の対話すら成し得なかったのか……笑いものだ。

「なんだったんだ、今のは…俺をバカにしているのか!」

「バカにできるほど、余裕も経験もない…」

逃げてばかりだな、本当に。

「俺のターン…!ここで最初のターンに発動した《トライアングル・リピート》の効果により、除外されたカード二枚を手札に加える」

「一体何を除外していた…?」

「カードを1枚伏せて、ターンエンド…!」
《Hand:3》

「なんだと!?」

「自滅しやがったか!!」
「なんて無粋な……」

《Takuto Life:250》

なんて馬鹿馬鹿しい……。ここで、終われるわけがない…だが、…夜月……俺は……。

「なんて悠長…!!先までの威勢もここまでだな!俺のターン!!」

本当に、誰かを救う力を持っているのだろうか……!?

「ギャラクシー・ダークの更なる効果発動!このモンスターがダイレクトアタックする時、オーバーレイユニットを1つ使い、魔法・罠を全て破壊する!」
《ORU:0》

「伏せカードが…!!托都!しっかりしろ!……!涙……?」

「行け!!ギャラクシー・ダーク!!ダイレクトアタック!!」

「終わったな」
「ええ」

「漆黒のスターダストストリーム!!」

「………」

―――アンタが信ずる道を行けばいい、そうだろう?

「……!」

―――私はアンタのこと、ずっと支えてやるから、だから自分だけは見失わないんだよ

「そうか」

「……なんだ、突然…」

自分を見失わないように、そうだったな。

「手札から《ネクロスフィア トライデントハート》を墓地に送り、効果発動!!ライフを200ポイント払い、墓地のカードの効果を発動する!俺が発動するのは、さっき破壊された《十字の盾》」
《Takuto Life:50》

「相手の攻撃を無効にし、墓地からランク8のモンスター1体を特殊召喚する!蘇れ!《ギャラクシー・カオス・ダークネスドラゴン》!!」
《ATK:4000/ORU:0》

俺が信ずるもの、今はギャラクシー・カオス、お前の中にある。

「なっ……今更またギャラクシー・カオスを!?ふざけるな!!」

「ふざけてなどいない!」

「!?」

「このカードはお前自身だ!それを、守るのは俺達の役目だ」

「な、にを言って……俺にはもう!そのカードしか…!」

「ないことなどない。お前が守るべき世界はまだここにある!いい加減に目を覚ませ!」

「うるさい!ヒカリも、父さんも母さんもみんないないんだ!そんな世界になんの意味が!!」

「意味を考えるな!生きるのに、意味が必要か?」

「―――!」

「意味が必要なのだというのなら、お前が生きる意味は遊矢が教えたはずだ!思い出せ!」

「遊矢……っ!?」


―――楽しいデュエルにしてやるから!みんなで笑顔になる!

―――俺達、最高の親友だぜ!


「あ………そうだ、…いや、違う……そうじゃ…」

「どうした!!」
「こんな時に記憶の不全?!」

「……これが、事実なのか?」

「そうだ」

「ヒカルの思い出もみんなみんな!それが生きる意味になってくれる…そうだよな?」

「違う…!こんなのは…こんなのは…!俺は、全部失って……!」

「なら、こうしてお前を連れ戻しに来た俺達はなんなんだ?」

「連れ、戻しに来た……?」

「お前はなにも失っていない、自分を見失わないでくれ、ヒカル。……泣くな、お前の笑顔をみんなが待っている」

「――!」

――知ってる。

――だって、この言葉は………。

「托都……!遊矢…!」

「……ヒカル」

「すげえ…!やったぁ!」

「そんな、馬鹿なァッ!?」
「…打ち破った、というのか……」

これで一段落……か?

「……ごめん」

「なにを唐突に…別に謝られるような事はない」

「…そっか。でも、謝らなきゃ俺が自分を許せないから。ありがとう」

「そういった事はこの状況を脱してから言え。次で真打ちをくれてやる、少しは反省しろ」

「分かってる、ターンエンド」
《Hand:1》

全く、調子を狂わされる…。


「ぐ…!認めぬぞ!なにをしている!」

「ヴェリタス……」

「未完の聖杯を、救世の装甲を持つ者を、奪われてなるものか!!」

「…同情はするが、俺はアンタに協力しない。ましてや、仲間同士で相討とうだなんて考える貴様にくれてやるものはない!!俺の答えは変わらない!ヴェリタス!お前を倒して世界は守る!」

「ヒカル……!」
「……」

やればできる奴だな、さすがヒカルと言ったところか。

「黙れ!!」
「マスター、レーヴァテインは顕在…ならば」
「…そうか。人の身に過ぎた力を持つ者よ!再び、我が同志とならんか?」

「…!」

「まさか!!」
「ヒカル!」

「っ……やめ、ろっ…!ぐ……ぅ…!」

あの装置を取り除かない限り、ヒカルはどうあがいても解放されないのか…!

勝つしかない。お灸を据えるのもその後で良いだろう。

「うぅ……!」

「ヒカル!」

「托都……そうだ、な…早く……」

「あぁ」

今度こそ、誰か救う力があると信じて、自分にその力があると信じて、この力を振るう!

「フリューゲルアーツ――リリース!」

《Arts Release》

「くっ――!っ…!?これは……!」

「あれは…!」

このカードは……俺に、応えるというのか…。

「なんですかあの輝きは!!」

そうか、こんなに近くにあったんだな。奇跡の形…闇が、光に変わった。

夜月、俺にはそんな力ないかもしれない、それでも足掻いて、今ここに立っている。だから天から信じて待っていてくれ。

「行くぞ!これが覚悟だ!!」

《Arts Release Mode Albedo》

「白い…光…!!」

「アルベド…だと!?」

「……さすが、だな…」

「俺のターン、ドロー!俺は前のターン手札に加わった魔法カード《月光陣》を発動!フィールドに存在するモンスターエクシーズ1体の攻撃力を0にする代わりに、エクストラデッキから選択したモンスターエクシーズと同じランクのモンスターエクシーズを特殊召喚する!」
《ATK:0》

「同じランク……、ということは!」

「来い!《機械堕天使 シャドウ・ハルシオン》!!」
《ATK:3000/Rank:8/ORU:0》

これで準備は整った―――!!

「《RUM-ブリリアント・ブライト》を発動!」

「ここでランクアップマジック…!?」

「このカードは、フィールドの機械堕天使1体を選択し、ランクが2つ上の機械熾天使へランクアップさせる!俺はシャドウ・ハルシオンでオーバーレイ!」

「ランク10…まさか、先程のカードは!」

「1体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築!エクシーズチェンジ!死者の魂切り裂く堕天使よ、光輝く天に従い、今蘇れ!!降臨せよ!《機械熾天使 ブリリアント・ハルシオン》!!」
《ATK:3500/Rank:10/ORU:1》

エンド・ネクログラビティ……再三に渡って嫌と言うほど使い勝手の悪いやつだとばかり思っていたが、よもや最終的にはお前の元に帰ってくることになるとは…だが、今回ばかりはただでは転ばんと示して見せろ!

「ブリリアント・ハルシオンの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、互いのフィールドのモンスター1体を選択、そのモンスターの攻撃力を0にし、効果を無効にする!サイレントブレイド!」
《ORU:0》

《ATK:0》

「ギャラクシー・ダークを…無力化した!いっけえ!!」

「更に!オーバーレイユニットのないこのモンスターを破壊し、自分フィールドに存在するモンスター1体に、このモンスターの攻撃力を加える!」

「あえて、ブリリアント・ハルシオンを、破壊……?!」

《ATK:3500》
「行け!《ギャラクシー・カオス・ダークネスドラゴン》で《ギャラクシー・ダーク・ディザスタードラゴン》を攻撃!ヴァーミリオンストリーム!!」

「っ…!!うぁあああああ!!」
《Hikaru Life:0》

好機か…っ!!

「あ、っ!」
「こんなものは…!」

「しまった!!」

「よっしゃあ!」

「…終わった…?」
「あぁ、終わった」
「そう、か…ありがと……う……」

今は休めばいい。今だけは終わったのだから。

「托都!!」
「遊矢…」
「よかった!ヒカルも!」
「だが、まだ壁は厚いぞ」
「…そうだな…!」

「まさか……な…」

「随分と色をなしているな!切り札を奪還された感想は?」

「私も驚いたよ。まさか、錬金術を味方につけたとなれば、出所を聞かねばなるまい…」

コイツ、ルクシアのことを知らないのか?自分の娘のはずだろうに。

「未完の聖杯の前に、まずは貴様らだ。生きては帰れると思うな……!」

「分かってるな遊矢、ここは三十六計逃げるが勝ちと言うものだ。出直すぞ」
「分かってるって!!」

「!追え!!テラ、プロム!」

「畏まりました!」
「仰せのままに!」


~~~


「しっかし、入り口って、どこにあるんだ…!?」
「分かれば苦労しない!!」

托都覚えてなかったのかよ!?
てっきり全部場所とか覚えてるとばかり!!

「!どうやら来たようだ」
「マジかよ!」

「……見つけたぞ」

「プロム…!」
「……」

プロムには負けてんだ、いざリベンジするなら今だって準備はできてる…!!

「…右を真っ直ぐ行け、そこが出口に繋がっている」

「なっ…」
「どういうことだ、貴様は俺達の敵ではないのか」

「敵だ、紛れもなく。だが私は荷物を抱えた者を狙い打つ外道ではない。早く行け、次に出会った時は貴様らを排除する」

「プロム……お前…」
「…行くぞ、遊矢」
「おう。ありがとな、プロム」

「…!ふんっ…」


~~~


「くっ…見つからんのか…!」

「マスター、」

「戻ったかプロム」

「奴らを逃しました。どうやら、間に合わなかったようです」

「…そうか。まぁよい、そんなことよりも、デュエルディスクのエネルギー転換はやめだ。次の段階へ移行する」

「次?」

「フリューゲルアーツ……奴のそれを奪い取れ、そして、テラ」

「はい、ここに…」

「奴の力を叩いて砕け。未完の聖杯を奪い返せ、手段は問わん…!」

「…ええ、もちろん。負け犬には、懲罰を与えましょう」

「…………ルクシア、様」


~~~


「うわぁっ!??」

「こ、こは……」

「ハートランド……」


俺たち、ホントに助かったのか?








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【あとがき】

今回の一言、「圧倒的ポジティブシンキング」
托都の意外な面というかお前そんなキャラだっけと言いたくなる場面が満載だったり、そんな托都がかっこいい。

新エース・ブリリアントハルシオン登場ッ!!あのエンド・ネクログラビティが超進化というか光昇りした結果がこれだよ!!つか白い托都ってなんだよ!!フリューゲルアーツってなんだよ!!
フリューゲルアーツは次回解説があるのでカット。でもある程度創作とかで錬金術かじってるならアルベドって聞いたらなにかくらいは分かるはず。
白化つってもデュエルディスクとかその他くらいだから、それ以外いつもの托都だから。服装がおかしいとか言わないそこ
レーヴァテインはバリアンパワーでぶっ壊しました、人外かつバカにしかできない頭の悪いドストレートプレイに僕ビックリ。いや、遊矢もこうしてたよ、だってリボンなんだからほどきゃええやんっていう。兄弟ってこわい。
これがヒカルの黒歴史になるわけだけど圧倒的な黒さを感じる、三人内で一番恥ずかしい、超恥ずかしい。
途中で正気に戻った時に悶絶しなかっただけまだセーフなのか…セーフなのか……?
遊矢が完全にモブだったけどそろそろ活躍し出すから!!次回辺りから本番だから!!主人公(´・ω・`)

次回やっと落ち着くし普通に三人揃うよ…長かったような短かったような……。
あとなんか忘れてる気がするけど…いいの?


【予告】
Answer.12「アーマードコア」



~~~


やっとまともな出番だよー!やったー!

キャラも崩れ崩れだな、あとここをまともな出番と取るのか…。

だって、9話までの台詞が数えられるくらいしかないんだぞ!?これをまともと言わずになにをまともと!?

ちなみになんで二人でか分かるか?

いや、全く…つーか!なんで3回連続でお前なんだ…。

正解は、「前回のここで俺がそういうこと、を否定しなかったから」らしいぞ。

壮絶なメタ発言ご苦労ってヒィッ!?


~~~

【ロンドンから帰国したヒカル…】


「ふんふんふーんふんふんふんふーんふーんふーん♪

やっとの思いで帰国…!
しかし、機内食はおいしかったな…!イギリスの飯は不味くて甘味以外は食えたもんじゃなかったし…涙ぐましい……。

さぁて!待ち合わせはここだよな」

托都の後ろに乗せてもらうのも、いつぶりかなぁ……。

__1ヶ月前__

「そういえば、ヒカルはどうしてバイクを横向きで乗りたがるんだ?」
「えっ?ダメなのか?」
「いや、ダメとは言わんが…何故…」
「ほら…俺、一応男だし…その…くっつきすぎたら…ほら、な?」
「!!!!!????」
「あー!!恥ずかしい!!やっぱ言わない方が……!」
「ヒカル!その理由はあまりに不純すぎるぞ……!!」
「ふ、不純って、どの辺りが!?」
「どの、辺り……?」
「じー……」
「なんて一点の曇りもない目でッ!?い、言わせるな!その目で見るなー!」


 ̄ ̄ ̄ ̄


「とか言ってたけど…」

実際、なにがいけなかったんだろう…。

「あとでまた問い質してみるか」


END