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Answer.7「失われたアーマード」
「ヒカル………」
「もっとも、私が負けることはないのですが」
「無事…なの?」
「分からない、でも…っ!」
無事?…じゃないよな、どう見ても。
「ヒカル!!無事なのか!?おい!」
「無駄です。あちらの声がこちらには届きません、どう返事を返そうが理解できません」
「っ…!!お前…!」
こっちの声が聞こえても、向こうからは…。
~~~
「遊矢!!ぁ…っ…!」
「生憎だが、こちらの音声はシャットアウトされている。無駄なことはもうやめるんだ」
「黙れ…!絶対に……手を、貸すものか…!」
「…君の口からイエスの返事を聞きたかったが、そこまでならば仕方あるまい」
遊矢は負けない、絶対に、そう信じてきた…!
なら今回も…。
~~~
「私はカードを二枚伏せて、ターンエンド」
《Hand:2》
「俺の、ターン!!」
早くコイツを倒してヒカルの居場所を…!!早くなんとかしないと…!
でも、ホープレイ・ブレイブの攻撃力は0…アイツのフィールドにモンスターはいない、けど俺の手札にもモンスターがいない…。どうすれば…!!
…!これで、一か八か…!
「俺は魔法カード《エクシーズナイトバック》を発動!墓地の戦士族モンスターエクシーズ1体を特殊召喚し、このカードをオーバーレイユニットにする!俺は《希望騎士 ホープ・オブ・ソード》を特殊召喚!!」
《ATK:2500/Rank:4/ORU:1》
「行け!!ホープ・オブ・ソードでダイレクトアタック!!」
「罠カード《魔石の城壁(アダマンウォール)》発動!戦闘時、攻撃モンスター以外の相手モンスター1体のコントロールを奪い、守備表示で特殊召喚する」
《DEF:2000》
「ホープレイ・ブレイブ!!」
ホープレイ・ブレイブにはまだオーバーレイユニットが残ってる…つまり戦闘じゃ破壊されない…!!
「…俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」
《Hand:0》
「遊矢…焦りすぎだ」
「……遊矢…」
悉く俺の出すカードが読まれてる…ダメだ、こんなんじゃ…!
「私のターン!私は罠カード《輪廻逆転》を発動!ホープレイ・ブレイブを除外し、デッキからレベル8以下のモンスターを特殊召喚する!」
「レベル8…!!」
「ということは!」
「古の大樹により産まれし魔獣よ、今現世に出でてその牙で光を討て!現れろ!《魂土獣 ニーズヘッグ》!」
《ATK:3000/Level:8》
「ニーズ、ヘッグ……」
あれがアイツのエースモンスター……!
「ニーズヘッグ!ホープ・オブ・ソードを攻撃!!シュヴァルツメテオストリーム!」
「罠発動!!《風神の加護》!光属性、または風属性モンスターの破壊を無効にし、受けるダメージを相手に与える!!」
「そう来ましたか…手札を全て伏せ、ターンエンドです」
《Terra Life:1000》
《Hand:0》
「これなら……」
「遊矢にも勝ちが見える!」
「遊矢……」
~~~
「この程度か……プロム、」
「如何いたしますか」
「頃合いだ」
「……はっ」
~~~
手札は0、フィールドにはホープ・オブ・ソード……俺が引けなかったら……ならここは、アーマードで……!!
「俺は、……俺は!!」
「良いのですか?アーマードを使って、」
「なっ……」
「貴方がアーマードを纏えば、こちらには……」
「――!」
そうだ、あっちにはヒカルが……そんなこと……。
それでも!!今やらなきゃ…!!
今ここでアイツを倒せなかったら、……でも、――――でも…!!
「俺は、…絆の光で―――ッ!?」
「…来ましたか」
「遊矢…!?」
「様子がおかしい!行くぞアミ!」
「うん!」
~~~
「あれは………」
俺の時と、同じ…!あの時の!?
「迷いと決断に欠けた力によるアーマードの拒絶…」
~~~
「が、っ…は…!!?」
なん…だよ、これ……頭痛い…息が……できない……。
「一人を救うか一人を倒すか、決められなかったようですねぇ…」
「は、ぁ……はぁ……うるっせえ…俺は、みんなを救うって、決めたんだ…」
「ならばアーマードを纏いなさい、その決意があるならできるはずです」
「あぁ、何度だって、やってやる……」
もう一回、応えてくれアーマード…!!
「――――っ、ぁ…!…!――!」
「おや…?」
「遊矢!!」
「遊矢!」
―――声が、出ない。
「アーマードが、俺に応えてくれない…!」
~~~
「終わったな。プロム、」
「ええ、」
「っ…!離せ…!」
「無理な相談だ。君はこれから人間を失う、そのためのレーヴァテインだ」
「なん、っだと……」
よく、覚えてないが…まさか、死ぬ―――?
「まずは心だ、これから君に見せてやろう。友の最期を」
「っ……!!」
~~~
「アーマードが、応えてくれない……」
「……決まりましたね」
「………」
負けるわけにいかない勝負なのに、アーマードが……。
「ゆっくりとしていますねぇ…貴方の友人はもうすぐ人間として、記憶も自我も失うというのに」
「なんっ…!?」
「えっ!?」
「今、なんて……」
……ふ、ざけんな……!!
「俺のターン!!俺は魔法カード《大火の逆鱗》を発動!モンスターエクシーズ1体のオーバーレイユニットを全て墓地に送ることで、一つにつき攻撃力を1000ポイントアップさせ、更にモンスターに攻撃した時、バトルした相手モンスターの攻撃力分ダメージを与える!!」
《ATK:3500/ORU:0》
「これで遊矢の勝ち!!」
「いや、これは…!」
今ここで勝てばまだ!!
「行け!!ホープ・オブ・ソード!!ニーズヘッグに攻撃!!シューティングスターアサルトブレード!!」
「永続罠《パラダイスゲイン》発動!!ライフを半分払うことで破壊とダメージを無効にする!戦闘と追加の効果をこれにより無効にします」
《Terra Life:250》
「……そんな…」
「アーマードにもなれず、トドメも刺せないなんて…」
決めきれなかった…俺は、また…!
「更に私は罠カード《魔岩石破》を発動!自分フィールドに存在する攻撃力の一番低いモンスターより元々の攻撃力が低いモンスター1体を破壊する!」
「ホープ・オブ・ソード!!」
そんな………。
「遊矢しっかりしろ!お前の墓地にはまだワンダー・ガードナーがいるだろ!!」
「そうよ!!」
…そうだ、ワンダー・ガードナーはダイレクトアタックを受ける時、墓地から特殊召喚できるモンスター…これなら、まだ。
「ターンエンド!」
《Hand:0》
「私のターン、ドロー!…私は、ニーズヘッグでダイレクトアタック!!」
「墓地からワンダー・ガードナーの効果発動!!ダイレクトアタックを受けた時、守備表示で特殊召喚できる!」
《DEF:2000》
「よし!!」
「甘い!!なにもかもが甘すぎる!ニーズヘッグの効果発動!!ニーズヘッグは、私の手札を1枚墓地に送ることで相手のカードの効果を、無効にできる」
「なにっ!?」
「これじゃあ!!」
ワンダー・ガードナーの召喚は無効…?
「ニーズヘッグはダイレクトアタック時、相手のライフの半分攻撃力が上昇する。まぁ、死体への鞭打ち程度ですが」
《ATK:3650》
「行け!ニーズヘッグよ、ダイレクトアタック!!」
―――これじゃ俺、やっぱり変わってないんだ…。
鏡に負けたあの頃と…。
「くっ…うぁああああああっ!!」
《Yuya Life:0》
「遊矢ぁ!!」
なにも、変わってなかった。
「っあぁああぁぁ!!」
「遊矢!!」
~~~
「遊矢!!しっかりしろ!!」
「この程度で神話の装甲などたかが知れている…」
「アーマードが作動しないならデュエルディスクの破壊も可能……」
「…!!やめろ!遊矢から、デュエルを奪うようなことは…!」
「ほう…」
「それなら、―――それなら俺が――!!」
~~~
「っ……く……!」
ここ、どこだろ…?
…下の階に、落ちたみたいかな……。頭グラグラする…。
「存外しぶといです、驚きました」
「う、っせえ…!」
「ですが負けは負けです。その力、等しく我が主の力へ変えるよう」
「な、…!」
~~~
「代わりに、なるから……!」
「もう遅い」
「―――えっ……」
~~~
「人の叡智は永久に砕く――」
「ッ―――!!う、ぁあああぁぁ!?ああぁぁぁッ!!!」
「遊矢!!」
「やめろアミ!!」
「離して狩也くん!!遊矢が!!」
「今俺たちが行ったらやられるだけだ!」
「でもっ、でも!!」
~~~
「ぁ…っ……あぁ……!!」
「……」
「フフッ…?」
「もし君が言うなら、「命は奪わない」どうする?」
「―――…分かった……分かった、から……もう、……」
「利口だ、さぁ…心を委ねるんだ」
ごめん、遊矢……俺は……。
~~~
「が、っ…ぁ…」
「では、とどめを―――」
《待て》
「……」
《目的は果たした、帰還しろ》
「…はい、マスターの仰せのままに」
「…っ……」
「命拾いしましたね。ですが、デュエリストとしては、どうでしょうね……?」
「!帰ったか!!」
「遊矢!!遊矢ぁあ!!」
いや…!!死なないで!!遊矢!!
==================
【あとがき】
今回の一言、「LS初全滅」
全滅しました、狩也含めて錬金術師に惨敗です。
ヒカルより遊矢の方が可哀想な目に遭ってる気がするけどどっちも大概だし仕方ないネ。
遊矢のデュエルディスクが!!霊圧が!!
アミちゃんが遊矢としか台詞言ってない気がするんだけど、やっぱり命の危機を助けられたら乙女はそうなるの?アミちゃんは元々遊矢大好きだけども。
んで、錬金術勢はとにかく楽しそう。前回のプロムを伏線と見るかブラフと見るかで今後の見方が変わりそうなもの。どっちにしてもヒカルがかわいそすぎるのは揺るぎない。
主人公もライバルも全員全滅ってホントにないよね、あんまり。一応初期メインキャラがバラバラになるとかならGX三期とかはあったけど。今回の遊矢は大丈夫なんだろうか。
新エースなのにあっさりやられてしまったホープレイ・ブレイブ、それでもホープかと聞きたくなるけどホープといえばNTRだったな、と自覚し直した。是非もないネ!
さて、あの人のことが気になることですが、3話以降姿を見せないのはどういうことなのか。その辺全部次回お伝えしていく感じなのでご期待ください\(^o^)/
いやはや、バレンタイン前なのに仲の良い二人が…こう、なんかアレな感じになってしまって逆に私的にはおいしいです!(腐要素を持ち込んではいません)
【予告】
Answer.8「復活の堕天使」
===
「遊矢!!しっかりして!遊矢!…デュエルディスク―――」
「触れるな!!」
「!」
「…!あれは……」
「托都、さん…!?」
「…………」
→Next.Answer
===
まさかっ、遊矢のデュエルディスクが破壊されるなんて!!
いざとなれば俺が戦います!遊矢さん!!
僕だって!!
私だって戦うよ!!
じゃ、じゃあ俺も!!
悪いがこれからは俺の出番だ、お前達に出番はない
「「「「理不尽ッ!??」」」」
~~~
【刻印修復の間……1】
「………」
「そういえば、人間界に戻って一年が経過していたな。環境はどうなのだ?」
「なにも変わっていない」
「お前の事だ、友人がいないのであろう?」
「よ、余計なお世話だ…!」
「そうでなければ毎夜のように、あの二人からの連絡を待ってはおらぬな」
「!?な、なんでそれを!?」
「我はお前の父だ、知らぬことなどない」
「知らぬことなどではなく!!プライバシーの侵害だ!!」
「あの泣き虫の子供が変わらぬまま育ったのだ、親としては涙ぐましい話だぞ」
「涙ぐましいものか!!アンタは相も変わらず腐れ外道だ!!」
「ハハハッ誉め言葉として受け取ってやろう」
「こ、このダメ親父…!!本当に神か…!」
「そうとも、我は世界を統べる者、そしてノワールの父だ」
「あぁぁ!!その名で呼ぶなぁぁッ!!」
END
※深夜0時~5時までのコメントや読者登録はマナー違反です。おやめください。
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Answer.7「失われたアーマード」
「ヒカル………」
「もっとも、私が負けることはないのですが」
「無事…なの?」
「分からない、でも…っ!」
無事?…じゃないよな、どう見ても。
「ヒカル!!無事なのか!?おい!」
「無駄です。あちらの声がこちらには届きません、どう返事を返そうが理解できません」
「っ…!!お前…!」
こっちの声が聞こえても、向こうからは…。
~~~
「遊矢!!ぁ…っ…!」
「生憎だが、こちらの音声はシャットアウトされている。無駄なことはもうやめるんだ」
「黙れ…!絶対に……手を、貸すものか…!」
「…君の口からイエスの返事を聞きたかったが、そこまでならば仕方あるまい」
遊矢は負けない、絶対に、そう信じてきた…!
なら今回も…。
~~~
「私はカードを二枚伏せて、ターンエンド」
《Hand:2》
「俺の、ターン!!」
早くコイツを倒してヒカルの居場所を…!!早くなんとかしないと…!
でも、ホープレイ・ブレイブの攻撃力は0…アイツのフィールドにモンスターはいない、けど俺の手札にもモンスターがいない…。どうすれば…!!
…!これで、一か八か…!
「俺は魔法カード《エクシーズナイトバック》を発動!墓地の戦士族モンスターエクシーズ1体を特殊召喚し、このカードをオーバーレイユニットにする!俺は《希望騎士 ホープ・オブ・ソード》を特殊召喚!!」
《ATK:2500/Rank:4/ORU:1》
「行け!!ホープ・オブ・ソードでダイレクトアタック!!」
「罠カード《魔石の城壁(アダマンウォール)》発動!戦闘時、攻撃モンスター以外の相手モンスター1体のコントロールを奪い、守備表示で特殊召喚する」
《DEF:2000》
「ホープレイ・ブレイブ!!」
ホープレイ・ブレイブにはまだオーバーレイユニットが残ってる…つまり戦闘じゃ破壊されない…!!
「…俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」
《Hand:0》
「遊矢…焦りすぎだ」
「……遊矢…」
悉く俺の出すカードが読まれてる…ダメだ、こんなんじゃ…!
「私のターン!私は罠カード《輪廻逆転》を発動!ホープレイ・ブレイブを除外し、デッキからレベル8以下のモンスターを特殊召喚する!」
「レベル8…!!」
「ということは!」
「古の大樹により産まれし魔獣よ、今現世に出でてその牙で光を討て!現れろ!《魂土獣 ニーズヘッグ》!」
《ATK:3000/Level:8》
「ニーズ、ヘッグ……」
あれがアイツのエースモンスター……!
「ニーズヘッグ!ホープ・オブ・ソードを攻撃!!シュヴァルツメテオストリーム!」
「罠発動!!《風神の加護》!光属性、または風属性モンスターの破壊を無効にし、受けるダメージを相手に与える!!」
「そう来ましたか…手札を全て伏せ、ターンエンドです」
《Terra Life:1000》
《Hand:0》
「これなら……」
「遊矢にも勝ちが見える!」
「遊矢……」
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「この程度か……プロム、」
「如何いたしますか」
「頃合いだ」
「……はっ」
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手札は0、フィールドにはホープ・オブ・ソード……俺が引けなかったら……ならここは、アーマードで……!!
「俺は、……俺は!!」
「良いのですか?アーマードを使って、」
「なっ……」
「貴方がアーマードを纏えば、こちらには……」
「――!」
そうだ、あっちにはヒカルが……そんなこと……。
それでも!!今やらなきゃ…!!
今ここでアイツを倒せなかったら、……でも、――――でも…!!
「俺は、…絆の光で―――ッ!?」
「…来ましたか」
「遊矢…!?」
「様子がおかしい!行くぞアミ!」
「うん!」
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「あれは………」
俺の時と、同じ…!あの時の!?
「迷いと決断に欠けた力によるアーマードの拒絶…」
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「が、っ…は…!!?」
なん…だよ、これ……頭痛い…息が……できない……。
「一人を救うか一人を倒すか、決められなかったようですねぇ…」
「は、ぁ……はぁ……うるっせえ…俺は、みんなを救うって、決めたんだ…」
「ならばアーマードを纏いなさい、その決意があるならできるはずです」
「あぁ、何度だって、やってやる……」
もう一回、応えてくれアーマード…!!
「――――っ、ぁ…!…!――!」
「おや…?」
「遊矢!!」
「遊矢!」
―――声が、出ない。
「アーマードが、俺に応えてくれない…!」
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「終わったな。プロム、」
「ええ、」
「っ…!離せ…!」
「無理な相談だ。君はこれから人間を失う、そのためのレーヴァテインだ」
「なん、っだと……」
よく、覚えてないが…まさか、死ぬ―――?
「まずは心だ、これから君に見せてやろう。友の最期を」
「っ……!!」
~~~
「アーマードが、応えてくれない……」
「……決まりましたね」
「………」
負けるわけにいかない勝負なのに、アーマードが……。
「ゆっくりとしていますねぇ…貴方の友人はもうすぐ人間として、記憶も自我も失うというのに」
「なんっ…!?」
「えっ!?」
「今、なんて……」
……ふ、ざけんな……!!
「俺のターン!!俺は魔法カード《大火の逆鱗》を発動!モンスターエクシーズ1体のオーバーレイユニットを全て墓地に送ることで、一つにつき攻撃力を1000ポイントアップさせ、更にモンスターに攻撃した時、バトルした相手モンスターの攻撃力分ダメージを与える!!」
《ATK:3500/ORU:0》
「これで遊矢の勝ち!!」
「いや、これは…!」
今ここで勝てばまだ!!
「行け!!ホープ・オブ・ソード!!ニーズヘッグに攻撃!!シューティングスターアサルトブレード!!」
「永続罠《パラダイスゲイン》発動!!ライフを半分払うことで破壊とダメージを無効にする!戦闘と追加の効果をこれにより無効にします」
《Terra Life:250》
「……そんな…」
「アーマードにもなれず、トドメも刺せないなんて…」
決めきれなかった…俺は、また…!
「更に私は罠カード《魔岩石破》を発動!自分フィールドに存在する攻撃力の一番低いモンスターより元々の攻撃力が低いモンスター1体を破壊する!」
「ホープ・オブ・ソード!!」
そんな………。
「遊矢しっかりしろ!お前の墓地にはまだワンダー・ガードナーがいるだろ!!」
「そうよ!!」
…そうだ、ワンダー・ガードナーはダイレクトアタックを受ける時、墓地から特殊召喚できるモンスター…これなら、まだ。
「ターンエンド!」
《Hand:0》
「私のターン、ドロー!…私は、ニーズヘッグでダイレクトアタック!!」
「墓地からワンダー・ガードナーの効果発動!!ダイレクトアタックを受けた時、守備表示で特殊召喚できる!」
《DEF:2000》
「よし!!」
「甘い!!なにもかもが甘すぎる!ニーズヘッグの効果発動!!ニーズヘッグは、私の手札を1枚墓地に送ることで相手のカードの効果を、無効にできる」
「なにっ!?」
「これじゃあ!!」
ワンダー・ガードナーの召喚は無効…?
「ニーズヘッグはダイレクトアタック時、相手のライフの半分攻撃力が上昇する。まぁ、死体への鞭打ち程度ですが」
《ATK:3650》
「行け!ニーズヘッグよ、ダイレクトアタック!!」
―――これじゃ俺、やっぱり変わってないんだ…。
鏡に負けたあの頃と…。
「くっ…うぁああああああっ!!」
《Yuya Life:0》
「遊矢ぁ!!」
なにも、変わってなかった。
「っあぁああぁぁ!!」
「遊矢!!」
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「遊矢!!しっかりしろ!!」
「この程度で神話の装甲などたかが知れている…」
「アーマードが作動しないならデュエルディスクの破壊も可能……」
「…!!やめろ!遊矢から、デュエルを奪うようなことは…!」
「ほう…」
「それなら、―――それなら俺が――!!」
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「っ……く……!」
ここ、どこだろ…?
…下の階に、落ちたみたいかな……。頭グラグラする…。
「存外しぶといです、驚きました」
「う、っせえ…!」
「ですが負けは負けです。その力、等しく我が主の力へ変えるよう」
「な、…!」
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「代わりに、なるから……!」
「もう遅い」
「―――えっ……」
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「人の叡智は永久に砕く――」
「ッ―――!!う、ぁあああぁぁ!?ああぁぁぁッ!!!」
「遊矢!!」
「やめろアミ!!」
「離して狩也くん!!遊矢が!!」
「今俺たちが行ったらやられるだけだ!」
「でもっ、でも!!」
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「ぁ…っ……あぁ……!!」
「……」
「フフッ…?」
「もし君が言うなら、「命は奪わない」どうする?」
「―――…分かった……分かった、から……もう、……」
「利口だ、さぁ…心を委ねるんだ」
ごめん、遊矢……俺は……。
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「が、っ…ぁ…」
「では、とどめを―――」
《待て》
「……」
《目的は果たした、帰還しろ》
「…はい、マスターの仰せのままに」
「…っ……」
「命拾いしましたね。ですが、デュエリストとしては、どうでしょうね……?」
「!帰ったか!!」
「遊矢!!遊矢ぁあ!!」
いや…!!死なないで!!遊矢!!
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【あとがき】
今回の一言、「LS初全滅」
全滅しました、狩也含めて錬金術師に惨敗です。
ヒカルより遊矢の方が可哀想な目に遭ってる気がするけどどっちも大概だし仕方ないネ。
遊矢のデュエルディスクが!!霊圧が!!
アミちゃんが遊矢としか台詞言ってない気がするんだけど、やっぱり命の危機を助けられたら乙女はそうなるの?アミちゃんは元々遊矢大好きだけども。
んで、錬金術勢はとにかく楽しそう。前回のプロムを伏線と見るかブラフと見るかで今後の見方が変わりそうなもの。どっちにしてもヒカルがかわいそすぎるのは揺るぎない。
主人公もライバルも全員全滅ってホントにないよね、あんまり。一応初期メインキャラがバラバラになるとかならGX三期とかはあったけど。今回の遊矢は大丈夫なんだろうか。
新エースなのにあっさりやられてしまったホープレイ・ブレイブ、それでもホープかと聞きたくなるけどホープといえばNTRだったな、と自覚し直した。是非もないネ!
さて、あの人のことが気になることですが、3話以降姿を見せないのはどういうことなのか。その辺全部次回お伝えしていく感じなのでご期待ください\(^o^)/
いやはや、バレンタイン前なのに仲の良い二人が…こう、なんかアレな感じになってしまって逆に私的にはおいしいです!(腐要素を持ち込んではいません)
【予告】
Answer.8「復活の堕天使」
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「遊矢!!しっかりして!遊矢!…デュエルディスク―――」
「触れるな!!」
「!」
「…!あれは……」
「托都、さん…!?」
「…………」
→Next.Answer
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まさかっ、遊矢のデュエルディスクが破壊されるなんて!!
いざとなれば俺が戦います!遊矢さん!!
僕だって!!
私だって戦うよ!!
じゃ、じゃあ俺も!!
悪いがこれからは俺の出番だ、お前達に出番はない
「「「「理不尽ッ!??」」」」
~~~
【刻印修復の間……1】
「………」
「そういえば、人間界に戻って一年が経過していたな。環境はどうなのだ?」
「なにも変わっていない」
「お前の事だ、友人がいないのであろう?」
「よ、余計なお世話だ…!」
「そうでなければ毎夜のように、あの二人からの連絡を待ってはおらぬな」
「!?な、なんでそれを!?」
「我はお前の父だ、知らぬことなどない」
「知らぬことなどではなく!!プライバシーの侵害だ!!」
「あの泣き虫の子供が変わらぬまま育ったのだ、親としては涙ぐましい話だぞ」
「涙ぐましいものか!!アンタは相も変わらず腐れ外道だ!!」
「ハハハッ誉め言葉として受け取ってやろう」
「こ、このダメ親父…!!本当に神か…!」
「そうとも、我は世界を統べる者、そしてノワールの父だ」
「あぁぁ!!その名で呼ぶなぁぁッ!!」
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