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Answer.6「大地の力」
―――遊矢…!
―――やだよ、遊矢、私――、守りたいよ、なのに…!
「遊矢ぁあああっ!!」
「っ―――!!」
―――遊、矢……ごめんね。
―――――!!!
「…………?」
「―――、」
「ゆう、や…!?」
「…やっと見つけたぜ、アミ」
「…遊矢ぁ!!」
「やっと来ましたか」
あぁ、やっと来たぜ。
「勝負だ、テラ!!」
~~~
「…頃合いか。プロム」
「畏まりました、マスター」
「フッ…ようやくだ、これでミドガルドの扉は開く。さぁ、幕開けだ」
~~~
「………」
――どのくらい時間が経ったんだろうか。
――きっとまだ数日くらいのはずだけど、頭の中の時間と一致してない。
――ダメだ、こうしてる間にも、なにかが、迫ってきてる。
――せっかく満ちたこの世界にも、結局俺の居場所はないのか……。
――ならいっそ、いなくなってしまった方がいいのか…?
それでいいと思うなら、いいと思う。
このまま消えてしまえば誰の迷惑にもならないで終わるだけだ。
しかも、奴の野望の邪魔ができるっていうオマケつき。悪い話ではないな。
「……そう…」
「…壊れた人形など―――」
「…」
「マスターがお呼びだ。最早抵抗する気も起きまい、さぁ、行くぞ」
――声が、聴こえる。
余計な声かもしれない。
――知ってる、お前だって余計だから。
…その通りだな。じゃあ戻れよ、こっちが現実だ。
「…現、実……か……」
「――――………」
「!」
「君は、心強くあってくれ…彼女のために」
~~~
「待ちくたびれました。こうしてアレを誘き寄せるために、ここまで巨大な釣り餌まで用意したというのだから」
「っ……」
「ですがただの釣り餌なのは少々惜しい。多少なりとも、我が主の礎になると良い」
「ぐっ…!あ…!?」
「狩也!!」
「…来ましたか、命拾いしましたね」
「う……く…ッ!」
「狩也!大丈夫か…!」
「なんとか、な……」
さっきのが、デュエルディスクの破壊……。
もし遅れてきたら…二人ともただじゃすまなかった……?
「下にアミがいる。狩也はアミを頼む」
「冗談じゃねえ…まだ…!」
「頼む」
「!」
「こっからは俺の戦いだ」
「…そうかよ、任せたぞ」
「……任された!」
そうだ。これは俺が着けなきゃいけない決着。もう二度と、絶対に負けるわけにはいかない戦いなんだ…!
「さぁ!デュエルだ!!」
「いいでしょう。構えなさい、そして今度こそ貴方の力を見せなさい!」
「上等だぜ」
「……遊矢、…頑張って」
「Dシューター、展開!!」
「デュエルディスク、セット!」
「Dゲイザーセット!」
「「デュエル!!」」
~~~
「お待たせしました、マスター」
「あぁ、待っていたよ」
「テラと風雅遊矢の接触を確認。やりましたねえマスター?」
「…ついに、頃合いだ。…未完の聖杯は今この手にある…!この力で扉を開き、そして終わりの始まりが始まる…!さぁ、救世の力よ、砕けて目覚めるのだ。それが、新たな世界の糧となる---!!」
~~~
「先攻はもらうぜ!俺は魔法カード《追い風の呼び声》を発動!これにより、手札からレベル4以下の風属性モンスターを特殊召喚できる!来い!《Ss-ワンダー・リフレクター》!」
《ATK:0/Level:4》
「そして、《Ss-シュート・ブレイブ》を通常召喚!!」
《ATK:1600/Level:4》
「レベル4のモンスターが二体、来ますか」
一気にぶっ倒してヒカルの居場所を聞き出す…!!そのためには!
「レベル4のワンダー・リフレクターとシュート・ブレイブでオーバーレイ!!エクシーズ召喚!来い!《Ss-エア・ストリームソード》!!」
《ATK:2100/Rank:4/ORU:2》
「そして!エア・ストリームソードを素材に、エア・ストリームエクシーズチェンジ!!」
先攻をもらったからにはこの手札で次のターンに向けた最善の準備をするしかない!!
「現れろ!!《希望騎士 ホープ・オブ・ソード》!!」
《ATK:/Rank:4/ORU:3》
「ふぅーむ?その程度のカードでは、プロムの時の二の舞狙いですか?」
「そんなわけねえだろ!俺はカードを二枚伏せて、ターンエンド!」
《Hand:0》
手札は使い切った…、こっからは俺にかかってる。頼むぜ、俺のスカイソニッカーたち…!
「私のターン、ドロー!私はフィールド魔法《地底帝国-ヘルヘイム》を発動」
「っ…!あれは…!」
「托都さんや狩也くんを倒した……、遊矢…」
ヘルヘイム…さっきから感じてたあの嫌な気配ってこれだったのかよ。狩也とデュエルしてた時にも出てきたみたいだし、嫌な予感しかしないぜ。
「私は《ソウル・アダマン ダイヤモンドクラッシャー》を通常召喚!」
《ATK:1500/Level:4》
「ダイヤモンドクラッシャーは召喚に成功した時、デッキから《融合》と「ソウル・アダマン」と名のつくモンスター1体を手札に加えることができます」
「融合…!」
「そう!私は手札に加えた魔法カード《融合》を発動!「フィールドのダイヤモンドクラッシャーと、手札に加えた《ソウル・アダマン プロテクトヴィーナス》を融合!」
なにが来たって絶対に負けない…!いや、負けるわけにはいかないんだよ!!
「水晶を砕く者よ、守護司りし女神よ…今一つとなり我が主の天命に従え!融合召喚!《ソウル・アダマン マインフォッシル》!」
《ATK:2600/Level:7》
攻撃力がホープ・オブ・ソードを上回ったモンスターか!!でも俺だって、一筋縄じゃ絶対にいかねえ!!
「マインフォッシルでホープ・オブ・ソードに攻撃!」
「罠発動!《プラトーの風》!攻撃対象になった光属性モンスターを除外し、デッキから風属性モンスターを守備表示で特殊召喚する!来い!《Ss-ワンダー・ガードナー》!」
《DEF:2000/Level:4》
「なるほど…ホープ・オブ・ソードを守りましたか。私はカードを1枚伏せ、ターンエンドです」
《Hand:3》
「エンドフェイズに除外されたホープ・オブ・ソードはフィールドに戻る!帰還しろ!ホープ・オブ・ソード!」
《ATK:2500/ORU:0》
オーバーレイユニットはなくなった代わりにホープ・オブ・ソードを守りきれた…これなら…!!
「俺のターン!!罠発動!《希望のバトン》!!自分フィールドに「ホープ」と名のつくモンスターエクシーズが存在する時、エクストラデッキから同じランクのモンスターとフィールドのモンスターを素材に、エクシーズ召喚を行う!」
「(やはり来ましたか…)」
「俺はフィールドのホープ・オブ・ソードとエクストラデッキの《CNo.39 希望皇ホープレイ》で、レギオンオーバーレイ!!」
「なっ!!ホープレイだと!?」
散々悩んで気づいた。
ここで挫けてたら、世界も、仲間も、ヒカルも、誰も救えねえ!!
「混沌に煌めく勇姿、天からの希望受け継ぐその刃を今、無双の力に変えよ!限界突破だ!!現れろ!《CNo.39 希望勇騎士 ホープレイ・ブレイブ》!!」
《ATK:2500/Rank:4/ORU:2》
「バカな…」
「すごい…!!」
「あれが、ホープ・オブ・ソードとホープレイの新たな姿…」
俺が諦めない限りホープは強くなる…このかっとビングと共に!!
「ホープレイ・ブレイブの効果発動!召喚に成功した時、相手フィールドのカードを1枚デッキに戻す!」
「くっ…!(デッキに戻されてしまえば効果は発動できない…!!)」
「ホープレイ・ブレイブ!!マインフォッシルに攻撃!」
「攻撃力が2500のそのモンスターでは、マインフォッシルを破壊することなど…!」
「ホープレイ・ブレイブはバトルする時、オーバーレイユニットを1つ使うことで、相手フィールドのモンスター1体の攻撃力を0にし、攻撃力を二倍にできる!ブレイブフレイム!!」
《ATK:5000/ORU:1》
《ATK:0》
「攻撃力5000!!」
これで決まりだ―――!!
「行け!!ホープレイ・ブレイブ、マインフォッシルに攻撃!!シャイニングフォースブレード!!」
「ぐっ…!!ぐぁあああああああ!!」
~~~
「未完の聖杯…」
「そう、人々誰しもがその可能性を持つ無限と有限の力――ミドガルドの扉を開き、ラグナロクにて世界を救済するのは救世の装甲こそ相応しい…」
ふざけるのも大概に……、
「だ、れが―――」
「…!」
「…お前達の、っ…野望の、片棒を……背負う気など……!」
「意外と強情……さすがに一筋縄では行きませんねえマスター?」
「ふむ…この手を使う気はなかったが…君がそうなら仕方がない」
「…?」
「今、君の親友がどうなっているか、知りたくはないか?」
「―――――!!」
~~~
「やったか!?」
「……どうなった…」
「――――いやはや、」
「!」
「ヘルヘイムを突破されるところまでは驚きました…が、詰めが甘かったようですね」
《Terra Life:1500》
ダメージが半分になってる…!それにあのカードは…。
「私は罠カード《アダマンアミュレット》を発動しました。このカードは、バトルによる地属性モンスターの破壊を無効にし、バトルによるダメージを半分にできるカード」
「それでライフが…!」
「あとちょっとだったのに…!!」
アイツも色々考えてる、まぁ当たり前か。俺がこの前完封されたのと同じってことで。
「俺はこれでターンエンド!攻撃力は元に戻る」
《ATK:2500》
《Hand:1》
「しかしまるでダメですねぇ…。……たかが私にダメージを与えられたからと言って達観するなァッ!この程度、お前の兄もそこの負け犬にもできたことだ!」
「ッ……!」
「野郎……!!」
分かってる、ダメージを与えるだけじゃない。ちゃんと勝たなきゃいけないんだってそんなことは…!!
「私のターン、ドロー!!私はマインフォッシルでホープレイ・ブレイブを攻撃!!」
「っ!ホープレイ・ブレイブはオーバーレイユニットがある時、戦闘では破壊されない!」
《Yuya Life:3900》
「マインフォッシルは相手モンスターが破壊できなかった時、このモンスターを破壊すはることで、相手モンスターの攻撃力を0にし、このモンスターの攻撃力分、ダメージを与える…!」
「なっ!?」
《ATK:0》
「ダメージは2600!食らえ!マインブラスト!!」
「うぁああああぁっ!!」
《Yuya Life:1300》
「遊矢ぁ!!」
「くっ…!(俺がまだ戦えたら……!)」
ダメだ、こんなんじゃ…!!チクショウ…!!
「ダメだなぁ……そのような醜態、これからのゲストに相応しいとお思いで…?」
「っ…ゲスト……?」
「これをご覧なさい!!」
「―――ッ!!」
「あれは…!」
~~~
「遊、矢……!?」
「その想い、届くというのなら届かせてみせよ」
~~~
「君が勝てるとは、限りませんが、ね」
「…………ヒカル……、なのか…!?」
→Next Answer
==================
【あとがき】
今回の一言、「アミはヒロインだと言ったな、あれは嘘だ」
冒頭→アミがヒロインしてる…。終盤→ヒカルがヒロインしてる…。このライバル恐ろしい子ッ!!
遊矢が思いの外頑張って主人公してる!!主にアミちゃんをお姫様だっこして狩也の危機を助けてる!!あの遊矢が!!(古傷を抉っていくスタイル)
大体遊矢は危機だのなんだのに間に合わなくて憂鬱な展開になることが多かった反面今回はわりと間に合ってらっしゃる。でもヒカルの危機には間に合わないいつものアレ、大体托都のおかげだから仕方ないね。
今回で錬金術サイドの狙いが色々分かってきたと思います。つまり、未完の聖杯に相応しい人材を探していたヴェリタスは、ヒカルに白羽の矢を立てる、ヒカルを未完の聖杯に仕立てることでラグナロクを発生させ、世界を崩壊させた後に救世の装甲に世界を救済させることによって救世の装甲を神格化、ヴェリタスが支配下に置く。というもの。
破壊と救世の神を作り出してそれを支配し自身が神に成り代わる、と言ったところです。汚い、さすがヴェリタス汚い。
まぁ、遊矢とヒカルは画面越しだけど再会ということで今回も生き急いでる遊矢が更に生き急ぐ次回、これは波乱ですな、議長。
そういえばそろそろバレンタインですね!!臨音の誕生日だよヒャッホイ!!こっちはこっちでチョコ作るのが忙しい!!
【予告】
Answer.7「失われたアーマード」
~~~
ゆ、遊矢!?ななななんで、なんか恥ずかしい……。
まさか…このまま5月まで放置!?そうか!?そうなのか!?誕生日まで放置されるのか!?
なんか、連呼してたら恥ずかしくなってきた…遊矢でも托都でもいいけど、早く助けに来てくれ…。
このままじゃ俺……いや、何も言うまい…。
~~~
【レーヴァテイン発動後ニヴルヘイム…】
「………」
「あれから数時間経ちましたが、変化はありません」
「……うむ、そうか」
「ただ、」
「どうした。なにか不測の事態か」
「ご覧いただきたいのですが……」
「………」
《………うぅ…》
「呻き声だな、それがどうかしたのか」
「いえ、それが……」
《……………ぐぅぅ………》
「……」
《………お腹、すいた……》
「………」
「マスター、どちらに?」
「テラ!!」
「はい、こちらに」
「食事にしよう、人間界は夜だったな」
「は、はぁ……」
「………」
「なんだかんだ言って過保護ですよねぇ…」
「あぁ、過保護だ」
END
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Answer.6「大地の力」
―――遊矢…!
―――やだよ、遊矢、私――、守りたいよ、なのに…!
「遊矢ぁあああっ!!」
「っ―――!!」
―――遊、矢……ごめんね。
―――――!!!
「…………?」
「―――、」
「ゆう、や…!?」
「…やっと見つけたぜ、アミ」
「…遊矢ぁ!!」
「やっと来ましたか」
あぁ、やっと来たぜ。
「勝負だ、テラ!!」
~~~
「…頃合いか。プロム」
「畏まりました、マスター」
「フッ…ようやくだ、これでミドガルドの扉は開く。さぁ、幕開けだ」
~~~
「………」
――どのくらい時間が経ったんだろうか。
――きっとまだ数日くらいのはずだけど、頭の中の時間と一致してない。
――ダメだ、こうしてる間にも、なにかが、迫ってきてる。
――せっかく満ちたこの世界にも、結局俺の居場所はないのか……。
――ならいっそ、いなくなってしまった方がいいのか…?
それでいいと思うなら、いいと思う。
このまま消えてしまえば誰の迷惑にもならないで終わるだけだ。
しかも、奴の野望の邪魔ができるっていうオマケつき。悪い話ではないな。
「……そう…」
「…壊れた人形など―――」
「…」
「マスターがお呼びだ。最早抵抗する気も起きまい、さぁ、行くぞ」
――声が、聴こえる。
余計な声かもしれない。
――知ってる、お前だって余計だから。
…その通りだな。じゃあ戻れよ、こっちが現実だ。
「…現、実……か……」
「――――………」
「!」
「君は、心強くあってくれ…彼女のために」
~~~
「待ちくたびれました。こうしてアレを誘き寄せるために、ここまで巨大な釣り餌まで用意したというのだから」
「っ……」
「ですがただの釣り餌なのは少々惜しい。多少なりとも、我が主の礎になると良い」
「ぐっ…!あ…!?」
「狩也!!」
「…来ましたか、命拾いしましたね」
「う……く…ッ!」
「狩也!大丈夫か…!」
「なんとか、な……」
さっきのが、デュエルディスクの破壊……。
もし遅れてきたら…二人ともただじゃすまなかった……?
「下にアミがいる。狩也はアミを頼む」
「冗談じゃねえ…まだ…!」
「頼む」
「!」
「こっからは俺の戦いだ」
「…そうかよ、任せたぞ」
「……任された!」
そうだ。これは俺が着けなきゃいけない決着。もう二度と、絶対に負けるわけにはいかない戦いなんだ…!
「さぁ!デュエルだ!!」
「いいでしょう。構えなさい、そして今度こそ貴方の力を見せなさい!」
「上等だぜ」
「……遊矢、…頑張って」
「Dシューター、展開!!」
「デュエルディスク、セット!」
「Dゲイザーセット!」
「「デュエル!!」」
~~~
「お待たせしました、マスター」
「あぁ、待っていたよ」
「テラと風雅遊矢の接触を確認。やりましたねえマスター?」
「…ついに、頃合いだ。…未完の聖杯は今この手にある…!この力で扉を開き、そして終わりの始まりが始まる…!さぁ、救世の力よ、砕けて目覚めるのだ。それが、新たな世界の糧となる---!!」
~~~
「先攻はもらうぜ!俺は魔法カード《追い風の呼び声》を発動!これにより、手札からレベル4以下の風属性モンスターを特殊召喚できる!来い!《Ss-ワンダー・リフレクター》!」
《ATK:0/Level:4》
「そして、《Ss-シュート・ブレイブ》を通常召喚!!」
《ATK:1600/Level:4》
「レベル4のモンスターが二体、来ますか」
一気にぶっ倒してヒカルの居場所を聞き出す…!!そのためには!
「レベル4のワンダー・リフレクターとシュート・ブレイブでオーバーレイ!!エクシーズ召喚!来い!《Ss-エア・ストリームソード》!!」
《ATK:2100/Rank:4/ORU:2》
「そして!エア・ストリームソードを素材に、エア・ストリームエクシーズチェンジ!!」
先攻をもらったからにはこの手札で次のターンに向けた最善の準備をするしかない!!
「現れろ!!《希望騎士 ホープ・オブ・ソード》!!」
《ATK:/Rank:4/ORU:3》
「ふぅーむ?その程度のカードでは、プロムの時の二の舞狙いですか?」
「そんなわけねえだろ!俺はカードを二枚伏せて、ターンエンド!」
《Hand:0》
手札は使い切った…、こっからは俺にかかってる。頼むぜ、俺のスカイソニッカーたち…!
「私のターン、ドロー!私はフィールド魔法《地底帝国-ヘルヘイム》を発動」
「っ…!あれは…!」
「托都さんや狩也くんを倒した……、遊矢…」
ヘルヘイム…さっきから感じてたあの嫌な気配ってこれだったのかよ。狩也とデュエルしてた時にも出てきたみたいだし、嫌な予感しかしないぜ。
「私は《ソウル・アダマン ダイヤモンドクラッシャー》を通常召喚!」
《ATK:1500/Level:4》
「ダイヤモンドクラッシャーは召喚に成功した時、デッキから《融合》と「ソウル・アダマン」と名のつくモンスター1体を手札に加えることができます」
「融合…!」
「そう!私は手札に加えた魔法カード《融合》を発動!「フィールドのダイヤモンドクラッシャーと、手札に加えた《ソウル・アダマン プロテクトヴィーナス》を融合!」
なにが来たって絶対に負けない…!いや、負けるわけにはいかないんだよ!!
「水晶を砕く者よ、守護司りし女神よ…今一つとなり我が主の天命に従え!融合召喚!《ソウル・アダマン マインフォッシル》!」
《ATK:2600/Level:7》
攻撃力がホープ・オブ・ソードを上回ったモンスターか!!でも俺だって、一筋縄じゃ絶対にいかねえ!!
「マインフォッシルでホープ・オブ・ソードに攻撃!」
「罠発動!《プラトーの風》!攻撃対象になった光属性モンスターを除外し、デッキから風属性モンスターを守備表示で特殊召喚する!来い!《Ss-ワンダー・ガードナー》!」
《DEF:2000/Level:4》
「なるほど…ホープ・オブ・ソードを守りましたか。私はカードを1枚伏せ、ターンエンドです」
《Hand:3》
「エンドフェイズに除外されたホープ・オブ・ソードはフィールドに戻る!帰還しろ!ホープ・オブ・ソード!」
《ATK:2500/ORU:0》
オーバーレイユニットはなくなった代わりにホープ・オブ・ソードを守りきれた…これなら…!!
「俺のターン!!罠発動!《希望のバトン》!!自分フィールドに「ホープ」と名のつくモンスターエクシーズが存在する時、エクストラデッキから同じランクのモンスターとフィールドのモンスターを素材に、エクシーズ召喚を行う!」
「(やはり来ましたか…)」
「俺はフィールドのホープ・オブ・ソードとエクストラデッキの《CNo.39 希望皇ホープレイ》で、レギオンオーバーレイ!!」
「なっ!!ホープレイだと!?」
散々悩んで気づいた。
ここで挫けてたら、世界も、仲間も、ヒカルも、誰も救えねえ!!
「混沌に煌めく勇姿、天からの希望受け継ぐその刃を今、無双の力に変えよ!限界突破だ!!現れろ!《CNo.39 希望勇騎士 ホープレイ・ブレイブ》!!」
《ATK:2500/Rank:4/ORU:2》
「バカな…」
「すごい…!!」
「あれが、ホープ・オブ・ソードとホープレイの新たな姿…」
俺が諦めない限りホープは強くなる…このかっとビングと共に!!
「ホープレイ・ブレイブの効果発動!召喚に成功した時、相手フィールドのカードを1枚デッキに戻す!」
「くっ…!(デッキに戻されてしまえば効果は発動できない…!!)」
「ホープレイ・ブレイブ!!マインフォッシルに攻撃!」
「攻撃力が2500のそのモンスターでは、マインフォッシルを破壊することなど…!」
「ホープレイ・ブレイブはバトルする時、オーバーレイユニットを1つ使うことで、相手フィールドのモンスター1体の攻撃力を0にし、攻撃力を二倍にできる!ブレイブフレイム!!」
《ATK:5000/ORU:1》
《ATK:0》
「攻撃力5000!!」
これで決まりだ―――!!
「行け!!ホープレイ・ブレイブ、マインフォッシルに攻撃!!シャイニングフォースブレード!!」
「ぐっ…!!ぐぁあああああああ!!」
~~~
「未完の聖杯…」
「そう、人々誰しもがその可能性を持つ無限と有限の力――ミドガルドの扉を開き、ラグナロクにて世界を救済するのは救世の装甲こそ相応しい…」
ふざけるのも大概に……、
「だ、れが―――」
「…!」
「…お前達の、っ…野望の、片棒を……背負う気など……!」
「意外と強情……さすがに一筋縄では行きませんねえマスター?」
「ふむ…この手を使う気はなかったが…君がそうなら仕方がない」
「…?」
「今、君の親友がどうなっているか、知りたくはないか?」
「―――――!!」
~~~
「やったか!?」
「……どうなった…」
「――――いやはや、」
「!」
「ヘルヘイムを突破されるところまでは驚きました…が、詰めが甘かったようですね」
《Terra Life:1500》
ダメージが半分になってる…!それにあのカードは…。
「私は罠カード《アダマンアミュレット》を発動しました。このカードは、バトルによる地属性モンスターの破壊を無効にし、バトルによるダメージを半分にできるカード」
「それでライフが…!」
「あとちょっとだったのに…!!」
アイツも色々考えてる、まぁ当たり前か。俺がこの前完封されたのと同じってことで。
「俺はこれでターンエンド!攻撃力は元に戻る」
《ATK:2500》
《Hand:1》
「しかしまるでダメですねぇ…。……たかが私にダメージを与えられたからと言って達観するなァッ!この程度、お前の兄もそこの負け犬にもできたことだ!」
「ッ……!」
「野郎……!!」
分かってる、ダメージを与えるだけじゃない。ちゃんと勝たなきゃいけないんだってそんなことは…!!
「私のターン、ドロー!!私はマインフォッシルでホープレイ・ブレイブを攻撃!!」
「っ!ホープレイ・ブレイブはオーバーレイユニットがある時、戦闘では破壊されない!」
《Yuya Life:3900》
「マインフォッシルは相手モンスターが破壊できなかった時、このモンスターを破壊すはることで、相手モンスターの攻撃力を0にし、このモンスターの攻撃力分、ダメージを与える…!」
「なっ!?」
《ATK:0》
「ダメージは2600!食らえ!マインブラスト!!」
「うぁああああぁっ!!」
《Yuya Life:1300》
「遊矢ぁ!!」
「くっ…!(俺がまだ戦えたら……!)」
ダメだ、こんなんじゃ…!!チクショウ…!!
「ダメだなぁ……そのような醜態、これからのゲストに相応しいとお思いで…?」
「っ…ゲスト……?」
「これをご覧なさい!!」
「―――ッ!!」
「あれは…!」
~~~
「遊、矢……!?」
「その想い、届くというのなら届かせてみせよ」
~~~
「君が勝てるとは、限りませんが、ね」
「…………ヒカル……、なのか…!?」
→Next Answer
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【あとがき】
今回の一言、「アミはヒロインだと言ったな、あれは嘘だ」
冒頭→アミがヒロインしてる…。終盤→ヒカルがヒロインしてる…。このライバル恐ろしい子ッ!!
遊矢が思いの外頑張って主人公してる!!主にアミちゃんをお姫様だっこして狩也の危機を助けてる!!あの遊矢が!!(古傷を抉っていくスタイル)
大体遊矢は危機だのなんだのに間に合わなくて憂鬱な展開になることが多かった反面今回はわりと間に合ってらっしゃる。でもヒカルの危機には間に合わないいつものアレ、大体托都のおかげだから仕方ないね。
今回で錬金術サイドの狙いが色々分かってきたと思います。つまり、未完の聖杯に相応しい人材を探していたヴェリタスは、ヒカルに白羽の矢を立てる、ヒカルを未完の聖杯に仕立てることでラグナロクを発生させ、世界を崩壊させた後に救世の装甲に世界を救済させることによって救世の装甲を神格化、ヴェリタスが支配下に置く。というもの。
破壊と救世の神を作り出してそれを支配し自身が神に成り代わる、と言ったところです。汚い、さすがヴェリタス汚い。
まぁ、遊矢とヒカルは画面越しだけど再会ということで今回も生き急いでる遊矢が更に生き急ぐ次回、これは波乱ですな、議長。
そういえばそろそろバレンタインですね!!臨音の誕生日だよヒャッホイ!!こっちはこっちでチョコ作るのが忙しい!!
【予告】
Answer.7「失われたアーマード」
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ゆ、遊矢!?ななななんで、なんか恥ずかしい……。
まさか…このまま5月まで放置!?そうか!?そうなのか!?誕生日まで放置されるのか!?
なんか、連呼してたら恥ずかしくなってきた…遊矢でも托都でもいいけど、早く助けに来てくれ…。
このままじゃ俺……いや、何も言うまい…。
~~~
【レーヴァテイン発動後ニヴルヘイム…】
「………」
「あれから数時間経ちましたが、変化はありません」
「……うむ、そうか」
「ただ、」
「どうした。なにか不測の事態か」
「ご覧いただきたいのですが……」
「………」
《………うぅ…》
「呻き声だな、それがどうかしたのか」
「いえ、それが……」
《……………ぐぅぅ………》
「……」
《………お腹、すいた……》
「………」
「マスター、どちらに?」
「テラ!!」
「はい、こちらに」
「食事にしよう、人間界は夜だったな」
「は、はぁ……」
「………」
「なんだかんだ言って過保護ですよねぇ…」
「あぁ、過保護だ」
END