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【注意】
・オリジナルコーデ、曲を含みます。
・Dear☆Lights!のユニット名が決まった話。時系列はアニメseason.1の文化祭ちょっと前。
・短編のつもりがLS並みに長くなった。
・キャラクターお借りしました。(後述)


※マイキャラがアニメキャラたちとかなり仲良くしています、嫌な方は閲覧をお止めください。※

挿し絵は9月半ばくらいまでお待ちください。

歌詞パートのカラー
せいおう→ヒカル→ゆいと→三人→



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*光集まる場所*





「プロミス!友情を信じて、」
「リズム、刻んで」
「パラダイス求めて!」
「「「ライブすることを、ここに誓います!」」」

この日、プリパラに新たなユニットが誕生した。


…………………が、


ユニット結成の儀式から早2日。

「ユニット名が決まらない!!」

「……」
「……うるさい」

ユニットとしての名前を決める雰囲気にすらならない状況が続いていたのだった。


~~~


現在名無しのデビューランクアイドルユニットは結果的にリーダーのごり押しが6割を占める形で結成されている、リーダーが最年長だからとかよりも恐らく性格の問題だが。

「ユニット名って決める必要ありましたっけ?」
「ない、つーかいらない」

「いるよ!?」
「そうクマ!ないと不便クマ!」

「じゃあAquamarineにする?」

「解散しそうなんだけど!!」

……とにかく前途多難である。
ユニット名考案に必死になるこの金色の長い髪の少女が、リーダーのせいおう、希姫聖桜という本名のアイドル。
せいおうの隣に座る青紫のサイドテールの少女…ではなく少年がヒカル、フルネームは朽祈陽翔で、とにかく少年である。
そして一番やる気の無さそうな長いピンク色の三つ編みをさげた…性別不詳アイドルがゆいと、天乃川結人という子だ。

ここまでで分かるがとにかく濃いメンツなわけである、統治するのは至難の技と言えよう。

「とにかく、明日のユニットお披露目ライブまでに決めてユニット名をそこで発表したいんだ!」

「じゃあ早く決めてくれ」
「うん、センパイの名前もお洒落だしすぐ決まりますよね」

「決まるかぁっ!!」

せいおうの名前自体、両親に聞けば本来男の子が産まれると聞いていてつけた名前らしく、女性らしくない理由は間違いなくそこにあると勝手に本人が位置付け、漢字以外はただのコンプレックスと化していた。

で、せいおうの美的センスといえばまぁ酷いものである。
豆腐アイスを作ればマ○ン○ラフトかと言われるほど謎の施設のようなものを作り出す。味は旨いが処理がかなりめんどくさい代物だ。
絵を描かせれば人並み以上ではあるが配色センスや背景のセンスはまるでない。

つまりせいおうに任せるのは死亡フラグをいくら折っても足りないことを意味している。

「パプリカ学園文化祭も近いのに、暇なんてねーよ…」

「…ま、明日また考えればいいだろ」
「今突然フラれたからってのもありますもんねぇ」

「じゃあ宿題クマ!明日までにユニット名を1つは考えてくるクマよ!」

「じゃあミドクマも考えてね」

「はぁ!?なんでクマ!?」

「当たり前じゃん、マネージャーでしょうがアンタは」

「そ、そんなぁ…」

マスコット…というのは少し悪質なマネージャー、プリパラにおいてはそんな彼らが活躍?することもある。
ミドクマもこのユニットをまとめようと必死ではあるが、なにせ濃いのだ、不可能だろうと全員が踏んでいる。

「じゃっ、今日はかいさーん!!」


~~~


「ただいまぁ」

「おかえり、結人」

結人の自宅は日本らしい和風な一軒家(大豪邸)である。
華道の名家で、複雑な事情は説明できないが天乃川家は由緒正しき家ではある…らしい。

両親の長期出張で兄・白夜と広い家で二人暮らしをしているため、両親が家にいることまずありえない。

「つかれたぁ!センパイのやる気がすごすぎですぅ」

「まぁ、それがユニットだから仕方ないな。慣れれば楽しいよ」

ソファーにぐったりダラダラとして愚痴る結人に、キッチンから声をかける白夜。

白夜も実はプリパラに出入りしていたプリパラアイドルなのだ。一応現役でもあるが、あまりライブはしていない。

「最初のうちはつまらないなんてこともある、でもユニットが団結すれば楽しいライブができるようになる」

「ぷー…なんだかんだしたってユニット名なんて決まらないですよーぅ」

「ユニット…あぁ、…別に深く考えなくてもいいんだ」
「そうなんですか?」
「うん。身近にあるものとか、印象に残ったものとかを名前に加えたりする。俺の名前も、俺が生まれる前に白夜を見たからだからさ」

結人が口に出していた「Aquamarine」は白夜が所属していたユニットで、名前の由来も海が関係しているそうだ。

「身近…かぁ」
「結人の好きなものとか、言ってみれば伝わるかもな」
「……そっか」


~~~


―――翌日、


「臭う……臭いますわ…」

「なにが似合うんですか、校長」

「ちっがいます!!臭うのです中等部の男子から!!プリチケのにおいが!」

「……は?」

私立パプリカ学園小等部、大神田グロリア校長が統治するこの学園内ではプリパラに行くことが禁止されているが、中等部の校長は違うため、プリパラは禁止されていない。
つまり女子生徒がプリチケを持っていることはよくあることで、別に珍しくはない。そらみスマイルの北条そふぃやドレッシングパフェの三人もここの中等部の生徒である。

現在茶髪の聖桜はここの生徒でも教員でもない、別の学校で志願してやってきた他校研修教員生徒なのだ。
志願した理由は大きな声で言える理由ではないが、小等部では教員補佐として、中等部として生徒としてパプリカ学園に一応在籍し、部外者という立場があるからか校長とプリチケ所持者見回りを行っている。…ちなみに本人がプリパラに出入りしている云々は彼女があっという間に論破してしまい、校長は語りもしていない。

「というか、…男子って」
「私は確かに、中等部には口出しできないのは分かっています。しかし!!男子が女子しか持っていないものを持っているという状況は、明らかにおかしいのですわ!」
「…確かに、……確かに……」
「なにがおかしいのですかぁ!!」
「い、いや…なんでもないです…」

思い当たる節はいくらでもある、しかしまさか彼がプリチケを持ってくるなんてことは二度とないと思っていたのだ。

「俺ちょっと呼ばれてるんで失礼しますねー!」

「ちょっお待ちなさい聖桜さぁぁぁん!?」
《オマチナサァァイ!!》

とにかく聖桜はある教室にはし…速歩きで駆け込んだ。

「陽翔!!」

「…は?」
「む…?希姫聖桜、一体何をしに――」
「陽翔もしかしてプリチケ持ってきてる?」
「………あぁ、多分」
「もー!ちゃんと置いてこないと、大神田校長がやたらうるさかったんだよ…」
「…そ、そういうことか」

たまたま陽翔と話があった東堂シオンにも事情を話すと、半ば同情のような言葉が降ってきた。

「とにかく、気を付けてくれ」
「隠忍自重。油断は危機に繋がる」
「なんで東堂まで…」

何度も言うようだが、陽翔はあくまでも男で、(めが姉ぇ曰く)例外的なアイドルだ。あまり口に出したがらないは分かる上、軽はずみで人に言えるようなことでは多分ないだろう(しかし聖桜が知っている男子アイドルは6人もいるらしい)。

「じゃっ!また後で!」

「お、おう」

「ユニット名忘れないでね!」

「ばっ!!大声で言うな!」
「ユニット名?」
「あ、いや、俺たち3人のユニットの…その……思い付かないというか」
「なるほど、なら名前を入れてみるのはどうだ?」

結局、決まっていなかったユニット名についてツッコミが何故か入り、シオンにも知られてしまった状態に至っている。

「名前…、だって陽に翔けるなんてそんなの…なんか痛々しくないか」
「難しいことは考えるな。融通無碍、もっと柔軟に考えてみるといい」
「柔軟に……柔軟に…考えて……」
「だぁからぁ!頭かったいんだよおまえー!」
「ドロシー!」
「リラックスリラックス…!」
「…レオナもいたのか」

いつの間にかドレッシングパフェが集まってきて、ユニット名を考えるだけの時間になっているのに気づくのは休み時間が終わった瞬間だったらしい。

「例えば、朽祈の名前は光とも書けるわけだ」
「でも漢字のままだと正直ダサいよね」
「ダサいって……」
「英語に言い換えたりしたら、いいかも…?」
「……あっ、そうか…!そういう…!」


~~~


―――放課後


「聖桜さん、それじゃあまたあとで!」

「はいは~い!またね!」

「さよならのかしこまー!」

小等部の真中らぁらに軽く笑顔で挨拶して見送る。
放課後の小等部で生徒が帰るのを見守るのも聖桜の役目の一つ、担当の日はこうして校門の前に立っているのだ。

―――が、

「ヒ・メ・ちゃ――」
「させまっ、せん!!」

後ろから肩を掴みに来た青年をバシッとはね除けて後ろに下がる。
はね除けられた青年は少しポカンとした後、ニッコリとした笑顔で再び駆け寄ってきた。

「つれないなぁヒメちゃんは。…もうちょっと相手してほしいんだけど」
「中学生ナンパとか犯罪ですよ?響先輩?」
「オレも高校生なんだよね実際のところ」
「貴方そもそもモデルでしょうが」

燈ノ宮響、パプリカ学園高等部の高校生にして大人気モデル……兼プリパラアイドルである。
やり取りを見て分かるが、同じやり取りが何度も行われている。響自身が学校に来ないため、来た日の大半はやっている。
女子からしたらご褒美だが聖桜からしたら一種の拷問らしい、曰く「冗談でもしつこい男はNG」とのこと。

「もうちょい行動は慎むべきです、マジやめてください」
「えー!ヒメをオトすまでは続けるつもりなんだけど?」
「勘弁してくれ…」
「勘弁できないなぁ~」

「パプリカ学園校則「他校の女子生徒をしつこくナンパしてはならない」。またお前か」

「えっ!?……突然来てこれ…」
「きたきた」

「アンタもな。校則第26条「寝癖をつけたまま学校に来てはいけない」。終わった後に貼られるとは運がないな」

「うぇえー…つか星先輩高等部の風紀委員ですよねぇ…?」

ガタイのかなり良い高等部の風紀委員・碧柳星。
大体揉み合いの二人を解決するのは彼の違反チケットで、大体の確率で聖桜も何故か貼られる。

「しかもこれ寝癖じゃないしー」
「校則第3141条「違反を言い訳してはならない」!」
「あいたっ!」

「およ?誰?」

「どーも!中等部風紀委員の原島椎奈でーす!」
「し、椎奈まで…がくっ」

聖桜の趣味はプロレス観戦なのだが、その観戦しにいく団体のエース選手の娘がこの椎奈なのだ。ちなみに椎奈も選手ではある。

「原島椎奈か、助かった。俺がチケットを貼りそうだったからな」

「ちょっと待って、なんかおかしくない?」
「いえいえ僕は当然のことをしたまでですから」
「椎奈も!」

「セイミー…ちょっとはオレにも愛情以外の情がほしいなぁ?」
「意味がわからん。それとその名で呼ぶな」

どうやら一応他学校の生徒でもある聖桜に違反チケットを投げるのにも若干の抵抗はあるらしい、無論椎奈には丸っきりない。

「…で、俺も時間がヤバイんですけど」

「ヒメはこれからプリパラ?」

「プリパラ…新しいプロレス団体?」
「違うぜそれ…まぁ、一応」

「ヒカル、ゆいとと一緒にユニット結成したらしいね」

「知ってますね…」

そらみスマイル、ユニットメンバーとの待ち合わせの時間に近づき、危機感を覚えてきた聖桜に響が声をかける。

3人のユニット結成は、Saint☆Lightsの三人ユニットというのもあってプリパラで話題になっていた。

「ユニット名決まった?」

「…まぁそれなりに!」

「そっか、じゃあ今日のライブ楽しみにしてるから」

聖桜にも思うところがある。響も星も察したのか少し安心した表情を見せる。

「きょーちゃーん!!はやくー!待ちくたびれたー!」

「わかったよ!じゃあね!次は椎奈ちゃんのアダ名も決めとくから~!」

「じゃ、じゃあ…って決めんでエエわ!!」

「俺も行くか」

「僕も帰って筋トレしなきゃなぁ…プリパラ……ね」

ギャーギャーと騒いでいた一帯も、響がいなくなったと同時に解散して無音と化す。

「……よし、やりますか!」


~~~


「おまたせー!」

「時間ギリギリってとこだな」
「遅いですぅ!!」

校長への報告と見回りを済ませてプリズムストーンへと駆け込む。
陽翔、結人とそらみスマイルに加え、そふぃの姉にしてデザイナーの北条コスモもきていた。

「今日は、新ユニットの三人にこのコーデをプレゼントフォー・ユー!」

「これって!」
「今まで着てたサイリウムコーデの…」

「今日からはそれを使って、プリパラチェンジしてね!それと、新しいサイリウムコーデもプレゼントするわ!」

「新しいサイリウムコーデも!」

「いいなぁ!私もほしー!」
「素敵なサイリウムコーデ……」

サイリウムコーデを受け取り、三人ならんでコスモに礼を言うと、奥のプリパラチェンジの空間に進み、もらったばかりのプリチケをスキャンする。

「「「プリパラチェンジ!完了!」」」

せいおうは白を基調として、沢山のリボンと透明な赤みを帯びたピンクのフリルをふんだんに使ったワンピースとアームカバーに加え、アシンメトリーなブーツを履いて、大きなリボンのカチューシャをつけたらプリパラチェンジ完了。

ヒカルは星雲をイメージしたキラキラとした宝石と月と星のリボンがついた肩出しのワンピースの下にティアードのスカートを穿いて、足にはふわっとしたショートブーツとサイドテールに胸のリボンと同じ模様の髪飾りをつけて完了。

ゆいとはカラフルでフリルが盛り盛りになった前と後ろにリボンがついたまるで変身アニメようなワンピースとカラフルなアームバンドに、蝶をイメージしたブーツを履き、両サイドにオレンジ色のリボンがついたカチュームを装着して、完了。

「かわいいですぅ!」
「サイリウムチェンジ前もいいな!」
「わ、悪くない…」

「確かにかわいいっぷり!」
「サイリウムコーデ楽しみね」

「せいおうさん、ヒカルさん、ゆいとさん、新曲「Heart Beat」が出来上がりました。今日のお披露目ライブ、頑張ってください」

「これは……」
「ありがとうございます!めが兄ぃさん!」

めが兄ぃから新曲のデータが送られ、プリパスに転送される。

「頑張ってね!せいおう、ヒカル、ゆいと!」

「もちろん!頑張るよ!!らぁら!」


~~~


「………」

きっとせいおうが言いたかったのはこういうことなんだなって、やっと分かった。

―――「『Saint☆Light』!!聖なる光のごとく俺たちは輝くんだ!」

今までずっと考えてきたけど、ドレッシングパフェのおかげでようやく掴めた。あのチーム名に秘められた意味が。

「フフッ…一人かな?クールプリンセス、」

……この声は、

「…エイリさん……その呼び方やめてください」

「なんだかライブ前なのに元気無さそうなんだもん、どうかした?」

「…ただ、考え事してただけ」
「それだけ?」
「……なんだか、楽しいなって」
「良いことなんじゃない?オレも、プリパラは面白いと思うよ」
「プリパラもだけど、ユニットが」
「…そっか」

プリパラもユニットも楽しくて、面白くて、せいおうに再会できて、たくさんの仲間ができた。…まだ満足してはいないけどな。

「オレも見てるから…ンフフッ…頑張ってね、クールプリンセス」

「…はい!」


~~~


「さて、ユニット名決めてきたクマか?」

「うん!」
「で、ミドクマはなににしたの?」

「これクマ!『24birthday』!!」

バンッと叩いたホワイトボードにはデカデカとその名前が刻まれていた。

「……だっさ」
「これはひどいですぅ」

「なんだとゴルァ!!三人の誕生日を入れた素晴らしいユニット名クマ!!」

「じゃあ僕が考えたのを!」

「話聞けェ!!」

満場一致で「ない」と断言され、怒り心頭のミドクマを無視して三人の話が進んでいく。

「『★TRIPLE☆STAR★』ってどうですかぁ?」

「三つの星か、悪くないな。リーダーは?」

「『Dears』、親愛なるファンへって意味で考えたんだ!」
「ヒカルセンパイはどうですかぁ?」

「俺は……」

二人の案が出て、ゆいとがヒカルにユニット名案を質問した途端、動きが明らかに止まってしまった。

「ヒカル?」

「その…Saint☆LightsのLightsを残したくて……」

「…なーるほどぉ」
「ヒカル、アンタ……」

「なんだか意味がわかったら恥ずかしくて言い出せなくて…」

「悪くないな!」

「えっ?」

案が出て、恥ずかしそうに俯いたヒカルの予想に反して、反応のよさは絶大だった。

「じゃあ全部合わせちゃおう!」
「そうですね!」

「ま、待って!なんか、俺だけ名前っぽいの入ってたら…」

「なんのこと?」

「だから、あの聖なる光って」

「…あー、あれ?あれって、サイリウムコーデのイメージだったんだよなぁ!」

「さ、サイリウムコーデ…?」

「うん、サイリウムコーデを着て輝く俺たちはまさに聖なる光!そうだろ?」
「そうですね!センパイ!」
「…ヒカル?」

せいおうのある意味ネタを越えたなにかに一蹴されてしまい、感動するゆいととは反対にわなわなと肩を震わせているヒカルにせいおうが声をかける……。

「せいおうの…」

「?」


「せいおうのバカぁぁーっ!!」




「…ライブの時間クマ」


~~~


《コーデの数だけ、マイチケをスキャンしてね。お友だちのトモチケもスキャンできるわよ》

《コーデチェンジ、スタート!》

コーデをスキャナーにスキャンし、いよいよコーデチェンジが始まった。

《新ユニットお披露目ライブ!せいおうさんは太陽をイメージした空の上で踊り出しそうな大人っぽいラブリーなコーデね!》

「きらきらスカイサニーコーデ!ういっ!」

《ヒカルさんのコーデはまるで雨の滴が落ちるような一瞬の美しさを感じさせるイメージに合ったクールなコーデね!》

「きらきらスカイスコールコーデ!きらっ!」

《ゆいとちゃんは雲の上のステージで歌っちゃう!そんなイメージがぴったりなふわふわとした愛らしいコーデね!》

「きらきらスカイクラウディーコーデ!きゃはっ!」

三人がブランドをイメージしたマイクをそれぞれ持ってついにステージに上がる。これが正真正銘ユニット初ライブになるのだ。

「ゆいとー!!」   「キャー!!」
            「ヒカルー!!」
     「楽しみー!」       「せいおー!!」


「頑張ってー!」
「イケるっぷりよー!」

「(ゆいと、ファイトです)」


ファンの大きな歓声を受け、せいおうがすぅっと息を吸う。

「…みんなーっ!今日はライブに来てくれて、ありがとう!!」

「これからついにユニット名を発表しちゃうよー!」

「僕たちのユニット名は――――!!」

ステージが一瞬暗くなり、明るくなった瞬間、後ろのスクリーンにユニット名が表示され、歓声が沸く。

「「「『Dear☆Lights!』!!」」」


―――「合体して『Dear☆Lights!』決まりだな!」

―――「そのビックリマークは何クマ?」

―――「いつも支えてくれてる、ミドクマだ!」

「Dear☆Lights!…頑張るクマ!」


「それじゃあ新曲!『Heart Beat』!いってみよう!」


――――――――


―――思いを、届けたい
                            空の果てまで―――


―――ずっと心、響く―――


―――希望、奏でて―――


――伝えたい、このライブで!三人の輝き!


―――隣で笑い合って泣いて
                      伝えた思いがあって―――


―――一人じゃ、できないことも―――


―――みんなでなら絶対できるよ―――


―――時々、つまずくことも―――


―――確かにあるけど
               マイナスじゃないわ―――


―――失敗は成功のモト!―――


―――諦めない気持ちが
               あれば不可能はないんだ!―――


―――心を伝える!
                ステップジャンプ!―――


―――鍵は今この、
                  目の前にあるから!―――


―――思いを繋ぐ  運命よ―――


―――今すぐ、扉を抜け出そう!―――


ランウェイステージを抜けて、ファンが見つめる中心ステージにやってくる。

「「「メイキングドラマ!スイッチオーン!」」」

花が咲き誇る花園に舞い降りて、花弁が空中に一気に舞い上がる。

その花弁が光輝く花となり、3人の持つ巨大バスケットに降り注ぐ。

「輝く夢!」

「「「ミラクルシャイニーバスケット!!」」」

メイキングドラマが終わり、頭上にプリパスを大きく掲げる。

「「「サイリウムチェーンジ!!」」」

新しいサイリウムコーデに輝きが満ち、再びステージに舞い戻る。

「ういっ!」
「きらっ!」
「きゃはっ!」


―――心を開く
                   ステップジャンプ!―――


―――この錠を今   打ちこわして―――


―――未来を繋ぐ 光よ輝いて―――


―――今すぐ、扉を開け放とう!―――




――――――――――



「キャー!!」      「Dear☆Lights!サイコー!」
        「かっこいいー!!」

「…ドールちゃんたち、やるじゃない」

「体力ありそう…」
「中々やるじゃん?ま、僕の足元にも及んでなかったけどねー!」

曲が終わり、ステージの周りは喝采に包まれて、中心ステージにいる三人も感動より驚きが隠せなかった。

「す、すごい…!」
「やりましたね!!僕たち!」
「あぁ!成功だ!」

《Dear☆Lights!の三人は、ついに新人アイドルにランクアップ!これからも頑張ってね!》

「ありがとうございましたー!!」

―――すごい、これがユニットのライブ…!


~~~


「今日のすっごく素敵なライブだったよ!」
「ありがとう!らぁら!」

「中々だったぷり!」
「これからは僕らライバルだね!」

「そらみスマイルとドレッシングパフェですかぁ!強敵ですね!」
「いや、トランプもいる…中々大変だな」

3チームが集まって今日についてを語り合っていた、そして、

「らぁら、」
「なぁに?」
「約束のトモチケ、パキろう!」
「……かしこまっ!!」

―――パキッ!

「いいパキ音だったぷりね!」

「こうしちゃいられない!!シオン、レオナ!僕らも次に向けて練習だ!」
「ドロシーがそう言うなら…!!」

「私たちも頑張らなくちゃ!」
「ぷしゅ~…」

「ヒカル、ゆいと、俺たちも頑張ろう!」
「おー!!」
「お、おぅ……」


~~~



―――――――、



―――――、



――、



「というのが、俺たちがユニット名を決めた時の話!」

「………なんだか、すごいですね」

「まぁねー!!」

時は流れて1年後の夏、木陰に座る少女に聖桜は思い出を語っていた。

「ま、そんなこった!今じゃメジャーランクだもんなぁ俺たち!!」

「すごいんですね、Dear☆Lights!って」

「うん!ほら、悠乃も行こう!!」

「えっ、どこに!?」


「―――プリパラに決まってるでしょ!」







END


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【あとがき】


なんだこの体たらくは…(驚愕)

ただの設定回収の話でもあるのでやる気のなさは勢いで誤魔化しました。許せ。

らぁらちゃんとキャッキャするせいおうは前々から設定にありました、アニメ基準の話で学園に絡むと自然にアニメキャラとキャッキャすることになってしまったのです。
漫画はあまりキャッキャシーンを入れない努力をさせていただきます。今回はスペシャルみたいなモノなんでお許しください。


さて、書くに辺りマイキャラを4名お借りしました。
トランプ、正式名称「carte à jouer」のエイリさま様、ひぃさまくん、みつぎくん、セイミーくんの4名です。
くつなめさん【@ktnmiii】のマイキャラ様たちなのですが、キャラの濃さが超絶好みです
普段デュエリスト書いてるとうちのアイドル地味だなって感じるんですけど全く地味に感じずむしろ後光が差してました。彼らは天使か、天使だ。
口調をがんばって再現していたんですが、ここ違う!!とかあってない!!とかあったらごめんなさい。いつものことなんです(ファッ!?
せいおうとひぃさまさまのやり取りが楽しかったです、なり垢でやるようなことをやった感が…。みつぎくんだけ一言ですみませんでした。


歌詞は実はヒカルイメージです。正確には原作LSのヒカルがイメージなんで、プリパラアイドルはあんまり関係なさげに感じますけどね\(^o^)/
デュエリストの方のヒカルがいかにポンコツかわいいかは、このままテーマ一覧から遊戯王Lighting skyを選んで終盤20話くらい読めば分かります。情緒不安定すぎて怖いです。
そのあと遊戯王ーRebirth/reveーを読むとキャラ変わりすぎて恐怖を感じるんでセットでどうぞ(白目)

しばらく読んだだけだとイメージ沸かないかもですが、挿し絵入ったら再編集しますのでそちらもどぞどぞ。