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ジェレスタ142「 神 話 の 装 甲 !
奇 跡 の 伝 説 『 エ ク ス ゴ ッ ド ア ー マ ー ド 』 」







「大好きだ遊矢、これからも仲間として隣に居たい。だから、目を覚ましてくれ…!」

「……――ヒカル、」

「…遊矢…!」

「伝わったぜ、お前の思い。みんなの思い。俺もヒカルが大好きだ!!行こう、みんなのところに」

「…あぁ…!」


―――――、――、


「俺は遊矢と、」
「俺はヒカルと、」

「「絆の光でオーバークロス!!」」

二つの絆が一つになる時、希望に満ちた光の神話が蘇る―――、

この絆は、未来に届ける絆――!!



~~~


『語り継ぐべき奇跡の絆――エクスゴッドアーマード!!

二つの力が……一つになった…。

「その姿…アーマード……!?神話の装甲だと!?」

『そうだ!神話の装甲、これが絆の結晶だ!』

「っ…!!」

『本当の勝負はここからだ!!鏡!』



~~~


「あれって!!」

『神話の装甲…あれが人間界の希望か』


~~~


「バカな…まさか、お前たち合体したと言うのか!?」

『ただの合体なんかじゃない!これは俺たちの絆が合わさった力、融合なんだ!』

俺達の絆、未来、希望のすべてがこの力に詰まってる。だからこその、語り継ぐべき絆――――!!

「っ…!だが、お前たちのライフはわずか、そんな見てくれだけの力でなにができる!!」

『見てくれだけなんかじゃない!!』

それを今から証明してみせる!!

『俺のターン!!希望に輝く未来の力よ、空を突き抜け銀河を導け!フューチャーライトニングドロー!』

よっしゃ来た…!!これで行くぞ!

『俺は魔法カード《未来突破-シャイニングエクシーズ-》を発動!!墓地のモンスターエクシーズをランク10に統一、必要な素材を使いエクシーズ召喚を行う!』

「墓地のモンスターエクシーズでエクシーズ召喚だと!?」

ホープ・オブ・ソード、エネアード・サンシャインブレード、エクススパイラル・ブレード、《ギャラクシー・スパイラル・ドラゴンブレード》、ホープ・ブレードの5体、この5体が未来の限界を越える者!

『俺は5体のモンスターで5体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!レギオンエクシーズチェンジ!!』

「っ…!!この輝きは!?」

『蒼き風を受けし希望の剣士たちよ、今こそ闇に染まりし世界を照らし出せ!降臨せよ、創世の剣神!《蒼天剣神 ホーリートランス・パラディウス》!!』
《攻撃力:0/ランク:10/ORU:5》

「ホーリートランス…パラディウス……」

この剣は、聖なる力を浴びた限界を越えし王の剣。
未来は俺達が作っていく証!

『ホーリートランス・パラディウスの攻撃力は素材にしたモンスターの中で一番攻撃力が高いモンスターと同じになる!』
《攻撃力:5500》

「攻撃力5500…!!」


~~~


「すごい!!」

「攻撃力は5500、これならラグナ・ダインスレイヴも敵じゃねえ!!」

「だが、………」


~~~


『ホーリートランス・パラディウスでラグナ・ダインスレイヴを攻撃!トランスソードレボリューション!』

「っ!!させるかぁ!!ラグナ・ダインスレイヴの効果発動!このモンスターを破壊することで、バトルフェイズを終了させる!」

やっぱりそう来るよな…!

『ホーリートランス・パラディウスの効果!相手のモンスター効果を無効にし、オーバーレイユニットを一つ使い、そのモンスターを破壊する!ラスターブレイド!』
《ORU:4》

「っ……!」

『行けっ!ホーリートランス・パラディウスで攻撃だ!!』

これで決まれば俺達の勝ち――――!

「俺は、手札から《復活の手綱》を発動!!モンスター1体を墓地に送り、相手のターンを終了させる!これでバトルは終わりだ!」

『なに…!?』

「更にラグナ・ダインスレイヴの効果発動!墓地からディスペア・オブ・ブレードを特殊召喚!」
《攻撃力:2500/ORU:0》

ラグナ・ダインスレイヴを破壊してまでライフを……。
これが鏡のやり方…。アイツの……。

『ターンエンド……』
《手札:0》

「俺の、ターン!!お前がそこまでやるなら、俺だって…!俺は魔法カード《反逆の契約》を発動!相手モンスターの攻撃力を0にし、モンスターエクシーズならば、そのオーバーレイユニットを全て除外する!」

『除外!?』
《攻撃力:0/ORU:0》

しまった…これで効果が発動できない…!!

「消え去れ伝説!!ディスペア・オブ・ブレードで、ホーリートランス・パラディウスを攻撃!!ブラックノヴァソード!!」

『うわっ…!!』

でも、これなら…!

『ホーリートランス・パラディウスの効果!!バトルダメージを0にし、このモンスターが破壊された時、ホープ・オブ・ソードを墓地から特殊召喚する!』

「なんだと!?」

『俺たちの希望は終わらない!何度でも蘇る!!』
《攻撃力:2500/ORU:0》


~~~


『ダメージを防ぐ能力まで……』
「希望の力…」

「すごい、でも…っ!」

遊矢、頑張って……!


~~~


「っくそ…!!ターンエンド!」
《手札:1》

そろそろデュエルも終わるはず…次のターンで、俺たちが決める…!!

決めよう、ここで終わらせるんだ!

『俺たちの、ターン!!二つの希望は、未来はその手の中に、今切り札に乗せて光輝く!シャイニングドロー!!

「…?」

『よしっ!俺はホープ・オブ・ソードでディスペア・オブ・ブレードを攻撃!シューティングスターブレード!』

「だが、攻撃力は同じ!!それではダメージは与えられない!」

そうかもしれない、攻撃力が2500のままなら、でも―――!!

俺は強くなる!!

『速攻魔法《繋いだ希望》を発動!このカードは、自分の墓地か除外されたモンスターエクシーズの攻撃力を合計した数値分ホープ・オブ・ソードの攻撃力をアップさせる!』

墓地や除外には、
希望皇ホープ、エア・ストリームソード、エネアード・サンシャインブレード、エクススパイラル・ブレード、ギャラクシー・スパイラル、ホープ・ブレードの6体が存在している。

『つまり攻撃力は――――!!』
《攻撃力:20600》

「攻撃力…20600だと!?」

『これで終わりだ!いっけえ!!』

これで、俺たちの――――!

「……るか………」

『……?』

「まだなにも始まってはいない、そんなところで、お前らなんかに…!!この俺が……俺が…、終わるかぁぁぁあああっ!!」


『…………』

「手札から罠カード《ユニオンソウル》を発動!!」

手札から罠!?

「自分の墓地のモンスターエクシーズをエクストラデッキに戻すことで手札から発動し、相手モンスターの攻撃力をエンドフェイズまで自分のモンスターに加える!!」
《攻撃力:23100》

『攻撃力23100…』

「俺は負けるわけにはいかない…この生温い世界を変えるその日までは、お前たち人間に邪魔など二度とさせるものか!!ディスペア・オブ・ブレード、終わらせろ!闇の中へ沈め!!神話の装甲!!」


~~~


「遊矢!!」

「まずい、《ユニオンソウル》の効果でバトルは続行…」
「そんなことをしてまで……」


~~~


「食らえ!!ラストダークノヴァソード!!これで終わりだぁぁぁっ!!」


―――――、

『それは、どうかな』

「――ウソ……」

『《繋いだ希望》の、更なる効果発動!相手モンスターの攻撃力が変化した時、このモンスターの攻撃力を元に戻すことで相手モンスターの攻撃力を0にする!!』
《攻撃力:2500》

《攻撃力:0》
「攻撃力が……0に…!?」

これが俺の答え、お前に対しての思いだ!!

誰かの助けを受けて手に入れた力と誰かを犠牲にして手に入れた力、その違い、きっと今なら―――!!

『いけぇ!!ホープ・オブ・ソード、絶望をぶった斬れ!!ファイナルシャイニングブレード!!』


―――!うぁああああぁぁっ!!」
《鏡のライフ:0》


《WIN:Legendary Armored》

―――――、


~~~


「…………」

「……勝った…の……?」


~~~


『勝ったのか…俺達……』

…勝ったんだな……。

「……ば、かな…俺が…?……俺が…ぁ!?」

『…!鏡!!』

「なっ、…俺が!?闇に吸い込まれる…!やめっ…!」

『………

……ダメだ、あれはもう、助からない。

……―――。

「っ…おのれ、風雅遊矢ぁ…!!必ず、ここから………ぁっ…!」


俺が落ちたあの場所に、吸い込まれたのか…。


『……ヒカル、』

…遊矢…遂に、

遂に……!!

『やったぁ!勝ったぁ!!』

やったんだな、俺達!あの鏡に勝つなんて…!

『俺たちすっげえぜ!!やったー!!』

すごいほっとした…一時はどうなるかと思った……。

『うんうん、でさ、ヒカル?俺すげー今聞きたいことあるんだよ』

あぁ、俺も聞きたいことがあるんだ。

『あのさ、出口、どこ?』

………………。

『どこ、だろうな………』

…………、

…………、

えっ?

『ひ、ヒカルさん!?入ってきたなら出口くらい!!』

こっちの台詞だバーカ、上が埋まってんだよ、出れるわけないだろ。

『…あ……』

ったく…バカか?いや、バカだな。

『何度もバカって言うな!とりあえず、アミたちに助けを………』

………?今の…、

『んー…でもDゲイザーどうやって出すんだろ……』


「―――――」


まさか―――!!

『だめだわかんね―――――!?』
「遊矢!!」

「うわっ!?」

な、なな…アーマード解いた!?

―――ザクッ ザクッ…

「…――!ヒカル…!」
「チッ…アイツ……!」
「お、おい、血!血出てる!」
「問題ない」

問題大有りだろ!!多分、アーマード解除も俺を庇って…!右腕、あの場所が!

「それより気を付けろ」
「えっ」
「アイツ、まだここにいる……!」
「まだここに!?だって、もう―――」

「ご名答だ!朽祈ヒカル!」

「…!鏡…!!」

なんでここに…!今さっき闇に吸い込まれたんじゃ……。

「俺は闇そのもの…闇に闇が消せるものか!お前たちを油断させるために、わざと姿を消したんだよ!」

「なっ…!」
「くそ…こいつ、ここじゃ物理的に無敵ってことかよ……」

鏡を何度も相手になんてできない…、しかもヒカルが……どうすれば…どうすれば鏡を―――!!

「…!?」

「皇の鍵が…!」
「心層の貝殻が…」
「うわぁっ!」

――――、なにか…起きた……?

『もう大丈夫ですよ、遊矢さん、ヒカルさん、』

「……タスキ…?」

目を開けたらあんな暗い場所から真っ白い世界、しかも目の前にはタスキ。

「お前…!何故ここにいる…!!お前は死んだはずじゃ…」

『確かに死にました、ですが、神として、アマテラスオオカミではまだあるのです』
『そうだ、我々の肉体尽きようとも、魂は永久に生きるのだ』

「イグランジア!?」

封印されたはずのイグランジアがこんなところに……。

『鏡……』

「まさか、テメーがまた現れるとはな…なにしにきやがった」

『…誠は鏡のことをずっと待ってる、』

「んなことは分かってる!世界を変えれば、誠はきっと……」

『違う……彼は貴方が、貴方がこんな凶行をやめて自分と一緒に生まれ変わってほしいと願っているんです』

「凶行……だと…」

『再びこの世界で、貴方と出逢った世界で再会できることを望んで、彼は待っているんです』

誠…鏡を、待ってるなんて…。

「……こんな世界があったら…いけない、誠と再会するなら…」

「大丈夫だ鏡!」

「…!」

「俺たちがきっと、この世界を変えてやる!」
「遊矢……そうだな、滅ぼすんじゃない、みんなの心を少しずつでも世界のために変えていけば、きっと誠のような犠牲は出なくなるはずだ」
「だからさ、待っててくれよ、俺たちが変える世界を」

「遊矢……ヒカル……」

『時間がない、どうする?お前が決めよ』

「…俺は…」

鏡が俺に選ばせたように、イグランジアも鏡に選ばせて……。

「………誠、今行く」

「鏡…!」

「……遊矢、後は任せた」

『決まったのだな』

「…おう」

「鏡…!っく…!」

ダメだ……意識が――――。

「遊矢!」

「―――ヒカル、遊矢に伝えておいてくれ」

「…!」

「いつか、必ず逢いに来る、誠と一緒にな」

「鏡……あ、貝殻と皇の鍵が…」

『それはもう、貴方たちにはもう必要のないものですから』
『さぁ行くぞ、鏡』
「あぁ……」
『君らも帰るのだ、帰るべき場所へ』

「鏡!イグランジア!タスキ!うわっ…!!」


―――いつか、また。この世界のどこかで……。


~~~


『ここで良いのか』
「はい、ありがとうございました」
『礼には及ばぬ。…風雅遊矢と朽祈ヒカルは……』
「…大丈夫です、きっと、帰ってきます」
『そうか、ならば私はここで失礼する。いつか、また会おう』

………消えちゃった。
…ハートランドも、こんなボロボロになっちゃって……。

「アミ~!!」

「…!」

「アミちゃーん!」

「慶太くん!雪那ちゃん!みんなぁ!」

みんな、みんな元に戻ったのね…!

「よかった!無事でよかったよ!」
「うん!」
「ところで、遊矢さんと先輩は…?」
「それが…まだ……」

「そんな……」

「………!ねえみんなあれ見てください!」

「えっ?―――!」

あの人影……!!


「……!」
「…ヒカル…?」
「遊矢、…ほら」
「……みんな……みんな…?みんなぁ!」
「行かなくていいのかよ」

「いや、行ってくる!!」


こっちに走ってくる!あれは、きっと……!!



「ただいま!アミ!!」



「―――おかえり!遊矢!」









143話へ続く


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【あとがき】

今回の一言、「終わりの始まり」
遊戯王Lighting sky本編、これにて完結です。次回からはエピローグに入らせていただきます。
前回はヒカルが飛び込む直前くらいからラストまででイメージBGMに「勇気が生まれる場所」を聞きながら読むのを楽しんでいただきたいのですが、今回はエンディングイメージに「ARTERY VEIN/月幻」を選曲しました。良い曲なので聞きながらどうぞ。先程のイメBGMは141話にもしかしたら追加するかもです

エクスゴッドアーマードは別名レジェンダリーアーマードです。伝説の装甲、それは一人の力ではなく仲間の力なくしては創れないまさに伝説の力でした。
最後の《ユニオンソウル》は犠牲を出してまで誠を守るという鏡なりの絆の形でした。彼は彼なりになにかしらの絆があったので、下手したらエクスゴッドアーマードを手にしていたのは彼かもしれないです。遊矢とは決定的な違いがあったからこそのこの展開ですが。
一々デュエル後の夫婦漫才が面白い、というかこうやってデュエル後に喜び合うところがまだ二人とも子供だなぁ…とか。だから隙討てるとか言われるんですよまったくー(`ε´ )
タスキよりもイグランジアに驚いた人いるかな…一応改心すれば善良な神様なので…ヒカルのグミ弾で食らった怪我も治してくれました。
そして、遊矢は最初言った通り、「ただいま」「おかえり」が言えました。さっきまでデュエルで力尽きてた人間とは思えない。
皇の鍵と心層の貝殻は役目を果たしたので消滅しました、つまり、二人はもうアーマードを使えません、普通の人間としての生活に戻ります。
ともかく、ラスボス撃破です。ラストに迫るこの感覚、かなり怖いです。
次回からは時系列が大分変わります、3月に入ったところですね。そこまでの話はまたいつか。

次回!!ついに旅立ちの時、卒業を前にヒカルは……。
鏡との戦いから一年近くが経ち、ヒカルに卒業が迫っていた。ある日、居眠りしていた遊矢はヒカルからあるものを受けとる。
完結まであと3話!!


【予告】
鏡との戦いから約一年が経ち、遊矢たちには進級、なによりヒカルには卒業と将来に関する目標が迫っていた。
ある日、居眠りで夕方まで眠っていた遊矢は校門前で久々にヒカルを見つける。
その時遊矢がヒカルに渡された「とある招待状」。
それは、始まりにして終わりが待つ最後のデュエルへの案内だった。
次回!第143話「それぞれの未来!遊矢VSヒカル 旅立ちのラストデュエル!」



【予告】


Lighting skyに次ぐ、三部作第二弾にして聖桜作品第5作目!!

主人公はひ弱で泣き虫な少女・心結遊乃。
遊乃には人には言えないとんでもない秘密があった。
ある日、転入先の学校で秘密に関わる喧嘩をしてしまった遊乃は喧嘩の相手・明日氷とデュエルで決着をつけることに!
しかし、遊乃はデュエルのデの字も知らないスーパー初心者で……。

遊乃がデュエルと出会うことで、新たな物語が動き出す。
物語はまだまだ中盤戦―――。


遊☆戯☆王Muse-SONG


今春連載開始!!