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ジェレスタ138「 重 な り あ う 波 動 ! ! ゼ ア ル V S ア ー マ ー ド 」




「ホープ・剣Vの字斬り!!」


「…!遊矢!!」

「罠発動!《エクシーズ・ナイトバック》!!自分の墓地の戦士族モンスターエクシーズを、このカードをオーバーレイユニットにすることで特殊召喚する!来い!《Ss-エア・ストリームソード》!」
《攻撃力:2100/ORU:1》

よし、よかった、このカードあったから……。

「エア・ストリームソードの効果発動!オーバーレイユニットを一つ使い、破壊を無効にしてダメージを半分にする!!」
《ORU:0》
《遊矢のライフ:450》

「遊矢……」

『さすがだな』
「あぁ…カードを一枚伏せて、ターンエンド!」
《手札:1》

危なかったあ……でもライフは450、さすがにヤバイよな…ホープ・オブ・ソードを呼び出さないと……!!

「遊矢!!」

「…!」

「受け取れ!」

「うわっ、と…!」

貝殻……てことは…。

「…勝てよ、俺たちの未来のために!」

「……あぁ、分かってるって!」

そうだ。俺にはどんなカードよりも、どんな強い力よりも強い仲間との絆がある。この絆があれば、絶対に負けるはずがないんだ!!

「ヒカル、ありがたく使わせてもらうぜ!」

『遊馬、構えろ』
「………」

この力、俺たちの絆、今こそ見せてやる!

「俺のターン!!俺は、銀河の魂でオーバークロス!!」

「うおっ!!」
『あれが……』

銀河と共に舞いゆく風、希望をその手に掴み取る者!!

「弧を描く銀河の星、ギャラクシーアーマード!!」

「アーマードきたぁ!」
『うかれる場合ではないぞ遊馬』
「お、おう!」

このドローに勝敗がかかってる…こい、逆転のカード!!

「ドロー!!……よっしゃあ!」

「…なにを引いた…?」

「魔法カード《リサイクルチェンジ》を発動!自分フィールドのモンスターエクシーズ1体を素材に、墓地からエクシーズチェンジを行う!」

『墓地でエクシーズチェンジだと!?』

「来い!ホープ・オブ・ソード!!」
《攻撃力:2500/ORU:1》

あとは、手札のこれを使えば…!!

「俺は魔法カード《絆の手綱》を発動!フィールドにホープ・オブ・ソードが存在する時、エクストラデッキから《白銀天馬 エンジェルペガサス》を特殊召喚できる!来い!エンジェルペガサス!」
《攻撃力:2000/ランク:4/ORU:0》

「だけどこれだけじゃホープレイVには届かないぜ!」

「エンジェルペガサスはホープ・オブ・ソードの装備カードとなり、攻撃力を2000ポイントアップさせる効果がある!」

んなっ!?」

しかも、装備状態ならバトルで相手はモンスター効果を発動できない!

「合体しろ!二体の力!」
《攻撃力:4500》

「攻撃力4500!!」

「いけ!ホープ・オブ・ソードでホープレイVを攻撃!シューティングフェザーブレード!!」

「っ!!うぁぁああ!」
『あぁぁあああ!』
《遊馬のライフ:500》

決まった!!効果は発動しないから、ナンバーズじゃなくても破壊できる!!やったぜ!!

「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ!」
《手札:1》

「~~~!!効いたぁ!」
『さすがは遊矢だな、我々の予想もできないようなことをしてくる…』
「むちゃくちゃだぜ~…」
『君も似たようなものだろう?』
「えへへ…」
『さてどうする?やるのか、やらないのか』
「もちろん、やるさ!いくぜアストラル!!」

この力…来る…!!遊馬とアストラルの絆の証が…!!

「俺は、俺と!」
『私で、』
「『オーバーレイ!!』」

「あれは…」
「…………」

『風よ、今こそこの力を魂に刻め』
「そして見届けろ、遥かな希望!!」

「『エクシーズチェンジ!ZEXAL!!』」

これがゼアル……!間近で初めて見た…!

「見たことはあったけど…すごい力…

「『俺のターン!全ての光よ、力よ!我が右腕に宿り、希望の道筋を照らせ!シャイニングドロー!!』」

シャイニングドロー…カードを創造する力…。

「魔法カード《死者蘇生》を発動!蘇れ!希望皇ホープ!」
《攻撃力:2500/ORU:0》

「ホープ…!!」

「更に、ホープをエクシーズ素材に、カオスエクシーズチェンジ!現れろ!《CNo.39 希望皇ホープレイ》!!」
《攻撃力:2500/ランク:4/ORU:1》

ホープレイも出てきた!!…ちょうどライフも500ってことは…!

「俺は《ZW-水琴引人魚(ゼアルウェポンハープマーメイド)》を召喚!」
《攻撃力:500/レベル:3》

『このモンスターはホープレイに装備させることで攻撃力を500ポイントアップさせる!』
《攻撃力:3000》

攻撃力3000……しかもホープレイの効果を発動されたら…!!

『ホープレイの効果発動!オーバーレイユニットを一つ使い、攻撃力を500ポイントアップさせる!』
「更に!相手モンスターの攻撃力を1000ポイントダウンさせる!オーバーレイチャージ!」
《攻撃力:3500》
《攻撃力:3500》

「攻撃力は互角!!」
「いや…!」

「『ホープレイでホープ・オブ・ソードを攻撃!ホープ・剣カオススラッシュ!』」

「エンジェルペガサスの効果発動!このモンスターを墓地に送り、バトルを終了させる!」

よし、これでバトルは終わらせた…!!でも、まだ油断はできない…あのゼアルウェポン……一体どんな効果が……。

『まだだ!いくぞ遊馬!』
「分かってる!水琴引人魚の効果発動!このターン、ダメージを相手が受けていない場合、俺と遊矢のライフの差の分ダメージを与えて、俺はカードを一枚ドローする!」

「っあ!!」
《遊矢のライフ:400》

地味だけどライフ差が開けば開くほどダメージが増えていく……耐えられるターンは少ない、だけど…!!

「カードを一枚伏せてターンエンド!」
《手札:0》
《攻撃力:3000》

「遊矢…しっかり!お前はこんなもんじゃないだろ!!」

「~~!ヒカルも無茶言ってくれるぜ」

でもヒカルの言う通り、ホープ・オブ・ソードは守った、ならまだまだ俺にはあのカードがある!!

「俺のターン、…ドロー!!」

「…………!」

「俺は、まだ諦められない!」

「!」

「魔法カード《銀河の彼方》を発動!来い!《ギャラクシー・カオス・ダークネスドラゴン》!!」
《攻撃力:0/ランク:8/ORU:0》
《ランク:8》

ホープ・オブ・ソード、ギャラクシー・カオス…準備は整った!!

「俺はホープ・オブ・ソードとギャラクシー・カオスでレギオンエクシーズチェンジ!!」

『レギオンエクシーズ…』

「今こそ現れよ!《ギャラクシー・スパイラルドラゴンブレード》!!」
《攻撃力:5500/ランク:10/ORU:2》

これこそ俺の絆、希望になるモンスターだ!!

「ギャラクシー・スパイラルの効果発動!オーバーレイユニットを一つ使い、このモンスター以外の効果を無効にする!」

《攻撃力:2500》
「水琴引人魚が…!」

「いっけえギャラクシー・スパイラル!ホープレイを攻撃!ウィンディスターダストストリーム!!」

これが決まれば俺の勝ち…!!決まれ…!!

「罠発動!《聖なる鎧-ミラーメール-》!モンスターが攻撃対象になった時、攻撃力を相手モンスターと同じにしてバトルする!」
《攻撃力:5500》

「攻撃力を同じに!?」

「…!」

互いのフィールドにモンスターがいなくなった……。…あとは、遊馬の次のターンにかかってる……。

「俺はこれで、ターンエンド!!
《手札:1》

「遊矢…(このデュエル、結末が見えない……なにより、誰が立っているかすら…)」

「俺のターン!……!……」

なにか引いた……?

「………」

「遊矢、デュエル楽しかったぜ」

「…えっ…?」

「ずっと見てたもんな、カイトのデュエルに必死になって追い付こうとしてたのに…今じゃこうしてデュエルしてる」

…そう、初めはカイトさんのデュエルに圧倒されてついていくのが精一杯だから、負けるのが怖くて必死で必死で頑張った。
でも、今ここにいる。俺がみんなとの絆で繋いだ力、努力、希望で今ここに立ってデュエルしてる。

「遊矢が小さい頃から知ってた、小鳥から名前くらいは聞いてたし…だからデュエルしたかったもんなぁ俺」

「遊馬……」

「でもここまでだ遊矢、俺のかっとビング魂は!俺を勝ちに選んでくれたぜ!!」

「っ…!!」

一体どんなカードを引いたんだ…!

「俺は罠カード《エクシーズ・リボーン》を発動!蘇れホープ!」
《攻撃力:2500/ORU:1》

このタイミングでホープ!?

「ホープでダイレクトアタック!!ホープ・剣スラッシュ!」

「…攻撃を…!」

『この瞬間、ホープの効果を発動!オーバーレイユニットを一つ使い、攻撃を無効にする!』
《ORU:0》

「自分の攻撃を、無効に!?」

いや、違う!!このコンボは!!

『いけ!遊馬!』
「速攻魔法《ダブル・アップ・チャンス》発動!攻撃が無効になった時、攻撃力を倍にして、もう一度バトルする!」
《攻撃力:5000》

「攻撃力5000…!」

《ダブル・アップ・チャンス》を利用して攻撃力を倍にしたら、もし俺がモンスターを出してもまず対抗できない…!そういうことかよ!!

「ホープで、ダイレクトアタックだ!!いっけえ!ホープ・剣スラァァッシュ!!」

「遊矢!!」

「――――っ!」


―――ドオオォォォン


~~~


「……決まったな、こりゃあ」

『…だが、まだあの少年がいる。九十九遊馬にやらせるつもりか』

「…なわけねーだろうが、分かってねえな…アイツは俺が直々にぶっ壊す。誠を、なにより俺の望みを砕いたアイツを、俺は許さない……」

『…その闇、心地がよい』

「勝手にほざいてろ」

とにかく、九十九遊馬には役目を終えたら消えてもらう。
アイツは俺が、遊矢の体奪ってぶっ壊したあとにゆっくり使ってやるよ。楽しみにしてな。

「だが、まずはてめえからだ」

『……なんのつもりだ』

「ハハッ…まだ分からねえのかよ、いいぜ教えてやる、その闇を以てな」

『…身の程知らずめ…!』


~~~


「遊矢……遊矢!!」

「……」

《遊矢のライフ:200》
《攻撃力:0/ORU:0》
「………」

『ライフが…!』

「ホープ・オブ・ソードも…!」

「罠カード《クロスイリュージョン》を発動していたのさ…!」

「《クロスイリュージョン》…?」

《クロスイリュージョン》はライフを半分にして、相手モンスターと同じ攻撃力にしたモンスターを墓地から特殊召喚する。
ホープと同じ攻撃力になったホープ・オブ・ソードを特殊召喚、バトルさせたってことだ。

「でも、この効果を使ったモンスター二体は破壊されないし、バトル後ホープ・オブ・ソードの攻撃力は0になる…」

「ホープの《ダブル・アップ・チャンス》をかわしきるなんて…」
『だが彼のライフは風前の灯…次で決めるぞ、遊馬』
「おう!ターンエンドだ!」
《手札:0》
《攻撃力:2500》

ダメだ、体に力が入らない。せっかく攻撃を受けきったのに、目が眩んで……見えない、遊馬の姿も…みんなも…。

「遊矢…!しっかりしろ!おいていくなよ…!さっき言ったばっかりだろ、俺をおいて消えたりしないって!嘘つくなよ…!」

ヒカルの声が聞こえてくる、でも体は言うこと聞いてくれない、立ってられるのも時間の問題で――――、ごめん。このままじゃ、俺―――――――、


「かっとビング!!」

「―――…」

「それは、勇気をもって一歩踏み出すこと!」
『…遊馬』
「かっとビング!!それは、あらゆる困難にチャレンジすること!」

「遊馬さん……」

「かっとビング!!それは、どんなピンチでも決して諦めないこと!」

「…………」

「遊矢のかっとビング魂はそんなもんなのかよ!お前はいつだって諦めない奴だったろ!!」

……かっとビング……、遊馬の魂の言葉……。

「お前は俺だって、だからなんでもやれるって決めつけてるわけじゃねえ!だけど、お前なら絶対に勝てる!!俺を越えられる!!強くなれる!!希望になれる!!かっとビングが本当に心に宿ってるなら、俺を越えてみろよ!!かっとビングだぁ!遊矢ぁぁぁ!!!」

かっとビング…困難にチャレンジし、勇気をもって進み、ピンチも諦めないこと……!!

「なんで、忘れてたんだろ…」

そうだ、諦めなければデュエルは勝てる、絶対に諦めるなって、前から知ってたんだ。

俺は、遊馬を越える、俺が遊馬なんじゃない、遊馬を越えた―――風雅遊矢の存在そのものに生まれ変わるんだ!!

「っ…!!」
『これは……』
「ゼアルは、遊矢を選んだんだな」
『遊馬……そうか』

このデュエルの意味、見えた!!

「俺のターン!!」

「…!この力は……」

「俺は、希望の未来でオーバークロス!!」


~~~


『あの光は…!!』
『英雄は、あの少年を選んだのか…』
『暖かい希望…新たなゼアルの輝き……』


~~~


希望を貫く二つの光、今こそ一つになり、希望は進化する!!

「かっとビングだ!俺!!」

この力は、風の希望!俺の真の未来!!

「…キレイ……」

『この光…』
「やればできるじゃん、遊矢」

「重なりあう希望の波動――、ロイヤルゼアルアーマード!!」









139話へ続く


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【あとがき】

今回の一言、「かっとビング診療」
遊矢もメンタルカウンセリングやっと受けたか…鏡編だと逆ギレして逆にやりづらくなっちゃったから今回は邪魔する奴もいないし や っ た ぜ 。

デュエルばっかりだったのに内容詰め詰めですね、しかも色文字多すぎて携帯がかなり思いです。
携帯小説だからアニメで言う合体とかは目立つように色はできるだけ変えたいんです、必要なものだけ色変えるって感じで今はやってます、無闇にやるとマジで携帯重いよ。
前回から遊矢遊馬関連の誤字がないか若干不安になってる私、確認しようにもゲシュタルト崩壊するくらい書いてるしヒカルさんが一々小鳥ちゃんみたいに遊矢だけで感情表現するから……。
アーマードVSゼアルは前々からやりたくてこのデュエルの原案時点で決めてました。もっとゼアルを活躍させたかった感はあるけど完全にやりそびれましたね。二期でやればよかった。ゼアル書くとアーマードの甘さが異常に感じた。
最後のかっとビングのくだりは遊馬には必要不可欠だなってこれも原案で決めてました。遊矢が遊馬ならきっとかっとビングの真の意味に気づけるだろうなって期待を込めてですね。
やっぱアストラルもっと喋らせたかった!!
そして鏡のヒカルに対する意味深発言は色々ヤバイかと、暴力的な表現が耐えなそう、生々しい。ファントムと鏡になにが起きているかは…次回…!!

次回!!かっとビング魂は永遠に!!ロイヤルゼアルアーマード、いざ!!
希望の力、英雄の力を取り込んだロイヤルゼアルアーマード、そしてレギオンエクシーズ、遊馬へ想いを届けろ!!


【予告】
かっとビングの力によって、英雄の力と希望の力を合わせた奇跡のアーマード・ロイヤルゼアルアーマードを覚醒させた遊矢は、遊馬へその想いを届けるために、新たなレギオンエクシーズを呼び出し、デュエルに終止符を打つべく最後の攻撃を仕掛ける。
デュエルが終わったその時、遊馬のかっとビング魂は遊矢に受け継がれるのだろうか……?
次回!第139話「受け継がれる『かっとビング!』」