ジェレスタ57「黒 幕 登 場 ? 集 い し 三 勇 士 運 命 の デ ュ エ ル !」



「どうなっているの・・・」


何故マスカローズ卿がいない上に、バイオたちが全員・・・・?


いずれかは私が出なければいけないとは思っていたが・・・まさかもうそんな時になるなんて・・・。


風雅遊矢を潰すのは簡単、だけどまずは・・・もっと邪魔になる奴らを潰さなければ。


「もうすぐです。我らが君主よ、復活の時は近いです」



~~~

――一方――



「・・・・・・・・・」


あの時、一体カイトさん、なにを隠してたんだろう。

というか・・・どういうことなんだ?



~~~

――1週間前――



「一体どうなってるの・・・?」

「全然わかんないけど・・・・とにかくマズいだろ!」


「アーチャー、よくまぁ私を呼ぶことを頭に入れていたわね」

「これならお前を呼ぶ方が早いと思ってな」

「もしかしたらこの前の・・・・アミちゃんに読んだ本かもしれないわ」

「まさか・・・そんなことあるわけがないだろう。あれはタブーだ、使いこなせる奴も・・・」


「うぅっ・・・」

「ヒカル!おい!「待て!」

「カイトさん!?」

「ヒカルはこのままハートランドの方に連れて行く、普通よりも医療施設は万全だろう」

「待ってください!ヒカルは、どうしたんだよ」

「・・・・・これは本人に教えるなと言われているからな、また会おう遊矢」



~~~

――現在――



あのままオービタルに掴まって飛んで行っちゃったけど、ヒカル自身から言いたくない秘密って・・・一体なんなんだ・・・?

それにアイツまた学校来てないし、なにがあったんだろ。


「遊矢ー!」


「ん?慶太!おはよっす!」

「はよーっす!辛気臭い顔してどーしたんだよっ遊矢らしくもないなぁ」

「・・・俺さ、やっぱヒカルのこと、分かんないんだよな」

「ん?」

「アイツがどんな風に育ったかも知らないけど、最近もっと分かんねえというか、なんていうか・・・」

「遊矢はアイツが心配なのか?」

「まぁ」

「俺もアイツのことなんてわかんねーしさ、遊矢のこともわかんねーよ!」

「えっ!?」

「だって、遊矢が転入してくるまでなにしてたかとか詳しい事なんて誰も知らねーだろ?それと同じさ、遊矢がヒカルのことの全てを知ってるわけじゃない、そう考えれば妥当じゃんか。いつもの遊矢で俺は良いと思うぜ」

「慶太・・・・・。だよな、そうだよな。よっしゃじゃあデュエルに付き合ってくれよ!」

「おしっ!受けて立つぜ!」


確かに慶太の言うとおり、俺はありのままに進めばいい。それで解決するじゃないか。

ヒカルのことを全て知ろうなんて思わないし、アイツだけの秘密ならそれで良いと思う。俺も秘密なんていくらでもあるんだしさ。


「さってと、そんじゃあデュエルだぜ《ピピピピピピ》


Dゲイザーが・・・・しかも着信相手は遊馬さん!?


「なんですか遊馬さん」

《緊急事態だ!とりあえず、駅前広場!》

「駅前広場!?・・・分かりました!」


「頑張ってこいよ遊矢!デュエルはそれまでお預けなー!」


「オッス!分かったぜ!できるだけ早く戻る!」


緊急事態っつーことなんだから絶対になにかある、まさかまた敵が動き出したのか!?

それだったらさっさと行かないと!


「遊矢!」


「リンさん!?つかペガサス?!」


「良いから掴まれ!」


ペガサスって・・・とにかく乗るしかないだろ!



~~~

――駅前広場――



「遊馬さーん!」


「遊矢!」


人気がしないっていうか、全然人もいないし、しかもなんでカイトさんと凌牙さんもいるんだ!?

・・・・それに向こうにいるあの女の人・・・。


「ケバい・・・」

「遊矢、言ったらそれは終わりだぞ・・・・?」

『どうやら、あの女がいるこの広場周辺は、私が現界できない』

「(精霊の力が使えない俺じゃ、デュエルはできないってことか)」

『そういうことだ、私も声しか君に伝える事はできない。承知しておいてくれ』

「(分かった)」


ケバいとかそういうことは置いておいて・・・まずはあの女の人が何者なのかだよな、まさかあの人が・・・!?


「ドリーミスト・・・?」

『そうよ』

「・・・!アルト!」

『お久しぶり。遊矢。それよりも』

「あぁ・・・」



「どうも初めまして、というべきかしら。この国の習慣というものはあまり分からなくて・・・」


「なぁカイト・・・あれって何語だ?」

「・・・フランス語だな」


《※皆様にはフランス語が分からないため日本語でお伝えしています☆by作者》


「私の名はミス・セイクリシア。実は・・・目的の敵は風雅遊矢なんだけれど・・・少し3人方が邪魔なの。この世界に、この世界の為となる支配者が必要になる。それを用意する為には九十九遊馬、天城カイト、神代凌牙・・・まずは貴方達を始末しないと」


「なにが支配者だ!」

「この世界は貴様のものでも、誰のものでもないだろう!」

「そうだ、・・・(本当はデュエルするつもりはなかったんだけど、やるしかねえ)。遊矢、この場は俺たちに任せてくれ」


「ええっ!?」


「安心しろ、すぐに勝つ」


「ルールは、私がライフ12000、貴方達が4000共通で構わないわ」


まさか3対1の変則デュエルで遊馬さんたちとデュエルするつもりなのか!?・・・でもなんでそこまでする必要が・・・?


『嫌な予感がするわ』

「マジか・・・」

『(このデュエル、勝っても負けても・・・)』


アルトが言ってる嫌な予感はともかく、今はデュエルを見学だぜ!

三勇士のデュエル・・・か。


「行くぜ!」

「デュエルモード・フォトンチェンジ!」


「「「デュエルディスク、セット!」」」

「「Dゲイザーセット!」」


《ARヴィジョン、リンク完了》


「「「「デュエル!!」」」」


《ライフ:12000》《ライフ:4000》


「先攻は私が貰う!私のターン、ドロー!私はレベル5の《ネメシスサイクロプス》を特殊召喚!このモンスターは自分フィールドにモンスターが存在しない時、特殊召喚できる。続いて《アステルドローン》を召喚!このモンスターはエクシーズ素材にする時、レベルを1つあげることができる」

《攻撃力:2100/レベル:5》《攻撃力:1600/レベル:4→5》


「これでレベル5のモンスターが2体!」

「なにが来る・・・!」


「私はレベル5の《ネメシスサイクロプス》と《アステルドローン》をオーバーレイ、2体の地属性モンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚、現れよ《ネメシスアルカディアゴーレム》!」

《攻撃力:2500/ランク:5/ORU:2》


ランク5の・・・見た事ないモンスター・・・。


「私はカードを1枚伏せて、ターンエンド」

《手札:3》


「なんだかよくわかんねえけど、まずは俺が行くぜ!」

「あぁ」


「俺のターンドロー!」

『遊馬、彼女のモンスター、なにか恐ろしい気配がする。気をつけろ』

「分かってる、だからこそ最初っから全力で行くぜ」

『それが良い』


なんかアストラルを会話してるみたいだ。とにかくあのモンスター、アストラルの言うとおり嫌な予感がする。なんとかしないと。


「俺は《ガガガマジシャン》を召喚!」

《攻撃力:1500/レベル:4》


「更に、魔法カード《ガガガ×ガガガ》発動!このカードは、自分フィールドのガガガモンスターと同じモンスターになって特殊召喚される!俺はレベル4のガガガマジシャン2体でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ《No.39 希望皇ホープ》!」

《攻撃力:2500/ランク:4/ORU:2》


来た来た!!遊馬さんが使うほんっとうのホープ!!俺が使うよりも絶対に良い味出せてると思うんだ!


「いけっ!ホープで、《ネメシスアルカディアゴーレム》を攻撃!ホープ剣・スラッシュ!」


「残念だけど、こちらのモンスターも戦闘では破壊されない!つまり、貴方の攻撃は一切無駄よ」


「それはどうかなっ!俺はオーバーレイユニットを1つ使ってホープの攻撃を無効にする!」

《ORU:1》


「自分の攻撃を無効にっ!?」


これってやっぱり!!


『いけっ!遊馬!』

「おうっ!俺は速攻魔法《ダブルアップ・チャンス》を発動!このカードは自分のモンスターの攻撃が無効になった時、攻撃力を2倍にしてもう1度攻撃できる!」

《攻撃力:5000》


「更に俺はもう1枚の速攻魔法《バイテンション》を発動!これでホープの攻撃力は更に2倍!」

《攻撃力:10000》


「いっけえホープ!ホープ剣・マーズスラッシュ!!」


「くっ!」

《セイクリシアのライフ:4500》


「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド!」

《手札:1》


いきなりライフを4500まで減らすなんてさすがは遊馬さんだぜ!俺たちとはやる事が違うっ!


「遊矢・・・お前なぁ・・・」

「あ、あははは~」


「俺のターン、ドロー!俺は《ハンマー・シャーク》を召喚!」

《攻撃力:1700/レベル:4》


「遊馬、ホープを借りる!」

「おうっ!」

「俺はホープのオーバーレイユニットを墓地に送り、《エクシーズ・リモーラ》を特殊召喚!《エクシーズ・リモーラ》はこの効果で召喚された時、墓地に送られた素材の数だけエクシーズ召喚する素材を減らす事ができる」

《攻撃力:800/レベル:4》


素材が1つ減ったってことは・・・これで素材は2体分!


「俺はレベル4の《ハンマー・シャーク》と《エクシーズ・リモーラ》でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ《海咬龍シャーク・ドレイク》!」

《攻撃力:2800/ランク:4/ORU:2》


「2体目・・・・・」


『どうやら、一気に叩くつもりのようだな』

「(あぁ)」


「俺は更に《氷牙鮫アイスシャーク》を手札から墓地に送り、効果発動!このモンスターを墓地に送ったターン、相手フィールドの表側表示モンスター1体の効果を無効にする!これで、破壊耐性はなくなった!」

「うめえ!」

「いけっ!シャーク・ドレイク!デプス・バイト!!」


「っ!」

《セイクリシアのライフ:4200》


よっし!これでシャーク・ドレイクの効果を使って更に大ダメージ!とかできるじゃん!


『なにか様子がおかしい、』

「そうかなぁ・・・?」

『何故攻めない上に守りにも入らないか、私には理解できないわ』

「あー確かに」


そういえば、伏せカードはあるのに守りに入ろうとしてない。それに表情に余裕があるってことは、まだ対抗策があるって・・・・ことだよな。


「・・・俺はシャーク・ドレイクの効果を発動!相手モンスターを破壊した時、オーバーレイユニットを1つ使い、破壊した相手モンスターの攻撃力を1000ポイント下げて、特殊召喚する!」


《攻撃力:1500》

「攻撃力が1500に・・・」


「さぁ行け!シャーク・ドレイク!もう1度攻撃だ!」


「だけどアイスシャークの効果は適用されない。よって戦闘では破壊されないわ」

《セイクリシアのライフ:2900》


「それでもホープの攻撃が残っている!いけっホープで攻撃だ!」

「っく!」

《セイクリシアのライフ:1900》


「俺はカードを2枚伏せてターンエンドだ」

《手札:2》


『やはり不気味だ、遊馬』

「ん?」

『何故彼女は守りに入らないのだ。ミスにしてはおかしい、なにかあ「気にすんなって、大丈夫だからさ」


「俺のターン、ドロー!俺は《フォトン・クラッシャー》を召喚!更に、《フォトン・スレイヤー》を特殊召喚!このモンスターはフィールドにモンスターエクシーズがいる時、特殊召喚できる」

《攻撃力:2000/レベル:4》《攻撃力:2100/レベル:5》


これで攻撃力2000以上のモンスターが2体揃ったぜ!


「俺は攻撃力2000の《フォトン・クラッシャー》と攻撃力2100の《フォトン・スレイヤー》をリリース!――闇に輝く銀河よ、希望の光となりて我が僕に宿れ!光の化身、ここに降臨!現れろ《銀河眼の光子竜》!!」

《攻撃力:3000/レベル:8》


久々の生ギャラクシーアイズだぜ!!ヒャッフー!


「遊矢、ノリノリだな・・・」

「まっあな~!」


「いけっ!銀河眼(ギャラクシーアイズ)で《ネメシスアルカディアゴーレム》を攻撃!!破滅のフォトンストリーム!!―――この瞬間、銀河眼の効果発動!バトルする相手モンスターとこのモンスターを除外する!」


『うまいわ、銀河眼の効果でフィールドから破壊耐性のあるモンスターが消えた。これでホープとシャーク・ドレイクの攻撃が通る・・・!』


アルトの言うとおり、だけどそんなにうまく行くとは思えない・・・。きっとなにか秘策を持ってるはずだ。


「いけっ!シャーク・ドレイクでダイレクトアタック!デプス・バイト!」


「私は永続罠《七つの聖盾》を発動!このカードは自分が受ける攻撃を7回まで無効にして、その攻撃で受けるはずだったダメージを相手に与える!」


「なんだと!?ぐっうわああああああ!!」


「カイト!!」


《3人のライフ:1200》


「自分達のモンスターで自滅したわね、私が待っていたのはこの瞬間のダイレクトアタックよ。このカードは相手フィールドにモンスターが2体以上いなければいけないから。お楽しみはこれからよ」



58話へ続く


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【あとがき】


ヒカルくん重症。あとカイトとばっちりェ・・・・久しぶりの登場なのに・・・(と言っても凌牙ほどじゃないけどね)。


姐さんが仕事しただと!?というNEET主義者には破滅のフォトンストリーム((お前が言うなwww

いやはや・・・始まっちゃったよ・・・。最終決戦編始まったよ。遊矢が空気過ぎて以上なんだけどwwww前主人公出ばりすぎィ!!まぁよくあることだよねwww遊馬はこの後大きくストーリーに関わるしまだ許せる範囲ですよ、ハイ。

一応次でこのデュエルは終わりなんだけど、3人の話があるからね、それにその前に考えてみると必要だったりするから、デュエルなし→ヒカル回→托都回→アミ回→デュエルなし(?)→最終デュエルの流れになるかも。(?)っていうのは、デュエルしてる人はいるけど話の中でそんなにアップされないよってことです。仕方ないね、桜吹雪の大盤振る舞いェ・・・。


次回!いざ参る、破滅の運命を破壊しろ!!ホープレイV!!

真月くんの回想だけ登場です。そして、次回はⅡ16話以降からの分岐(パラレルワールド)な設定があるので二次創作注意です。つかこれからそういう回想が増えます。1話にもあったけど。

つーことでホープレイV様の登場です。本当にカッコいいよね、ホープレイV。だがしかしホープ派だ((リリルちゃん本家に帰りなさい


【予告】

状況を圧倒的に悪くされた3人はミス・セイクリシアの更なるコンボでついに追い詰められる。

更に、もう未来は決められていることを告げられ大ピンチに。

ホープたちの効果が無力化され、完全に不利な状況下、遊矢の思いに答えた遊馬が真月の思い出と共に「リミテッド・バリアンズ・フォース」をドローする。

そして5年間封印されていた勝利への戦士がフィールドに舞い降りる!

次回!第57話「赫焉の炎!終末へのファイナルドロー」


【おまけ】


遊馬「なんっで前作が出なきゃいけないんだ・・・?」

リン「良いじゃないか!せーのっ!」

2人「感想&イラスト絶賛募集中!みんな見てくれよな!」


今回の最強カードは《七つの聖盾》!

相手のフィールドに2体以上モンスターがいれば攻撃を7回防ぐことができる上にその分ダメージも与える事ができるまさに聖なる盾!