ジェレスタ19「未 来 へ の 想 い ギ ャ ラ ク シ ー ア イ ズ 咆 哮 ! 」


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≪さぁ2回戦2試合目は経歴一切不明、謎のデュエリスト・堰櫂托都と、2年連続デュエル世界大会優勝者の天城カイトのデュエル!さぁ盛り上がっていくぞー!!≫


「遊矢~!」

「ようアミっ!勝ったぜ!俺」

「まさか遊矢が決勝まで行くなんて・・・驚きだぜ」

「なに言ってんだ!遊矢さんなら当然ですよね~!」

「あはは・・・まぁな・・・」

「おめでと、ここまで来たら優勝あるのみね」

「うん!やるしかないじゃん!」


そうだ!2回戦でトーマスさんに勝って、決勝への切符を手に入れたんだ!相手になるのはカイトさんなのかな?それとも・・・。


「托都・・・・」

「・・・遊矢?大丈夫よ!きっと勝てるわ!」

「・・・あ、あぁ!やらなきゃわかんねえからな!」


今更迷ったって仕方ない、さってとカイトさんのところにでも行ってくるとするかー!



~~~



「カイトさーん!」

「遊矢、2回戦突破おめでとう。やはり見込み違いではなかったな」

「ヘヘッ!そこまで褒められるとぉ~」

「浮かれていると、あとで大変な目に合うぞ?」

「はい・・・」


カイトさんに褒められてドロワ先生に叱られる、まさに無限ループって言いたい所だけどカイトさんはドロワさんの尻に敷かれてるタイプだからなぁ・・・女性相手にはコミュ障だし。


「とにかく、俺が決勝に来るまでは負けんと信じていた、決勝で待っていろ?」

「はいっ!」


でもでも~!カイトさんはやっぱり良い人だぜ!


とりあえず2人で出場者入場ゲートの前まで来た・・・けど、なんか知ってる奴がいるな・・・?誰だろ。


「カイトさん、アレ・・・」

「・・・知り合いかなにかか?」

「あ、はい・・・」


あの髪色、間違いない。


「托都!」

「・・・なんだ、貴様か・・・」

「興味ない顔すんなよ!俺だって決勝に進むデュエリストなんだ!」

「そうだったな・・・とりあえず、お前には関係ない」

「んなーーー!?ってカイトさん?」


托都が話のある相手ってカイトさんのことなのか?なんか知り合い?そうには見えないけど。


「天城カイト、貴方に負けるわけにはいかない。こっちのバカを潰すまではな」

「遊矢を・・・?」

「な!バカって言うな!!」

「ふんっ・・・托都だったな、俺も貴様に負ける道理はない。このデュエル、勝たせてもらうぞ」


なんか・・・見えない火花が散ってるみたいだ・・・、変な光景だなぁ・・・。



~~~



≪さぁ2回戦2試合目が遂に始まるぞーーー!!≫


「さっきも会いましたけど、お互いにフェアな戦いで挑みましょうね」

「フザけたことを!俺はお前を倒して決勝に進む。行くぞ!デュエルモード・フォトンチェンジ!!」


奴のデッキは昨日のデュエルでだいぶ把握した。問題は経歴がないこと、だが何故推薦された?それが不可解だ、それでも俺がなんとかするしかない。遊矢の身が危険にさらされる前に!


《ARヴィジョン、リンク完了》


「「デュエル!!」」


「俺の先攻ドロー!俺は《フォトン・サンクチュアリ》を発動!その効果により、攻撃力2000のフォトントークン2体を守備表示で特殊召喚!そしてこの2体をリリース!闇に輝く銀河よ、希望の光となりて我が僕に宿れ!光の化身、ココに降臨!現れろ《銀河眼の光子竜》!」

《攻撃力:3000/レベル:8》


「いきなりギャラクシーアイズで攻めてきたか・・・・」


アイツのデッキは闇属性が大幅にある、攻撃や効果、さまざまな点。そしてなによりも問題はあのカオスエクシーズ・・・あれをふせがなければいけない。


「俺は永続魔法を2枚発動!《エクシーズアトリビュート》と《フォトン・アトリビュート》。1枚目《エクシーズアトリビュート》は相手のエクシーズ召喚したモンスターを破壊して、俺はカードを1枚ドローする、更に《フォトン・アトリビュート》は自分のフィールドにフォトンモンスターがいる時、相手の魔法・罠を1ターンに2回まで無効にして破壊する」


「完全にロックしてきたか・・・」


これで相手はエクシーズ召喚を行えず、魔法・罠の発動もできない。更にモンスターを召喚しても攻撃力3000のギャラクシーアイズの前では無力。そしてなによりも俺は通常召喚を行っていない。


「俺は《フォトン・クラッシャー》を召喚!俺はこれでターンエンド」


「俺のターンドロー!俺は《ネクロスフィア・トゥーコード》を召喚!このモンスターは召喚されたターンのエンドフェイズまで相手の魔法・罠カードの効果を無効にする!」

《攻撃力:200/レベル:3》

「なにっ!?」

「そして俺はトゥーコードをリリース!《ネクロスフィア・クィーンス》を特殊召喚!このモンスターは自分のフィールドのレベル4以下の闇属性モンスターをリリースして特殊召喚できて、この方法で召喚した場合、1体で2体分のエクシーズ素材になる!俺はレベル6のクィーンス2体分でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ《ネクロスフィア・マスターズローズ》」

《攻撃力:2400/ランク:6/ORU:1》


「そしてコイツを素材にしてネクロエクシーズチェンジ!現れろ、ジェレスタエクシーズ!《ネクロスフィア・ローズブレイザー》!」

《攻撃力:2600/ランク:6/ORU:2》


まさかロックをあそこまで平然と破ってくるとは、《フォトン・クラッシャー》の破壊は免れないか・・・。


「ローズブレイザーで《フォトン・クラッシャー》を攻撃!ローズネイルクラッシュ!」

「ぐっ!」

《カイトのライフ:3400》


「俺はカードを1枚伏せてターンエンド、エンドフェイズに無効になっていた効果が元に戻る」


ただし召喚されているモンスターエクシーズはそのままか、ならば!


「俺のターンドロー!俺は《フォトン・デルタ・ウィング》を召喚!更に《フォトン・リード》を発動!現れろ、《フォトン・スラッシャー》!レベル4のデルタ・ウィングと《フォトン・スラッシャー》でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ《輝光子パラディオス》!」

《攻撃力:2000/ランク:4/ORU:2》


「パラディオスの効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使う事でフィールドのすべてのカード効果をエンドフェイズまで無効にし、モンスターエクシーズ1体の攻撃力を0にする!」

《ORU:1》《攻撃力:0》


これで奴のモンスターを破壊し、ギャラクシーアイズでとどめを刺す!


「やれ!パラディオスでローズブレイザーを攻撃!フォトン・ディバイディング!」

「くっ!!」

《托都のライフ:2000》


「これでとどめだ!ギャラクシーアイズでダイレクトアタック!破滅のフォトン・ストリーム!」


決まったか・・・?


「罠カード《闇炎の鏡》を発動。この効果により、ダイレクトアタックのダメージを無効にし、その半分を相手に与える」

「なんだと!?」


そうか、パラディオスの効果で《フォトン・アトリビュート》の効果までもが、無効になっているということか。


《カイトのライフ:1900》


「俺はこれでターンエンド」


「俺のターンドロー!俺は墓地のローズブレイザーをゲームから除外!《炎獄の宝札》を発動!除外したローズブレイザーのランク3つにつきカードを1枚ドロー、つまり2枚カードをドローする!」


手札増強・・・一体なにをするつもり・・・まさか、いやこのタイミングでか?


「俺は魔法カード《ブラックホール》を発動。フィールドのモンスターをすべて破壊する!」

「なにっ!?」

「残念だったな、こんなカードだったのが俺も残念さ。だが終わらせない、俺は《ネクロスフィア・バトルガレージ》を召喚!」

《攻撃力:1000/レベル:3》


「やれ!バトルガレージでダイレクトアタック!!」

「ぐあぁっ!!」

《カイトのライフ:900》


まさかこんな序盤でライフを1000以下に減らされるとはな・・・驚いた、アイツの実力は・・・。

とにかく奴を倒すには・・・。


「俺はこれでターンエンド」


「俺のターン、ドロー!・・・俺は《逆境の宝札》を発動。このカードは俺のフィールドにモンスターが存在せず、相手フィールドにモンスターがいるとき、カードを2枚ドローする!・・・!」


まさか、このカードにもう1度助けられる事になるのか?


「《フォトン・アークター》はドローカードによってドローされた時、墓地に送られる」

「さぁて、結局手札は無駄になってしまったな」

「それはどうだろうな?」

「なに・・・?」


そうだ、再び貸して貰おう、父さんの力を!


「俺は魔法カード《未来への想い》を発動!このカードは自分の墓地から、異なるレベルのモンスターを3体特殊召喚する。ただし効果は無効になり、攻撃力も0になる!現れろ!ギャラクシーアイズ、《フォトン・スラッシャー》、《フォトン・アークター》!」

《攻撃力:0/レベル:8》《攻撃力:0/レベル:4》《攻撃力:0/レベル:1》


「だがエクシーズ召喚しなければ4000のダメージを受けるカード、それにお前の手札は0のはず」

「アークターは特殊召喚された時、同時に召喚されたモンスターたちの数だけカードをドローする!つまり召喚されたモンスターは3体、3枚のカードをドローする!」


このドローカードなら、よしっ!


「俺は魔法カード《シフトアップ》を発動!このカードは自分のフィールドのレベルの1番高いモンスターにすべてのモンスターのレベルを合わせる!」

《レベル:8》


「レベル8のモンスターを3体そろえた・・・!?」


「レベル8のギャラクシーアイズ、《フォトン・スラッシャー》、《フォトン・アークター》でオーバーレイ!3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!逆巻く銀河よ、今こそ怒涛の光となりて、姿を現すが良い!降臨せよ、我が魂!《超銀河眼の光子龍》!」

《攻撃力:4500/ランク:8/ORU:3》



20話へ続く


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【あとがき】


楽しかったー!というわけで前半はこんな感じ。超銀河が早いのにはワケアリです。ジェレスタエクシーズ?出てこねえよ!

托都がだんだん不機嫌になる。TFで攻略するの難しそう・・・。


アークターTUEEEEEEEEEEE!!どういうことだ・・・。未来への想い無効からの3枚ドローだと・・・。ちなみに言い忘れてるけどアークターは特殊召喚で効果は無効にならないから未来への思いで無効にされない。3枚積み余裕ですね、分かります。


次回はカイト戦決着!火花散らすデュエルにあのデュエリストが登場!?


【予告】

自身のエースモンスターである《超銀河眼の光子龍》の召喚に成功したカイトは一気に反撃するために更なる攻撃をしていく。その一方、托都の激しい戦略もやむことなくネオ・ギャラクシーアイズとカイトにダメージを与えていく。

そんな中、カイトたちの探し続けたデュエリストがカイトの前に姿を現す!

次回!「猛攻 ネオ・ギャラクシーアイズ!機械堕天使を打ち砕け!」


【おまけ】


遊矢「カイトさんといえば、あの銀河色のドラゴン!《銀河眼の光子竜》だよな!」

アミ「攻撃時に除外して、除外したカードがモンスターエクシーズでオーバーレイユニットがあればオーバーレイユニットを吸収する優れもののドラゴンよ!」

遊矢「俺もそんなドラゴンほしいなぁ~!ブルーアイズフォトンダークドラゴン!」

アミ「・・・なんか、違うわよ?」