ジェレスタ6「 希 望 を 照 ら せ ! 『No.39 希望皇ホープ』 降 臨 」


あらすじ

・カード連続強盗の犯人は俺のクラスの委員長・敏也だった!カード強盗をしている敏也とデュエルが始まったけどアイツの使うジェレスタエクシーズは強力だ!だけど負けられねえ!やるっきゃないぜ、俺!


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相手フィールドのカードを全て破壊して、更にダイレクトアタック。攻撃力は2500・・・。オーバーレイユニットは最大で4つになる強力なジェレスタエクシーズモンスター・・・か。


《遊矢のライフ:1400》

「超えるには申し分ねえ壁だぜ!」


「その闘志は褒めてやるが、それが仇となる事になるぜ。俺はカードを1枚伏せてターンエンド!」


「俺のターンドロー!俺は《Ss-ワンダー・ガール》を召喚!」

《攻撃力:1200/レベル:4》


「ワンダー・ガールは召喚に成功した時、デッキから魔法使い族か戦士族のSsを手札に加えることができる!俺は魔法使い族の《Ss-アクセル・ミニリッツ》を手札に加える!そして、魔法カード《死者蘇生》を発動!蘇れ《Ss-シュートブレイブ》!!」

《攻撃力:1500/レベル:4》


「これで遊矢のフィールドにレベル4のモンスターが2体揃ったわ!」

「来るぜ!」


「俺はレベル4のワンダー・ガールとシュート・ブレイブをオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ《Ss-エア・ストリームソード》」

《攻撃力:2100/ランク:4/ORU:2》


これで奴のジェレスタエクシーズを止めてやる!!


「俺は装備魔法《風剣士の牙》を発動!エア・ストリームソードに装備!装備モンスターの攻撃力を800ポイントアップさせて、このターンのエンドフェイズまで相手モンスターの攻撃力を1000下げる!」

《攻撃力:2900》《攻撃力:1600》


「形勢逆転・・・か」


「いけっ!エア・ストリームソードでフランディアセレードを攻撃!もらったぁ!!」


「甘いぜ!罠発動!《バトルキャトルシュトレーション》!この効果でフランディアセレードの破壊を無効にし、相手の手札1枚を墓地に送る!ただしダメージは受けるけどな」

《敏也のライフ:2700》


「そんな・・・エア・ストリームソードでも破壊できないなんて・・・」


「お前の手札にあるアクセル・ミニリッツを手札から墓地に送ってもらおうか」


アクセル・ミニリッツを墓地に・・・いいや、俺のモンスターカードを墓地に送るのが奴の狙いだったのか。これじゃあ俺の手札にはモンスターがいねえ・・・伏せカードを伏せても相手に破壊されちまう。


「俺はこれでターンエンドだ!」

《攻撃力:2600》


「俺のターンドロー!これでとどめを刺してやる!フランディアセレードの効果発動!1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ使う事で相手フィールドのカードをすべて破壊する!」

《ORU:0》


「ぐっ・・・!エア・ストリームソードが!」


「やれ!フランディアセレードで遊矢にダイレクトアタック!これでとどめだァ!」


このままじゃ俺のライフは・・・!どうしたら・・・・・・・・・・・・・そうか!!


「俺は墓地に存在するアクセル・ミニリッツの効果を発動!」

「墓地から効果だと!?」

「墓地に存在するアクセル・ミニリッツは自分の墓地に存在するSsのモンスターエクシーズを除外する事でエクストラデッキからランダムにモンスターエクシーズを選択して攻撃力を1000下げる事で特殊召喚できる!」


こいっ・・・!ホープ・オブ・ソード!!


「きた!現れろ、ジェレスタエクシーズ!《希望騎士 ホープ・オブ・ソード》!」

《攻撃力:1500》


「うわぁああああああああ!!」

《遊矢のライフ:300》


「これで遊矢のライフは残り300・・・!」

「次のターン、モンスターカードが引けなきゃ遊矢の負け・・・」


「チッ・・・仕留めそこなったどころか、お前もジェレスタエクシーズを・・・雑魚は雑魚なりにやられていれば良かったものを」

「敏也!お前、どうしてそんな風になっちまったんだよ!確かにお前は皮肉屋で、ムカつく時もあるけど・・・良い奴だった!それに!カードを誰よりも大切にしてたのに、どうしてそんなカードをクズなんていうんだよ!」


そうだ、敏也はカードを大切にして、誰よりもデュエルが好きだったはずなのに、どうしてあんな風に・・・。カードをクズなんて見下すようになっちまったんだ・・・。


「・・・お前だって、察してただろ。俺のデュエルが弱い事を、どれだけやってもお前にさえ1勝も出来ない奴だって」

「敏也・・・」

「だから俺は強くなりたいと願った!そんな時、このジェレスタエクシーズが、俺に力をくれた!もう、絶対に負ける事なんかねえ!だからお前も、全員倒して俺がデュエルチャンピオンになる!今まで俺を雑魚と見下した奴らに復讐するために!」

「・・・・・そのためにみんなのカードを奪ってたのか」

「なに?」

「デュエルはもっと面白ければ良いんだ!俺、お前とデュエルしてすっげえ楽しかったぜ!俺だってプレミスするしさ。・・・だって、実力で戦った先の勝利はすげえ嬉しいけど、そんな卑怯な真似をした先の勝利は誰も、お前も嬉しくなんかない。だからもっと楽しもうぜ!もっともっとみんなで強くなれば誰だって嬉しい勝利があるはずだ!やるっきゃないぜ!敏也!」

「遊矢・・・・・くっっ・・・!フザけるな!そんな勝利になんの意味がある!俺は強くなればそれでいい、アイツらを見返せればそれでいい!貴様のデュエルに対する思いなんてどうでもいい!」


「だったらその間違った考えを、俺の希望で!俺の力で!必ず打ち砕いてみせる!俺のターン・・・」


このドローに全てが掛かっている、俺の勝利やアイツの未来のすべてが・・・!希望を引き当てろ、希望はすぐ目の前に・・・目を瞑れば・・・!


『そうだ、君に・・・君には遊馬と同じ希望がある目を開け、カードを信じろ』


―――見えた!!―――


「ドロー!!・・・このカードは・・!俺は《Ss-アルテマ・センクション》を召喚!」

《攻撃力:200/レベル:4》


「レベル4で攻撃力200だと?そんなカードになんの意味がある!」


「意味ならある!速攻魔法《アクセル・ビート》を発動!このカードは自分フィールドにSsが召喚された時、墓地に存在するレベル4以下の戦士族Ssを特殊召喚する!現れろシュート・ブレイブ!」


これでレベル4のモンスターが2体、条件は揃った!!


「俺はレベル4のアルテマ・センクションとシュート・ブレイブをオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚、現れろ!《No.39 希望皇ホープ》!!」

《攻撃力:2500/ランク:4/ORU:2》


「ナンバーズ!?」

「しかもあのカードは遊馬さんのカード!!?どうして遊矢が持ってるんだよ!」


これが俺の未来を、いや・・・仲間の未来を照らす、希望の光だ!!


「俺は希望皇ホープでフランディアセレードを攻撃!ホープ・剣スラッシュ!!」


「くっ!だが、攻撃力はホープよりも上だ!!」


「甘い!俺は速攻魔法《オーバーレイ・ブレイザー》を発動!このカードは自分フィールドのモンスターエクシーズのオーバーレイユニットをすべて墓地に送る事で、そのモンスターの攻撃力をオーバーレイユニット1つにつき1500ポイントアップする!ただしエンドフェイズに攻撃力は0になり、俺のライフも2000ポイント削られるけどな、だけど・・・エンドフェイズなんてこない!」

《攻撃力:5500/ORU:0》


「攻撃力・・・5500だと・・・!?」


そう、俺のターンにエンドフェイズはもう回ってこない!なぜならここで全てが終わるからだ――!!


「いっけえ!ホープ・剣シャイニングスラッシュ!!」


「ッ・・・ぐわぁあああああああああぁぁ!!」

《敏也のライフ:0》


《WIN:風雅遊矢》


・・・・・・・・・!?あの奥は!!


「遊矢!?」


――ガシャンッ!!


柵がない屋上の工事部分から落ちたらアイツがあぶねえ!!


「ッッ!?(落ちる・・・!?)うわぁああああああっ・・・!ッ・・・・・・遊矢・・・」

「ぐぅ・・・!」

「何故だ!何故、俺を助ける?!」

「そんなん決まってんだろ・・・仲間だからだよ!」

「仲間・・・・俺を、仲間というのか」

「当たり前だ。デュエルをした奴はみんな仲間になれる、絆を手に入れられる。お前だってそうだ!だから俺は・・・仲間を助けてるんだよっ!!」


アミや慶太の力も借りて敏也を引っ張りあげる。まぁなんとか・・・大丈夫ってとこかなぁ・・・危なかったぁ。


「遊矢」

「なんだよ?」

「このカード、お前にやるよ」

「え?ジェレスタエクシーズをか・・・?」

「俺にはもう必要ないカードだからな。これからは自分の実力で、自分の力でデュエルを楽しむ事にする、ありがとう・・・」

「へへっ!なんつーか、よくわかんねえけどまた、デュエルしようぜっ!」


ジェレスタエクシーズ2枚目。これであと13枚、まだまだだなぁ・・・。


「それよりも、遊矢!!」

「なんだ?」

「ぜひ!ぜひとも遊矢「さん」って呼ばせてください!」

「はぁ?!!」

「遊矢のデュエル、凄いよかった!だからこれからはぜひ遊矢さんと!」

「ま、待て!なんでそうなんだよ!」

「いやだけど頼む!この通り、そうじゃなかったら遊矢師匠でもぉ!」

「だから普通に呼べってば!」


「なんだか、おかしな方向になってきたな・・・」

「ちょぉっと・・・2人とも価値観がずれてるというか・・・」


「あー!待ってくださいよ!遊矢さーん!」


「だから、普通に呼んでくれってばぁぁぁ!!」


7話へ続く


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【あとがき】

心理フェイズキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!遊矢・・・さんか・・・。ぷっ(笑)

ちなみに敏也の今後は某死んだ世界で戦うアニメに出てくる神(自称)のような感じ、遊矢さぁ~ん☆って感じですwwwそのたびに遊矢は嫌がるけど、まぁ仲間としてはかなり心強いかな?


次回は遂に皆さんお待ちかねかな・・・?タクトくんの登場ですよ!!漢字面倒だから打ちませんでしたが(笑)遊矢は果たして勝てるのか・・・そして始動しだす新たな大会!ワールドデュエルグランプリ!カイトやあのキャラクターたちも登場で胸熱展開盛りだくさんです!

ぜひ、お楽しみにしていてください!


【予告】

ジェレスタエクシーズを集めだした遊矢、ところがある日、ジェレスタエクシーズを持つデュエリストとデュエルするデュエリストを見つける。その青年のデュエルに魅入られてデュエルを申し込む遊矢だったが、なんと彼はジェレスタエクシーズを狩り奪うデュエリストだった―――!

次回!「悪夢のジェレスタエクシーズ狩り 現れし異世界の使者」


【おまけコーナー】


遊矢「次回は遂にジェレスタエクシーズを集める新しいキャラクターが現れるのか・・・大変だなぁ」

アミ「合計15枚でしょ?大丈夫よ!きっと集められるわ!」

遊矢「そうだよな!よし、それじゃあ替えの服は持ったし、先生!バナナはおやつに入りますか?!」

ドロワ「カード集めは遠足じゃないぞ・・・」

遊矢「ですよねー・・・」