逃走中 人工島編 Part11 | コジコジハルのクロノスゲーム

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主に自作の逃走中を載せています。

 
 
 
幽霊騒動の謎に迫るため公立中学校の中を捜索していた伊原六花。
そこに幽霊と思われる女子中学生の姿を目撃する。
 
 
 
 
 
伊原「・・・・大丈夫かな?」
伊原は恐る恐る近づいていく。
女子中学生の幽霊らしき人物は伊原が近づいても反応はない。
伊原「・・・・あれ?」
すると足元に謎の機械が落ちているのに気付く。
機械にはボタンが1つ備わっている。
試しにボタンを押す。
すると幽霊らしき人物の姿が消えた。
伊原「・・・・もしかして幽霊の正体ってこれ?」
どうやら幽霊の正体は機械から出現したホログラムのようだった。
伊原は依頼主に真相を伝える。
すると相手からメッセージが届く。
 
 
 
 
 
 
「ありがとうございました。おかげで安心して学校に通うことができます。お礼にこちらをどうぞ。」
 
 
 
 
 
伊原のモバイルに50エイシアが送金された。
伊原「すごい、これだけでお金がもらえた!」
 
 
 
 
 
文田「・・・・え?幽霊の正体が判明したので依頼は終了しました・・・・終わり?」
一方、同じく幽霊を捜していた囲碁将棋文田だったが一足遅かったようだ。
文田「なんだよそれ~~~?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
佐野「・・・・この人でもない。」
ホロンを捜して市街地を散策する佐野文哉。
似た人物は見つけているが肝心のホロンはいまだに見つからない。
佐野「でもなんでこんなに似た人がいっぱいいるんだ?確かに波留さんが似た人が多いって聞いてたけど。」
ふとそんな疑問を抱く佐野だったがまたしてもホロンらしき人物を発見。
佐野「・・・・・ああ~~!!」
しかも今度はホロンの特徴である眼鏡をかけていた。
佐野は興奮しながら近づいていく。
佐野「・・・・すみません。ホロンさんですか?」
ホロン「・・・はいそうですが?」
佐野「波留さんをご存知ですか?」
ホロン「はい、私のマスターです。」
どうやらお目当てのホロンで間違いないようだ。
佐野「よかった~~そっくりな人がいっぱいいたから見つかるか不安だった~~。」
ホロン「そうですか、私自身もある人物をモデルに作られたアンドロイドですから。」
佐野「アンドロイド!!」
ホロンは波留の世話を担当するアンドロイドだ。
ホロン「それで私に御用が?」
佐野「そうだ!波留さんがあなたを捜していました。」
ホロン「そうですか、あまり待たせすぎるといけませんね。ですがミナモさんが・・・」
佐野「ミナモさんって?」
ホロン「マスターの仕事のサポートをされている方です。探しているのですがどこにもいらっしゃらなくて。」
佐野「僕が探しましょうか?」
ホロン「よろしいでしょうか?では私はマスターの元に戻りますので。」
ホロンはそう言って佐野にミナモの写真を送って去っていった。
佐野「・・・・また人を探さないと。」
佐野は写真を頼りに今度はミナモの捜索を行う。
 
 
 
 
 
 
 
 
竹内「・・・・・おかしいな~~。」
天才ピアニスト竹内は海洋公園に到着した。
竹内は手紙を届けてほしいという依頼を受け波留真理という人物を捜索していた。
住民からの情報で波留真理はこの公園にいるということだ。
竹内「・・・車椅子に乗っているっていうから見つけられるはず・・・・ん?」
と言う竹内の目の前に車椅子に乗った老人の姿があった。
竹内「・・・おじいちゃんやけどあの人?」
不安に感じながらも竹内は声をかける。
竹内「・・・はるまりさんですか?」
波留「・・・・もしやまりというのは真理という漢字ですか?」
竹内「はい。」
波留「申し訳ございません。それはまりではなくまさみちと読みます。」
そうこの老人こと波留が波留真理の正体である。
竹内「これでまさみち?」
波留「はい、初めての人はみんな間違えるので気にしないでください。」
竹内「まあええわ。これお手紙です。」
竹内は手紙を渡す。
波留「・・・そうですか・・・彼女の手紙が残っていましたか・・・・ありがとうございます。お礼にこちらをどうぞ。」
波留は竹内のモバイルに100エイシアを送金する。
竹内「おお!お金が!」
波留「少ないですが私のお礼の気持ちです。」
竹内「ありがとうございます。」
竹内はお礼を言って去っていく。
竹内「・・・にしてもややこしい名前やったな~~。」
 
 
 
 
 
 
 
その後波留は受け取った手紙を読む。
ホロン「・・・マスター。」
そこへホロンが姿を現す。
波留「ホロン、戻ってきましたか。」
ホロン「申し訳ございません。マスターから依頼されたという青年に声をかけられました。」
波留「そうですか、彼が見つけてくれたのですか。お礼をしなくては。」
ホロン「いかがなさいますか?」
波留「彼のもとにお礼のお金を送ってもらえますね。」
ホロン「お任せください。」
 
 
 
 
 
 
 
 
佐野「・・・・・ここかな?」
ショッピングモールにやってきた佐野文哉。
そこへメッセージが届く。
 
 
 
 
「ホロンです。マスターからお礼とのことですので受け取ってください。」
 
 
 
 
佐野のモバイルに波留から送られた100エイシアが入金される。
佐野「すげ~~お金がこんな形で!」
ひとまずお礼を受け取れて喜ぶ佐野。
 
 
 
 
 
 
 
続々とエイシアを獲得していく逃走者たち。
これがこの後のゲームの明暗を分けることとなる。