未来の月世界に存在するクロノス社。
ここでは若き天才開発者月村サトシにより逃走中を開催していた。
だがある日月村はクロノス社から忽然と姿を消しその行方は誰もわかっていない状態だった。
だがある時彼の兄である如月カケルにより月村の居場所が判明。
彼はなんとライバル会社のヘリオス社にいるとのこと。
果たしてどういうことなのか?
クロノス社のとある一室に2人の男が話をしていた。
如月「・・・・準備はできたか?」
1人は月村サトシの兄である如月カケルだった。
アナ「・・・ああ、いつでも大丈夫だ。」
そしてもう1人は月村と古くからの知り合いでもある月白アナだ。
彼らはこれより月村を救出するためにヘリオス社に潜入しようとしていた。
如月「無茶するなよ。どんな罠を仕掛けられてるかわからないからな。」
アナ「ああ、覚悟はできている。」
如月「・・・ところでソラちゃんに会いに行かなくても良いのか?」
アナ「問題ない。ソラと永遠の別れにするつもりはないさ。それに今のあいつに声をかけても無駄だろう。」
如月「そうだったな。それにしてもソラちゃんも立派にゲームマスターを務めるとは思っても見なかった。」
アナ「俺の妹だからな。」
如月「なるほどな。」
如月はそう言いながらスイッチを取り出す。
如月「これを押したらヘリオス社に潜入できる。それはもう後戻りできないということにもなる。」
アナ「なるほど、こんなものを作ってたとは。」
如月「俺もあいつやお前に負けず劣らずの天才だからな。」
アナ「自分で言う奴がいるか。」
如月「誰も言う奴がいないからな。」
アナ「やれやれ。」
2人はスイッチに手を触れる。
如月「・・・行くぞ。」
2人はスイッチを押すとその場から姿を消すのだった。
その頃、クロノス社の別の部屋では2人の女の姿があった。
小森「・・・・そういえばあの人から連絡はありましたか?」
1人は現在の戦闘中のゲームマスターを務める小森ミヅキである。彼女は裏でヘリオス社と繋がっておりある目的のためにクロノス社に潜入している。
望月「はい、予定通りに計画を進めろとのことです。」
もう1人はかつて月村サトシの助手を務めていたがハンターX計画に加担していたとして拘束されていた望月ミレイである。
小森「・・・有明さんもそろそろ動くと言うことですね。」
有明とはかつてクロノス社こ幹部だったがハンターX計画に加担していたとして逃亡した有明リョージのことである。
望月「ええ、その前に私たちもうまく行動するべきですね。」
小森「・・・そういえばそろそろ次の逃走中が開催されるそうですがゲームマスターは誰でしょうか?青山さんは休養中ですし朱月さんは新しい上司の元に行っていますしソラさんはこの間のゲームを進行して以来お休みしていますし。」
望月「・・・大方ハンゾウさんではないですか?それなら我々も動きやすいですし。」
小森「ええ、今の私たちには関係ないですね。」
一方、クロノス社の司令室は無人となっていた。
前回月白ソラがゲームを進行して以降この部屋には誰も訪れていない。
?「・・・・・・・」
そこへ1人の人物が姿を現す。
その人物は何事もなく椅子に座り画面を動かす。
そこにはとあるエリアの様子が映し出されていた。
ゲーム前とあるエリアに集められた30人の逃走者たち。
彼らはこれより恐怖の逃走劇に挑む。
吉村「・・・・今回人数多くないですか?」
長田「30人いますからね。」
澤部「しかもここって逃走中アルティメットと同じ場所ですよね?」
彼らが今いるのはかつて逃走中史上最大規模の内容となった逃走中アルティメットの舞台となったエリア21である。
そんな中逃走者にメールだ。
田中「・・・通達、これより1分後にハンター4体が放出されゲームがスタートする。」
濱口「いよいよか〜❗️」
田中「ゲーム時間は140分。最後まで逃げ切れば168万円となる。」
昴生「・・・それだけですか?」
藤森「あっさりしすぎでしょ。」
りんたろー「いつもならゲームマスターの挨拶ぐらいあるはずなのに。」
すると逃走者たちの目の前にあるモニターでカウントダウンが始まる。
田中「始まる❗️」
逃走者たちはエリアに逃げ始める。
浪川「・・・・やばいなこれ。」
飯田「どうしよう。」
ハンターが放出される前にどこに逃げるかが重要になる。
ハンター放出まで残り30秒
亜生「もう30秒❗️」
百田「早い❗️」
ハンター放出まであまり時間がない。
逃走者たちに恐怖の時間が迫っていた。
残り15秒
仲野「来るか〜。」
北村「やばい緊張してきた。」
残り10秒
藤田「ああ〜怖い・・・」
岡田「どこから来るんだろう?」
いよいよハンターが放出される。
5・・4・・3・・2・・1・・
エリアに4体のハンターが転送される。
そして一斉にエリアを捜索し始める。
こうして140分の逃走劇の幕は上がった。
果たしてどのような結末が待っているのか?