■リビング
リビングのテーブルは何のためにあるのか。意外とはっきりしていない問題です。テーブルにはさまざまなモノが置かれていませんか。テレビのリモコン、読みかけの新聞、今朝の折込み広告、老眼鏡、箱ティッシュなど。これらが所狭しと折り重なるテーブルは、片づかないリビングの象徴ともいえます。テーブルの上にモノが溜まるのは、モノの置き場所がそこしかないからです。日常生活に欠かせない細々としたモノの行き先をあらかじめ計画しておく、これこそ、収納設計の真髄といえます。テーブル上の混乱は、その成否のパロメーターといえるでしょう。
■キッチン
家づくりには、節目となるいくつかのイベントがあります。工事の無事を土地の神に祈る地鎮祭、建物の骨格となる棟木が組み上がった段階で行う上棟式、近頃は少なくなりましたが、上棟式と同時に行う「餅まき」は、新築をご近所と一緒に祝う儀式です。さらにもう一つ、奥様方が心待ちにしているイベント「キッチンのショールーム巡り」を忘れるわけにはいきません。キッチンの現状に不満のない奥様は、まずいませんから、「今度こそ、使い勝手のよい最新型のシステムキッチンを」と、みな一世一代の覚悟でショールームに乗り込みます。それなのに、気が付けば片づけにくく散らかりやすいキッチンを選んでしまう人が多いのです。
■ワークスペース
賭け事を禁止している国は数多くあります。にもかかわらず、カジノや競馬といった「大人の遊技場」が存在するのはなぜでしょうか。そうでもしないと、国中にストレスが溜まって危ないからです。人は皆、朝から晩まで品行方正には生きられません。ときにはハメを外したい、一生遊んで暮らしたい、片づけだってサボりたい。「でも、散らかっている部屋は嫌だ」。そんな人を救済する場がワークスペースです。ここは何をやっても許される唯一の場所。主にお母さんのながら仕事を応援する心強い味方です。あっちをやりながらこっちもやって、その合間にこれもやって、ながら仕事が前提ですから、やりっぱなしも大歓迎です。ただし、いかにも散らかって見えるのはイヤですから、その配置だけはよくよくご検討ください。
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