スタメン発表前に流れる動画、昨年昇格プレーオフの際に見たものと同じだなぁとボンヤリ眺めていたら…。
唐突にどアップでダニルソンが登場し、噴き出した自分は名古屋サポ。
ということで、前回の続きである。
本日の対戦カードはこちら。
かの田村ゆかりもハマった有名クラブ、アビスパ福岡とマリノスという、開幕戦で勝てなかったクラブ同士の組み合わせ。
名古屋サポの自分としては、どっちが勝とうが負けようがどちらでもいい、ある意味一番気楽に見ることができる組み合わせである。
そんなわけで、5年ぶりに博多の森で開催されるJ1の試合。
「動く広告見るの初めて!これがJ1か…」と無邪気にはしゃいでいた、横に座っていた福岡サポーターのちびっ子が忘れられない。
スタンドはご覧のように超満員。
この光景だけ切り取ると、とても数年前にふくやの明太子で運転資金を確保していたクラブとは思えない。
この光景を作り出すに、様々な関係者の多大なる尽力や支援があったかと思うと実に感慨深い。
そしてアウェイゴール裏もギッシリ。
座っていた位置的なこともあると思うが、この日のマリノスサポーターの歌声はとにかく大きく、アビスパサポーターの歌声がほとんど聞こえてこなかった。
見渡す限り、ギッシリ埋まったスタジアムの中で…。

自分の周囲だけ空席があると、何故か自分が悪いような気がしてしまう…。
アビスパのスポンサーにして命の恩人とも言うべき「ふくや」さんの名前を某社と間違えていたことは触れてはいけない…。
ゴール裏に広がるコレオ。
なお、アビスパのクルヴァは今シーズンよりゴール裏に移動したとのこと。
国歌斉唱には、福岡出身のシンガーソングライターMyeさんが登場。
途中で国歌斉唱に気付いて、慌ててチャントを止めたアビスパサポーターはまだ良心があったか。
マリノスのアウェイユニフォーム、今シーズンはクラブ史上初となるピンクを採用。
狙いすぎな感もなくはないが、女子サポの受けは悪くないのではなかろうか。ただ、中村俊輔がこれを着るとなると…。
本日のスタメン。
J1の舞台でマリノス相手に戦う「監督・井原」という絵も実に感慨深い。
試合は前半6分、いきなり動き出す。
先制したのはホームの福岡。
鈴木惇との連係から末吉が精度の高いクロスを上げると、ウェリントンが頭で合わせ、2試合連続となる得点を決めてみせる。
しかし、そこは昇格1年目のクラブと降格経験のない名門クラブ。
その後は、マリノスにポゼッションを許す展開が続く。
しかし、アビスパは粘り強い守備でマリノス攻撃陣を抑え込む。
本当に我慢強く戦っていた今日の福岡。チーム全体で死にものぐるいで戦っていることが客席まで伝わってきており、非常に好感が持てた。
相手の決定的なシュートが枠にはじかれるなど運も味方し、このまま逃げ切れるかと思われたが、最後までは抑え込むことはできなかった…。
ボックス付近でのフリーキックは、アビスパにとってはガード不能な攻撃。
そう、マリノスには世界屈指のレフティーがいた。
中村俊輔の芸術的なフリーキックが直接決まる。
これだけで名古屋からの交通費の元が取れた気分にさせてくる、本当に美しいゴール…。
その後もマリノスの攻撃時間が続くが、守備陣が踏ん張りこのまま試合終了。
超満員の観客が見守った試合は、勝ち点を分け合う結果となった。
最終スコア。
正直マリノスの攻撃陣はグダグダで、俊輔のフリーキック以外これといった見どころはなし。
インフルエンザ明けの中村俊輔が一番目立っていたというのは正直物足りなさを感じたところ。
攻守の切り替えも早く、前線からの守備意識が徹底しており見応えがあった。
ただ、後半30分過ぎたあたりから明らかに息切れしていた。恐らくJ2ならそのまま逃げ切れたのであろうが、この辺りは昇格チームとしては仕方ないか…。
ということで、名残惜しいものの、フォロワーさんに教えて頂いた博多ラーメンを食べに行かないといけないのでレベスタを離脱。
5年ぶりの博多でのJ1の試合。初めてスタジアムで観戦したサポも多いと思われるが、またスタジアムに来たいと感じてもらえれば、1Jリーグサポーターとしても嬉しい限り。
福岡はソフトバンクだけではないということを、アビスパにはぜひ見せてもらい、今年のJ1をかき回して欲しいと思う。