本日無事24回目の春到来。
今日は、サックスブルーがJ1に帰って来た話である。
ほぼ1年ぶりにやって来たら、駅前が綺麗に整備されていたJR磐田駅が本日のスタート。
シャトルバスに揺られること10分、たどり着いたのはこちら…。
昨年 に引き続き、今年もここで開幕戦を迎えるヤマハスタジアムである。
ただ昨年と違うのは、まだ開門まで2時間以上あるにも関わらず、信じられないくらいたくさんの人で溢れ返っていること…。
それもそのはず、久しぶりのJ1で気合が入っているのか分からないが、本日の前売券は早々と完売。
本当にまぁ凄い人である。
人混み大っ嫌い人間の自分だが、チケット完売試合にかち合うのは今シーズン既に2回目。まぁ巡り合わせだと思うが…。
そんなわけで、あまり動き回りたくはないが、年に1度きりの開幕戦。
やはり独特の雰囲気を体いっぱいに感じ取りたい欲求に押され、スタジアム周辺を散策開始。
すると二刀流ポーズのジュビィちゃん発見。
先日のゼロックス では、まさかの体調不良による台車での退場劇に驚かされたが、本日も真っ青な顔色を振りまきながら精力的に動き回っていた。
今回初公開となる「ヤマハスタジアム限定コスチューム」を身に纏い、周囲に愛嬌を振りまく。
なお、身に着けている衣装はメッシュ素材で機能性も抜群。
「ジュ美女スポット」なるワード発見。
このスタジアムに来たとき必ずチェックする個人的注目スポット。
愛を感じる丁寧なディスプレイをいつも見せてくれるスタジアム横のグッズショップ…、っとこれは昨年と同じ飾り付けか…。
歓迎されている。
何だかんだ言っても、こういうものを見ると嬉しくなるもの。
新シーズンを迎え、気合の入る名古屋グランパスサポーター。
選手入場時における、ジュビロサポーターのコレオ。
実に3年ぶりのJ1。昨年J2で築いたサッカーがJ1でどこまで通用するのか。戦いぶりに注目が集まるところ。
そして、グランパスサポーターのコレオ。
名古屋の試合を見るのは吹田以来2週間ぶり。
連動したプレスや、サイドハーフやトップ下を走らせるビルドアップなど、僅かではあるもののチームとしての狙いが見えた一方、セットプレー時の守り、カウンター対応のまずさ等、致命傷になりかねない重大な課題も露見しており、これらがどこまで改善できたのか。
開幕を迎えるにふさわしい、花火がド派手な音と共に打ち上げられ…。
煙テロとともに、期待と不安が入り交じる、ドキドキ、ワクワクの開幕戦がスタート。
本日のスタメンはこちら。
立ち上がりは磐田ペース。というよりは、名古屋の守備がやや不安定か。
磐田のビルドアップをつかみきれずに中盤で追わされる流れ。
それに加え、課題となっていたセットプレーがかなり危ない。
右からのフリーキック、PA内こぼれたボールに反応したアダイウトンのシュートは楢崎がセーブしてくれたものの、コーナーキックから飛び込んだ櫻内のボレー、スローインから小林→斉藤と繋がれた場面など、失点モノの被決定機が次々と。
競り負けとかでなく、完全にドフリーにしてしまっているのがなんとも…。正直何度「やられた!」と思ったことか…。
と、そんな感じであまり良い流れとは言えないなか、突如試合が動く。
中盤で田口が奪ったボールを右サイドの矢野に展開すると、ショートカウンター気味の攻撃に磐田の守備が追い付かず。
ここからのクロスに中央で待ち構えたシモビッチのヘディングがカミンスキーの逆を突き、ここまでの流れとは無関係に名古屋が先制点を奪う。
名古屋はビルドアップもうまくいっていなかったため、正直得点の可能性もほとんど感じてなかったが、まさに「個」の力でこの試合に訪れた最初のチャンスをものにした!といった流れであった。
前半の名古屋、展開はほぼほぼ左サイド。オーマンに不安があるのか、起点はほとんど竹内(竹内もそんなに上手いとは思わないが…)。
しかし、セカンドボールの回収率が悪く、なかなか攻めの形を構築できない展開が続く。
それでも、1点を奪ったことで名古屋は落ち着き、磐田はやや元気が無くなった様子で、その後は大きな展開も無く前半は1-0で折り返す。
後半、得点を奪いたい磐田は早い時間帯で攻撃的な選手を投入。前に出てくる磐田に対し、名古屋はカウンターで対応するような展開に。
これでビルドアップが必要なくなったからか偶然なのか分からないが、ようやく名古屋の攻撃が機能し始め、小倉監督のいう「5人目までが連動するサッカー」の片鱗を垣間見るようなシーンも飛び出す。
「これは追加点も期待できるか!?」と欲が出てきたところで…。
矢野、古林と立て続けに右サイドの選手にトラブルが発生。
この日磐田の攻撃の中心となっていたアダイウントンを2人ともよく抑えていてくれたが、その代償か…。
この日のアダイウントン、ポジション取りがよくボールをよく引き出しており、マークが付いていても競ってボールを持てる非常に厄介な存在であった。
また、随所に力強いドリブルを見せるなど推進力もあり、まさにアダイウントンを経由しての左サイドの連携は、今年の磐田の生命線となりそうな印象を受けた。
それでも最後まで磐田の攻撃を抑えた名古屋、結局このまま逃げ切り、大事な大事な開幕戦を見事白星で飾ることに成功する。
コーチと共に勝利を喜ぶ小倉監督。
試合後、言葉を交わす小倉監督と名波監督。
Jリーグ元年から見ている身としては、この2人が指導者としてピッチに並んで立っている姿を見ると、やはり感慨深いものがある。

正直、チームとしての意図を試合で表現できていたのは磐田の方だったように思ったが、とにかく先制点が大きかった。
最初のドタバタ、3つも4つも訪れたピンチをひとつでも決められていたら、磐田の大差勝ちとなってもおかしくなかったであろう。あそこを凌げた…というか外してもらったおかげで試合を五分に進めることができた。
課題として、セットプレーの守備はまだまだ全然安心して見ていられない、攻撃も狙っていたビルドアップはなかなか実現できなかったが、それでもやれることを個々がしっかり遂行し、 今の時点で持っている力をすべて出し切ってくれたのは伝わって来た。
前評判は高くないが、一つ一つステップアップして行って欲しいと思う。
予想外…と言っては失礼だが、思った以上に今後に期待できそうな内容に、満足して岐路に着いたのであった。唯一の誤算と言えば、この後インフルエンザに感染していたことが判明し、3日間ほど高熱でうなされたことくらいか…。
最後に今日の一コマ。
昨年の開幕戦 に訪問したときは、これからシーズンが始まるとは思えないくらいボロボロだったJR磐田駅のジュビィちゃんのステッカー。
果たして今年は…。
良かった…。