以前もこのブログで書いた気がするが、鹿島・成田線から眺めるのどかな車窓が個人的にお気に入り。
古き良き日本とも言うべき風景がいっぱいに広がり、本当に癒される。
そうかと言って、ここに住みたいとは絶対に思わないが…。
ということで、3連休のど真ん中、かなりの早起き(自分比)をして電車に乗り込み、巨大な湖を渡って向かった先は…。
JR鹿島神宮駅である。
当初はここから大洗鹿島線に乗り換える予定であったが、地震により電車が止まっていたためバスに変更。
そんなこんなで鹿島国への入国を果たし、無事に目的地へ到着。
かつてここには神がいたのだ…。
振り返ればあっという間の今シーズン、J1最終節観戦の舞台に選んだのは…。
カシマサッカースタジアムである。
もともと前日プレミア12観戦の予定を組み込んでいたため、翌日は関東近辺と決めていたところ、グランパスの試合がうまい具合にここで組まれていたため即決。
ということで、2週連続の茨城遠征となったのは単なる偶然である。
さて、カシマスタジアムにおける最優先事項と言えば、もちろんこれ…。
日本随一と言っても過言ではない、スタジアムグルメである。
このために早起きをし、わざわざ朝食を抜いてやって来た。
さぁ、戦闘開始…。
何しろ油断するとあっという間にご覧の有様。
カシマスタジアムで食を楽しむには段取りが非常に重要。先手必勝とはどんなことにも当てはまる格言なのである。
本日のハイライト。
鹿島食肉事業協同組合さんの列に並んでいると、背後から「並んでいるところ撮らしてもらっていいですか?」の声。
「どうしよう…、決して自分は怪しいものでは…」とオロオロしていると、どうやらアド街ック天国がロケを行っていることが判明。
いったいどこの街がテーマなのかは分からなかったが、来年1月9日にオンエアーされるとのことで、もしかしたら日本全国にアホ面しながらもつ煮の列に並ぶ自分の後頭部が放送されるかもしれないと思うと、気が気で夜しか眠れない。
そんな喧騒をよそに、コンコースでグリーティングしていたしかおを発見。
何度かコンコースを往復していた自分が見たところ、都合2時間近くグリーティングをしていたような気がする。本当にマスコットの鑑である。
さて、本日ホームチームの鹿島は首位の広島を勝点差3、得失点差12で追う。
要するに、「広島0-6湘南、鹿島6-0名古屋」的な事態が起きないと逆転することができないわけで、第2ステージ制覇は極めて厳しい状態にある。
しかし、それでも可能性がある限り勝利を目指して戦い抜くだけ。
鹿島のゴール裏からは「奇跡を起こせ~」の聖者の行進チャントが高らかに響き渡る。
対する名古屋、西野朗監督とともに戦う最後の試合とあって、勝利で終えたい気持ちはことさら強い。
言ってしまえばただの消化試合かもしれないが、応援するサポーターのためにも、今年ラストゲームを締めくくるべく気持ちのこもった試合を見せて欲しい。
気合の入る鹿島サポーターによる、ビッグフラッグ展示会も開催。
本日のスタメン。このメンバーで戦うことができるのも今日が最後。
原因は天皇杯で早々と負けたから…。
色々な思い出が蘇り、毎年この時期の試合は妙に切なくなってくる。
最終節を最終戦にしたいクラブ、最終節を最終戦にしたくないクラブ、最終節が最終戦と決まっているが意地を見せたいクラブ。
様々な思いが絡み合う2015年の最終戦、間もなくキックオフ…。
試合はホームサポーターの大声援を受ける鹿島が攻勢に出て、名古屋ゴールに襲い掛かる。
特にキレキレだったのがカイオ。
対面の相手を走力とテクニックでほぼ蹂躙。完全に名古屋DFが翻弄されており、いつ鹿島に点が入ってもおかしくない展開に。
しかし、クロスバーに助けられるなど最後のところで踏ん張り、鹿島に得点を許さない。
それでも後半9分…。
切りこんだ中村充孝が左足を振りぬき、ゴール右へ決める。
その後は両チームのカウンターでの応酬になり、見ごたえのある展開が続く。
終盤になると、名古屋は猛攻を受けるが、鹿島はチーム全体で守備に奮闘。
最後まで集中力の高いプレーを見せる。
結局鹿島が虎の子の1点を守り切り、最終節を勝利で締めくくったのであった。
最終スコア。
そして監督・スタッフ総出でサポーターに挨拶。名古屋サポーターからも大きな拍手。

個人的には優勝して以降下り坂のチームを引き受けたにしては、なんとか持たせたと思うが、怪我人が続出するなか手腕をなかなか発揮できず苦しい2年間であった。
何はともあれ、お疲れ様でした。
そして、鹿島のホーム最終戦セレモニー。
結局逆転優勝は叶わなかったが、最後まで戦い抜いた選手たちに大きな歓声が起こる。
というか自分、今年ホーム最終戦セレモニー見るのは7回目なのだが…。
鹿島・石井監督の挨拶。
今年は前半戦大爆死からのセレーゾ解任、石井監督就任による巻き返し、そして終盤での急激な失速と鹿島にとってはジェットコースターのようなシーズンだった。
それでもナビスコ優勝、2ndステージ2位とそれなりに結果を残したのは、鹿島が鹿島たる所以なのだろう。
チームの総合成績としては納得のいくものではなかったかもしれないが、新しい選手も台頭し、また来年以降強敵になる予感をビシバシ感じたのであった。
そんなこんなでスタジアムを離脱。
改めて広島サポーターの皆さま、年間勝ち点1位おめでとうございます。
何だかんだ言っても年間勝ち点1位のクラブが総合優勝でないと気持ち悪いので、CSは広島目線で応援したいと思う。
さて、試合終了後…。
そのまま帰っても良かったのだが、どうやら近くにあるようだったので、ふらっと参拝に行くことに…。
ここまではまだ良かったのが…。
境内は樹木が生い茂り、もともと夕暮れに差し掛かっていたこともあり完全に周囲は暗闇に…。
正直本気で迷子になるかと思った…。
おまけに、ここで余裕をぶっこき過ぎていたら、30分に1本しかない鹿島線&JR佐原駅でまさかの乗り換え40分待ちのコンボで帰りが終電ギリギリに…。ここが鹿島国と一部で揶揄される地であることを完全に忘れていた…。
鹿島神宮は来年以降の検討課題に…、また必ず来よう…。