Q:今あなたは何をしていますか。


A:Jリーグの試合を見るため、スタジアムに向かって歩いています(なお、今自分は東京都内)。




さすが山の中、町田市の鳥であるカワセミも発見。


実に4年ぶり の登山を経て、本日の目的地は町田市立陸上競技場である。



久しぶりの訪問となったが、前回は見られなかったエアー遊具やイベント用ステージが設営されており、試合開始が近づくにつれてなかなかの賑わいを見せていた。


イベントステージのMCが「本日の対戦相手は…、TDK!」と煽っていたのが個人的には印象的。



そのステージで熱唱されていた本日のゲスト、ソレイユあやめさん。


「今年、日本シリーズで連覇を果たした福岡ソフトバンクホークスの公式戦にて国歌斉唱を行ったこともある歌手」という、どう受け止めればいいのか見当がつかない説明書きがゼルビアホームページに掲載されていた。


さて、ゼルビア町田の本拠地である町田市立陸上競技場であるが、2009年よりJ2ライセンス取得のための工事を行っており、遅れながら今回が改修工事終了後初訪問となった。


確かにこんな洒落た入場ゲート、自分の記憶の中には全くない。



改修の目玉は、なんと言っても増築されたメインスタンド。



【参考】前回訪問時のメインスタンド(2011年10月撮影)。


こうして見比べてみると、今や当時の面影は全くない。



バックスタンド側から見たメインスタンドも…。



ご覧のような変わりっぷり。



ここだけ切り取って見てみると、迫力ある構えに圧倒されてしまう。


屋根つきで、見たところ傾斜もあり、非常に見やすそうな印象。



一方、バックスタンド側。


こちらは4年前訪問時と同様、傾斜のない構造で相変わらずピッチが見にくい。


もっとも改修工事前は芝生席だったことを考えると、これでも格段にグレードが上がっている。


将来的にゼルビアがJ1参入を視野に入れたときには、こちらも増築されるのであろうか…。



本日のアウェイチーム、ブラウブリッツ秋田サポーターの皆さま。


今シーズン秋田は苦しい戦いが続いたが、第3クールに入ると戦いぶりに安定感が増し上位チームを次々に撃破。前節藤枝に敗れるまでなんと7勝2分と、完全にJ3の台風の目となっている。


好調な秋田の戦いぶりも本日の注目点の一つ。



一方、こちらは町田のゴール裏に掲げられた、「行こうぜJ2」幕。


先日、福島サポーターから提出された ものを折りたたんで提示。


他サポの期待も受け、J2をかき回すホームの町田。


ここに来て6連勝と猛烈な巻き返しを見せ、現在首位・山口と勝ち点2差と、激しい優勝争いを演じている。


好調なチーム同士の対決に加え、J3の行方を占う非常に重要な試合、本当に楽しみである。



「コピーしすぎたんで、どんどんもらってください!」とバックスタンド側まで出張して歌詞カードを配布する町田サポーターさん。


背番号こそ違えど、自分には後ろ姿が勝又にしか見えなかった。




選手入場時、ゴール裏から提出された「町田魂」ビッグフラッグ&「町田市章バンデーラ」



そして「オレ達はテッペンしか見ていない」弾幕。


逆転優勝を信じ、気勢を上げる町田サポーター。



ということで、そもそもの週間予報では雨予報だったが、蓋を開けてみれば11月中旬とは思えないような暑い日差しのなかでの運命のキックオフ。


昨日水戸にいたときと同じ真冬装備で参戦したため、エライ目にあったのは内緒で…。




そんな試合、立ち上がりにいきなり動き出す。


町田のコーナーキックのチャンスから、再三ブロックされるも最後は李漢宰が押し込む。


町田が早くも先制。


その後も町田は素早い寄せと球際の強さを見せ、終始圧倒。


秋田に付け入る隙を全く与えない。


そんななか、ふと秋田ゴール裏へ目をやると…。





秋田ゴール裏の名物応援「トラパンツ」 である。


歌詞に合わせてコロコロ弾幕が変わる様子に気を取られ、町田のシュートシーンを見逃してしまった罪な応援である。



その秋田であるが、カウンター狙いなのか、無理には攻めていない印象。


前半は町田優位で進み、後半へと折り返す。



後半に入ると秋田がボールを持つ時間が徐々に増えるが、最後のところで町田ディフェンスが体を張った守りを見せ、秋田に決定的なチャンスを作らせない。






そして後半20分、李漢宰が高い位置でボールを奪うと、細かくパスをつなぎ最後は鈴木崇文がゴールにねじ込む。


町田に貴重な追加点。



その後も町田は終始安定した試合運びを見せ、結局試合は危なげなくクリーンシート。



最終スコア。


秋田は見た感じ今日は期待していたほどでなく、正直物足りない印象。


ただ、それだけ町田の強さが光っていたと言えるのかもしれない。


試合終了後、秋田のゴール裏からは拍手。


内容的には完敗と言ってもいいものであったが、今シーズンの最後で力を発揮し、J3を盛り上げたのも事実。


少しずつ少しずつ、いつかは町田のようにJ2、そしてその先へと羽ばたいて行って欲しい。


秋田の試合を現地観戦したのは初めてだが、これからも見守っていきたいと思う。



試合後は、町田のホーム最終戦ということでセレモニーが行われる。


本日長野が敗れ山口が引き分けたため、町田の2位以内が決定。


そして山口・町田の勝ち点がとうとう並び、J3優勝&J2自動昇格枠の争いは最終節に委ねられることに…。


場内を1周する選手に、町田サポーターから大きな歓声&拍手。


サポーターと記念写真という、昨日水戸でも見た光景。



そしてスタジアムに誇らしげに響き渡る町田市歌。


本日終了時点で


首位 山口 77 +60

2位  町田 77 +34


得失点差がかなり離れているため、町田が逆転優勝するには事実上


町田△→山口●

町田〇→山口●△


のときのみであろう。これ以外だと確実にFIFAが動く案件


町田としては、まずは次節自分たちが勝ち点を掴んだうえで、天命を待つ形となる。




とはいえ、一時は山口が独走していた今年のJ3、まさか最終節までもつれるとは正直思わなかった。


結局我々は、いつだって日程くんの手のひらで踊らされているだけということなのだろう。


果たして栄冠を掴むのは、山口か、町田か…。