「2日間限定カープファン体験」の2日目。
今日はこの場所からの観戦。
カープの応援エリアに入るのは大学の時以来でほぼ10年ぶり。昨日に引き続き、今日もカープファンの知人と一緒に観戦と言うことで、今日のためにみっちりyoutubeでカープの応援を予習してきた。
しかし、やはり見るのとやるのとでは大違い。
日ハムの応援と比べると、応援のリズムがかなり速かった。
スリーコールしたと思ったら間髪入れずにペットに入ったり、太鼓のテンポも早めだったり。
個人的には慣れてるパ・リーグの応援歌の方がやっぱりいいなぁと…。
ただ、もちろん熱狂的なカープファンの迫力ある応援は、予想通り素晴らしいものがあった。
本日のスタメン。
今日は中日の先発が左の濱田ということで、カープはスタメンを4人入れ替えてきた。
そんなカープ打線。
本日は序盤から大爆発。2回、梵のタイムリーツーベース、堂林のライトオーバーの2点タイムリーツーベース、丸のレフトへのタイムリーで4点を先制。
宮島さんで盛り上がるレフトスタンド。
中日濱田は完全にフラフラ状態。
カープはさらに満塁の場面を作るが、ここはキラが三振に倒れ追加点は取れず。
そして3回は二死1・2塁のチャンスを作るが堂林が倒れ無得点、4回は3連打を放つも菊池の暴走があり1点もとれないという非効率な攻めを見せる。
結果的には、ここで追加点を取れなかったのが非常に痛かった。
一方、カープの先発野村。
こちらもこちらで先頭打者を出すわ、テンポは悪いわ、とても4点リードとは思えないピッチング。
ストレートも130km台後半がやっと。これといった決め球も持ち合わせていないのか、中日の打者に粘られるシーンを何度も目にした。
そもそも日ハムファン故、野村のピッチングをしっかりと見たのは実は初めてなのだが、今にも打たれそうな雰囲気を存分に漂わせながらの投球に、思わず「今までどうやって抑えていたの?」と知人に聞いてしまった。
4回裏の野村。ヒット2本で1死1・2塁のピンチを作ると、エルナンデスに2点タイムリーを許し2点差に。
さらに死球→四球で満塁のピンチを作ると、たまらず投手交代。
今日の野村はちょっと酷すぎた…。
変わってマウンドに上がったのがフィリップス。
こんな場面で登板させられる方も堪ったものではないだろう。
正直同点までは覚悟したが、ここはフィリップスが後続を断ちピンチを乗り切る。
これで流れが変わるかと思ったのだが…。
和田が左中間の一番深いところへ同点ツーランホームラン。
フィリップスは責められんなぁ。ただ、ワンスリーと打者有利のカウントで、真っすぐを狙いすましたかのように強振した和田のバッティングがひたすら見事だった。
さすがにどう考えてもこれで中日の流れに…ならなかった。
6回表。キラのタイムリーツーベースでカープが勝ち越し。
レフトスタンドはチャンステーマで大盛り上がり。
これぞ助っ人の働き。見事な一打で再びカープが流れをつかむ…。
…ことができなかった。
その裏。マウンドには今村が登場し、周囲のカープファンから「え~!!!」の声。
防御率だけ見るとそこまで悪い数字ではないような気がしたが、隣に座っている知人も怪訝そうな表情をしているのを見て空気を読むことに…。
その今村、カープファンの期待を裏切ることなく四球でランナーを出すと、藤井にツーベースを打たれ1死2・3塁のピンチを作ったところでノックアウト。
いったい何をしに出てきたのやら…。
…で、一打逆転の大ピンチにマウンドに上がったのが河内。
………。
河内には申し訳ないが、本当にカープは中継ぎがいないんだなぁと…。
その河内、大島にはツーナッシングと追い込んでから真ん中に変化球を投げて痛打を浴び、同点に追いつかれてしまうと、谷にも逆転のタイムリーを許す。
センター丸の暴投も加わるおまけつきで、この回都合3点を奪われる…。
なんというか、弱いチームの典型的パターンにはまってきた感…。
しかし、完全なバカ試合となった本日の試合、このまますんなり終わるはずがない。
7回表。中日3番手の浅尾に対して、先頭打者の梵がツーベースで出塁すると、岩本の犠牲フライで1点差。
まだまだ試合の行方は分からない…。
そしてカープは8回にもランナー2塁のチャンスを作るが、後続が倒れてしまい同点に追いつく絶好のチャンスを逃してしまう。
するとその裏、カープ5番手の今井が、自らの悪送球もあり招いたピンチの場面で、森野に犠牲フライを許し万事休す。
9回は岩瀬が安定の4者凡退を見せ、中日が乱打戦を制す。
中日の和田はこれで2,000本安打まで24本。
そして岩瀬は前人未到の400セーブまであと3となった。
素晴らしい逆転勝ちに、中日ファンはさぞや気持ちがいいだろうが…。
カープファンの知人は「せっかく応援してくれたのにショボイ試合で申し訳ない…。」
謝罪されたが、どうみても悪いのは知人ではなくカープの中継陣。
正直良いところを見出すのが難しい試合だったが、これも野球。
悪いところは今日全部出たと考えて、また明日出直すしかない。
知人を慰めつつも、「武田久が打たれて負けたときの自分は、おそらく今の知人と同じような顔をしているのだろうなぁ」とふと考え、どこのチームのファンも結局みんな同じなんだなぁと思ったら何故か笑えてきた。
武田久のおかげで個人的にはダメージを少し和らげることができた今日の試合。
世間的には「誰得!?」と思われるかもしれないが、秋にはカープとファイターズで日本シリーズができることを願い、2日間のカープ応援ツアーを締めくくったのであった。