朝方4時に起床し、スペイン―オランダの激戦を見届けたのち、在来線に乗り込み電車に揺られること6時間…。



岡崎―平塚間鈍行の旅…。さすがにキツイ…。


やって来たのは2年ぶり 2度目の平塚総合公園である。


寝不足の体にムチ打ち、はるばるやって来たのは他でもない。



ベルマーレクイーンである。


2010年に発足して今年で5期目を迎える、ご存じベ湘南ベルマーレのPR活動を広く行い、ホームゲームをはじめ様々な場で活動する女性グループ。


特に今年はレベルが高いともっぱらの評判。


今シーズンJ2で無双を続ける湘南は、こういうところでも本当に抜かりがない。



………




………っていくら私でもそれだけのためにわざわざ平塚まで来たりはしない。


本当の目的はコチラ。


「湘南肉祭り」である。


昨年大人気のうちに幕を閉じた「湘南肉祭り」が今年も開催。


もともと充実している湘南のスタジアムグルメだが、期間中はさらにボリュームアップして迎えてくれている。


あちこちの看板に踊る「牛」「豚」「鶏」の文字。


特に今シーズンは今日が最終日と言うこともあり、「こんなブログをやっている以上行かない訳にはいかない!!!」という謎の義務感に駆られ、やって来た次第である。



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………っていくら私でもそれだけのためにわざわざ平塚まで来たりはしない。



もちろんサッカーを見に来た。


今シーズンのJ2において圧倒的な強さを見せつけている湘南ベルマーレ。


結果だけでなく内容も実に素晴らしいものを見せており、自分の周囲には「今湘南のサッカーを見ないと一生後悔する」とまで言う人もいた。


そんなわけで、なるべく早い時期に湘南の試合を見に行きたいとかねてよりずっと考えていたが、ようやく今日都合がついたというわけである。


もっとも、ちょうどこのタイミングで湘南の勢いにやや陰りが見え始めているあたり、自分のもってなさが伺える。



対戦相手は今シーズンよりJ2に昇格してきた讃岐。


開幕戦 を見に行ったときは、負けはしたものの堂々たる戦いぶりで今後に期待を抱かせる内容であったが、結局開幕から都合7試合勝点を得ることができず、ここまで初めてのJ2で苦戦を強いられている。


もっともここ3試合は2勝1分と負け知らず。果たして湘南相手にどこまで自分たちのサッカーが通用するのか。


今後J2残留を目指して戦っていくうえで、自分たちの立ち位置をしっかり確認するためにも重要な試合となるだろう。



では、湘南のスタメン発表をお馴染みの漢字キャッチフレーズとともに…。


相変わらずセンスのあるキャッチフレーズで思わずニヤリとさせてくれる。



「攻守統率」と書いて「フィールドコマンダー」と読む。



「蹴球識者」と書いて「マエストロ」と読む。




これで「カミソリ」と読ませる。



「湘南乃~」は数多くの選手で使用されていた。



四字熟語の漢字をうまくもじり、センスあふれる言葉を作ってくれている。



「超巨大砲」と書いて「バズーカー」。



注目?の亀川選手。


「鈴亀(ベルカメ)」→「亀最高(カメックス)」ときて、今年は某ポケモンよろしく「超亀最高(メガカメックス)」へと進化を遂げていた。


来年がどうなるのか、今から楽しみである。




平塚に響き渡る「瀬戸の花嫁」。


讃岐サポは人数こそ少ないものの、よく声が出ていた。



個人的にはテレビで見るワールドカップよりも、生で見るJ2の方がやはりいい。


スタジアムの空気を存分に感じながら、久しぶりのサッカー観戦を楽しむ。



んで、試合はいきなり動く。


前半3分、コーナーキックから菊地俊介がシュートをねじ込み、湘南があっという間に先制。



さらに前半14分、またもコーナーキックから今度はウェリントンがヘディングで力強く決める。




湘南はその後も主導権を握り、流れのなかからいくつかの決定的なチャンスを演出。


まさに、両チームの現在の順位通りの展開で試合が進んで行く。






そして後半5分。菊池大介の仕掛けからPKを奪い、永木亮太が冷静にこれを沈めて3点差。


これでほぼ勝負があったかと思われたが…。





3点差になり、さすがに湘南も気が緩んだのか、パスミスを繰り返すなど次第にリズムが悪くなる。


讃岐も後半攻撃的な選手を投入し攻撃のテコ入れを図り、そして後半21分PKで1点を返す。




試合はその後、両チームとも好機を作るも得点を奪うまではいかず、試合はそのまま3―1で終了。



最終スコア。


強い湘南の試合を見たくて来た訳だが、正直今日の試合は尻すぼみ感が否めない。


ボールは保持できていたが細かいプレーやシュートが雑。


それでもしっかり勝つあたりが湘南の強さなのかもしれないが、もう少し楽に勝てただろうに…。



讃岐はなんだかんだ言って失点はセットプレーとPKのみ。つくづくもったいなかったなぁと。


前半はなかなか前線にボールがつながらなかったが、攻勢に出た後半の内容は期待が持てるものであった。


サポーターからも拍手が起こる。




勝利のラインダンスを見届ける。


ちなみに湘南は、今日の勝利で「Jリーグ全クラブからの勝利」と言う、凄いのか不名誉なのか微妙な記録を達成。


結果的には、両者ともそれぞれに課題が見えた試合となった。


この先両チームが目指す目標を達成するため、今日見せた課題をいかに克服し活かしていくのか、今後の戦いに期待したいと思う。


ちなみに自分の課題…もとい目標は…、とりあえず無事に愛知県まで在来線で帰ること…。