こんばんは!!
ここまで飛んで見てくださり本当にありがとうございます・・・涙
ブログのコメント同様、オリジナルの小説を書いたことは何個かありますがどれも上手ではありません。。
それでも、上手に面白く書きたいと日々思ってます!!
つまらなかったりしましたら、コメントで
「つまんねーよ」
「話がわからない」
など、どしどしいってください汗
細かくいってくださるとすごく助かります!良いコメントもしてくださると喜びます!
それでは、1回目のオリジナル小説お読みください。
題名「変人」
プロローグ
突然の大雨の中で雨宿りもせず、ただひたすらに歩く男に行き交う人々は目から鱗であった。大きなスクランブル交差点で信号を待つ
びしょ濡れの彼を蔑む(さげすむ)かのような声がいたるところでこだまする。その声は耳には届いてはいないだろう。切符を買おうとする男に
駅員は釘づけだった。ここは都会の中心部ではないが、地方に比べれば都会であり、オシャレな人が多かった。
そんなオシャレな人とは裏腹に、地味なパーカー、黒ずんだジーンズ、靴を見れば薄汚れたえんじ色のスニーカー、おまけに
びしょ濡れだ。彼は誰とも目を合わそうとはせず、群衆の視線をまるで感じてはいない素振りで歩いて見せた。
身長も並程度にあり、顔はイケメンとは言えないが不細工でもなかった。髪は雨のせいで垂れ下がっていて、10代、20代、
にも見えたが30代には言えない感じであった。
自動改札機をいつも使ってる駅のように通過し、先頭車両の列に並んだ。駅員は物珍しい物を見るかのように目で追った。仕草、行動
別に何か変わったわけではないが、その独特のオーラに目を奪われた。
隣にいたOLの女性は、その異変に気づき足元からゆっくりと顔を見た。汚れていてずぶ濡れで、しかも匂いは何だか嫌いな匂い、
と心のでそう呟いた。隣の列に移動しようかと思ったが、こんな人はいないと思い人間観察をすることにした。肌は白く少しだけニキビ
を潰したような跡が頬にあった。目は細く、どこか気が別世界にあるような目をしていた。どうやったらあんな人になるのか、少しだけ
考えたが答えは見つからなかった。バックは持っておらず、手ぶらであたかも浮浪者のようにも思えたが、雰囲気的に違うと何故だか思った。
不意に傘を落とし、男が拾い手渡した。無口に渡すと、少しだけ怖いがためにすぐさまそれを受け取り軽い会釈も無しに、無視しようと決めた
電車が到着し乗ろうとする男を非難の目で見る、小さい男の子連れの母親は息子を男を見せないように背をむけさせた。
母親は、息子に後ろを見させないためにも必死で自分で男を隠そうとして、あんな大人になってはならない、見させてはならないと思った。
小さいながらもその異変に気付いたのか、振り返り母親になぜ変なこわばった顔をしているのかと素朴な質問をすると、母親はそれを無視して
その日の晩御飯の話に切り替えた。それでも話が一区切りすると息子は聞いてきたが、答えようとはしなかった。人差し指を立て
それを口元にもってきて、息子にわからせるようにした。
駅に着き、電車のドアが開くと同時に男は降りてそそくさとエスカレーターを下り、自動改札機をスムーズに通り駅のすぐ
近くに止まっていたタクシーを拾った。
運転手がどこに行けばいいかと聞く前に、すぐに男は目的地を告げた。彼は目的地を聞くとすぐさまにカーナビを使い嬉しそうに車をを出した。
走っている最中、幾らくらいになるのか楽しみで久々の上客だと気分はよかった。近頃はワンメーターまでしか行かない乗客が多かったので、
更に嬉しさは高まった。どんな客が乗ってきたのか、確認しようとルームミラーを見ると彼は寝ていた。まるで死に物狂いで働いた会社員の
ような顔で寝ていたので、男を起こすまいと彼は、高まる気を落ち着かせ、スピードを少し落とし静かな運転を始めた。
景色が都会の町から、山々えと変わっていった。街灯も走り始めは沢山あったのに、光は車のヘッドランプだけになっていた。
目的地に着いたのは日が昇り始まりそうな時間だった。男はまだ寝ていて、声をかけたが中々起きず、タクシーの運転手のルールで寝ている
客を起こすときは決して触ってはいけないと言うルールがあった。これは運転手の痴漢や窃盗などの事件を未然に防止するためである。
そのため彼はドアをあけ車体を揺らしたり外から窓を叩けば起きると考えて実行した。数分も繰り返してるとようやく男が起きた。
一安心した彼が車の中に戻り料金を告げると男は、「寝てしまいすまなかった、お詫びとして多く払うよ」と料金とチップを渡してきた。
彼がそれはいいですと断ると、男は軽い会釈をしてドアを開け行ってしまった。この人は何しに何もないただの山の近くに来たのだろう、
不思議な人だ。男は朝霧の中に消えていった。
輝く輪
願ったことは多くの事が叶った。欲しい物はすぐに手に入ると思ってた。一日一日が待ち遠しかった。来る日も来る日も仲間達と笑いあってる
日々が楽しくて仕方なくて、人生勝ち組だと確信していた。いや、それ以上の言葉が欲しくて堪らなかった。
一颯(いっさ)が俺に誘ってきた。
「今日は、多くの著名人、大手事務所の社長がくるパーティーがあるんだけど来るか?」
「そこに行って何すんのさ」
「俺達の名前売るに決まってんだろ!それ以外に何があるんだよ」
少し大きな声だったので近くにいた実依利(みより)が、
「実依もそこに連れて行ってよ、私もスターの道を近道したい」と言った。
「えぇ、実依利も連れてくのかよー」
と、少しめんどくさそうな表情で言ったがこれがいつものノリだったのですぐに冗談だと言うのがわかった。
1限目と2限目の間の休み時間の会話だ。
パーティーには何度か行ったことがあるが、緊張するようなパーティーには行ったことがない。むしろ普通はないと思う。
自分を売り込まなければ人生がそこで決まると思っていたから余計に緊張していたのだろう。
俳優を目指している俺達からしたらパーティー、と言うおちゃらけた呼び方ではなく、大学受験のように思えた。
K大学は俳優を育成する学校であった。俺は入学してもう3年生になっていた。チャンスの無かった俺が巡りに巡って俺の元にきたんだ!実依利は言う、
「でも、何で一颯はその著名人や社長が集まるパーティーに参加できるの?」
「それはうちの父親が業界関係者でね、俳優になりたいのならこの機会を逃すな、って言われちゃってさ」
だから、一颯は同期の俺よりも舞台などに数多く出演しているのだなと納得した。演技力が高くてもそれをお偉いさんに見せるまで人脈がいる。
人脈が無ければ、演技力も必要ない。コネなどがある人間はチャンスが与えられる。一颯は顔立ちはよかったが、総合的に乏しく出演は決まるも
オファーはこないといった感じだった。父親がゴリ押しでいれさせるが、その後がもたなかった。
学内での小さい公演だが俺は着々とこなしていた。公演回数は少ないが一つ一つを必ず自分の物にしていき、先生達の評判はよかった。ただ活かせる場が、
俺にはあまりなかった。むしろ、0に近いくらいだ。小さな舞台で合格して出演してもそれは何にも繋がらなかった。
事務所も受けてみて、合格はするもレッスン料のお金が高くて事務所入りは断念していた。その俺が、そのパーティー、いや二度目の大学受験
に合格することができたら、テレビ、映画、大きい舞台、華やかな未来が俺を待ってる。気にいられれば、デビューできる。そんな小学生でも思えるよう
な夢物語が俺の頭の中を埋めていった。
そんな事をずっと考えていると、いつもは長く感じていた授業もあっという間に終わり昼までのご飯の時間が来るのが早く感じられた。
芸能人になりたい、有名になりたい、馬鹿にしてた奴らを見返したい、お金持ちになりたい、全ては非現実的であった。
「あのさ吉永君、次の舞台理論の授業で始まる前にちょっと早めに来てもらえるかな?」
教授の宮本先生からの呼び出しなんて滅多になかったので、少し動揺はしたがすぐさま、はいと答えた。
先生はくるりと綺麗に半回転をし、立ち去ってすぐに一颯が、
「優(まさる)宮本の野郎に何か言われてたみたいだけどなんだったの?」
「いや、次の授業始まる前に来いって。要件はなんだかわからないけど、宮本に呼ばれて良いことは一度もないよな」
「俺もあいつの事は大っ嫌いだ。」
宮本堅二(みやもとけんじ)は、とんでもない性格の持ち主で噂では、うちの女子学生を家に招いてはすることはすると言う恐ろしい先生だった。
嫌な意味での男の中の男、男子学生は嫌いで特に嫌いな生徒には徹底的に指導をし、反抗する生徒には単位を上げないで有名で、女子生徒にはめっぽう優しい。
特に可愛い子には。一颯は宮本に理不尽な事を言われ反抗し、痛い目にあって以来余計な事は言わないと誓っていた。
二度、宮本に呼ばれた事があるがどれも理不尽な話だった。一度目は入学してまだ一か月も立ってないころ、今では大学内で一番美人だと言われている会津琴美(あいずことみ)
と俺は凄く仲がよかった。仲良くなるきっかけは同じ時間に遅刻をしたことだった。
入学していきなりの遅刻で教室に入れなかった俺は、少しドアの前で立ち止まり潔く腹くくって入ろうとした時に後ろから
「待って!!」
声を少し大きく教室には聞こえない様な声をだし走って駆け寄ってくる女の子がいた。走ってきたからなのか息を粗くしながら
「君も遅刻?よかった、二人で一緒に入れば二等分されるかな?」と冗談交えて言ってきた。不意にも笑ってしまったのを覚えている。
そこからが仲良くなるきっかけでよく話すようになり、遊ぶようにもなった。あの事件が起きるまでは。
遅刻した授業が宮本の授業だったために、目をつけられた。多分、会津が綺麗でなければ目をつけられる事は無かったと今でも思う。
呼ばれた内容は、だらしない、が理由であった。黙って聞いていると、何のために大学に来たのか、お前は彼女欲しさにきているのか?
ずっと2時間もそんな事を言われた。この先生には何言っても損しかないと思った俺はたまに、すいませんでしたの謝りの気持ちがない相槌をうっていた。
二度目の呼び出しも、本当に些細な事だった。2年生になって学内での公演で準主役に選ばれた事が腹立たしかったのか、やる気が見られない、で呼び出し。
誰よりも稽古をして、念入りにセリフをチェックしやっていたのにこのザマだ。一番俺が一生懸命にやり、居残りしてまでやっていたのに怒られたのが不意に落ちないが
これも一回目と同様、適当な相槌の繰り返し。俳優の世界はこうでないと生きていけないんだなと思った。
改めて考えてみると年に一回は何故か宮本に呼ばれている、そう初めて気づいた。じゃあ、今回の議題はなんだ。。。あまりにも理不尽過ぎる事を言われると思ったので
それが逆に一周して何を言われるか楽しみだった。
続く・・・
