手に触れる必要性がどこにもない。







93歳の女性が、

「お墓に避難します。」

と、自殺をした。





充分生活してきたからこそそれで満足したのだろうか?






何度色を塗り替えても自分の思う色がでてこない。






果たしてまだ迷路の途中なのかもしくはゴールのない迷路なのか?







不透明すぎて結局わからず又振り出しの場所に。









ドコかで勝手に声が聴こえると思っていたのに大事に握っていた物はただの砂だった。









自分を殺す勇気はなくても人を殺す力はもっている。
考えすぎると病院に行かなくてはならないので。






話した事を聞かれるといつの間にか二転三転していく。



そこには何一つ気づかない。



気丈振る舞ってさっき見た夢でさえ自分の色に塗り替える。



そこには何も残らない。




長蛇をなす天国の門の入口にいる微笑ましい人達に唯一できる最高の苦笑いを贈る。



そこには疎ましさを残しながら。




選択に惑わされ決まっている事すらままならない。




己はすでに選択しているのに。






伝える事も、伝えたい事も、あると言える人に私はなりたい。






覆い被さった化け猫の皮を剥げばきっと誰かを傷付けてしまうんだよ。







そーやって自分は成り立っている。
畏まって言う必要もない。






眉間に両眉を寄せている自分の姿を見て、


「あんたにはそれがお似合いだよ。」




思わず大きく右手を振りかぶり満足そうにしていると、


小さく震え血だらけになった右手が、


「これで少しはあんたに近づいたよ。」




トイレットペーパーでぐるぐる巻きにしながら傷つけた右手の痛さに気づかずぶっ壊した満足に浸った自分に苛立つ。





己を保持するため何かを傷つけ自分を騙す。






どっぷり浸かって抜け出そうともしない。






どっか遠くへ移ろうかな。