アメリカを含む諸外国では、新型コロナの抗体検査を重視し、社会活動再開の
目安にしようとの動きが加速している。
ところが日本では、抗体検査に懐疑的な医師や専門家がいて、なかなか前に
すすまない。
どうしてそんなに無知なのか? ウイルス病が何故治癒するのかを考えれば
すぐ分かることなのに。
ウイルスが人の身体に入り、感染すると、免疫機構が働いてそのウイルスに対する
抗体が出来る(感染成立後1週間~2週間)ため、ウイルスは体内に住めなくなり、
逃げ出して行く。 それでウイルス病が直る。HIVウイルスなど一部例外はあるが。
だから罹っても生きてさえいれば、必ず治るのだ。その時抗体が出来ている。
勿論、ウイルスによって、抗体の持続期間は一生~半年・1年間と大きな違いはあるが。
RNAウイルスの免疫(抗体)の持続期間は1年以内と短いのが普通。また、早期に,
抗ウイルス薬で治療した場合は免疫(抗体)が出来ない場合がある。
と言う訳で、免疫(抗体)が有るか無いかを知ることは、ウイルス病対策の極めて
重要なポイントになるのだ。
「抗体が出来るかどうか分からない」とか、「抗体が出来ても、再感染しないかどうか
分からない」などの全くど素人以下の下らない、無知な議論は止めて、さっさとPCRと
同時に抗体検査を実施すれば、病勢の時期がどのステ―ジにあるのかも分かり、
コロナ感染者の入院期間の短縮にもつながる。 獣医師の私にでも、ウイルス病
の基礎が分かっていればすぐ分かることだ。
喜多川 龍