新型コロナ感染症の危機管理で見えたトップリ-ダ―達の器量。

 

首領たちの「現状認識と決断力の差」が,これほど明瞭に白日の下に曝された

事態はこれまでなかった。

 

安倍首相の器量は落第点。「この人に日本を任せていていいのか」と

改めて思わずにはいられなかった。

 

習近平に遠慮したのか、武漢から中国国内に次々と感染が拡大しているにも

かかわらず、国境閉鎖をためらって、国内に相当量のコロナウイルスを持ち込

ませてしまった。 また、2月27日には突然、投網を打つような全国一斉休校と

外出自粛要請、以来、関係ない地域までトバッチリを受け、無意味な休校・外出

自粛で、日本列島はまさに混乱状態に。

 

 加えて、首都東京で新型コロナ感染が急拡大しているのに、つい数日前まで

「全国的に見て、まだ緊急事態ではない」とノ-天気なことを言っていた。

この数日間がどれ程重要か全くわかっていない。

 

日本における首都東京は、諸外国の首都とは比較にならないくらい国内の政治・経済・

情報・世界的認知度の占めるウェイトが大きい。安倍首相には、その認識が決定的に

欠けていることもはっきりした。

 

これに対して、極めて的確な状況認識を持っていた小池都知事が、危機感を持ち、緊急

事態宣言を出すよう迫ったのは当然のことだ。

 

 新型コロナのような感染症を抑え込むには、極端に言えば少しでも早く「1か月間すべて

を停止」すれば、ほゞウイルスを消滅させることが出来るので、それが一番感染防止対策

としても、経済的被害を最小にするためにも優れた方法なのだ。

 

にもかかわらず、小池都知事の足を引っ張り、感染症を長引かせ、経済的被害を拡大

させるようなことをしている。 補償の出し惜しみなどはその典型。

 

 一体どちらが、一国の首相にふさわしいか、まで見えてしまった。 この国に住んでいる

ことの哀しさが身に染みる。

 

                                             喜多川 龍