最初で最後なのに、和やかに、会は進んだ。彼女たちは、私の分を出してくださったばかりか、お土産まで気遣ってくださった。私も、日本茶と茶菓子と茶素麺をセットにして、お礼として持ち帰って頂いた。お礼の言葉に加えて、食べるラー油2種は、近隣の大手スーパーで、普通に購入したものなので、金額的な心配はないが、お一人に1個ずつで、ごめんなさいと 話した。
私の隣で、したたかに呑んでいた支配人は、今日の分の取り纏めをしなければと、店に戻った。閉店まであと2週間というのに、異動先の内示はまだなかった。心置きなく呑めるのは、何時になるのか、素面の私は心配するしかなかった。
その翌日から最終日まで、顔を出すと、「予約席」に導かれた。レジに立つと、1番目が届く位置だった。
ディナータイムのスタッフの、自発的厚意…らしい。
知り合いの子との話から、瞬く間に私の職業がバレて、スタッフの誰もが少々たじろいだらしいが、いつの間にか、スタッフのほうが早上がりするときなど、食事をしている私に、ごく自然に挨拶をしてから帰るので、周囲の客が怪訝そうな眼差しを向けて来ることもあった。
会計時の立ち話などから、誕生日プレゼントをしたり、主任と一緒にラスト(洗い物と翌日の仕込みの一部)まで残る顔触れに、小腹にたまりそうな食べ物をちょっと持たせるなど、仕事ぶりを労(ねぎら)うこともちょくちょくあった。
支配人は随分謙遜したが、私は自分なりに、スタッフたちのおかげで一人でも何も臆することなく、いつ来ても気持ち良く食事を摂れる環境に感謝している気持ちを顕しているに過ぎない、無理のない範囲でしている事なので、許してほしいと話した。それは取りも直さず、支配人の指導が行き届いている何よりの証で、貴方(支配人)を始め、この人々に巡り逢えた事を、幸せに,まさに文字通り、“有り難い”ことだと思う、得難い体験をさせて貰ったと感謝している、と伝えた。
私の隣で、したたかに呑んでいた支配人は、今日の分の取り纏めをしなければと、店に戻った。閉店まであと2週間というのに、異動先の内示はまだなかった。心置きなく呑めるのは、何時になるのか、素面の私は心配するしかなかった。
その翌日から最終日まで、顔を出すと、「予約席」に導かれた。レジに立つと、1番目が届く位置だった。
ディナータイムのスタッフの、自発的厚意…らしい。
知り合いの子との話から、瞬く間に私の職業がバレて、スタッフの誰もが少々たじろいだらしいが、いつの間にか、スタッフのほうが早上がりするときなど、食事をしている私に、ごく自然に挨拶をしてから帰るので、周囲の客が怪訝そうな眼差しを向けて来ることもあった。
会計時の立ち話などから、誕生日プレゼントをしたり、主任と一緒にラスト(洗い物と翌日の仕込みの一部)まで残る顔触れに、小腹にたまりそうな食べ物をちょっと持たせるなど、仕事ぶりを労(ねぎら)うこともちょくちょくあった。
支配人は随分謙遜したが、私は自分なりに、スタッフたちのおかげで一人でも何も臆することなく、いつ来ても気持ち良く食事を摂れる環境に感謝している気持ちを顕しているに過ぎない、無理のない範囲でしている事なので、許してほしいと話した。それは取りも直さず、支配人の指導が行き届いている何よりの証で、貴方(支配人)を始め、この人々に巡り逢えた事を、幸せに,まさに文字通り、“有り難い”ことだと思う、得難い体験をさせて貰ったと感謝している、と伝えた。