明太子 残念子

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きのうの朝のお話








トレーニングウェアに着替えた夫が
でかける支度をしながら
私にひとつ
オツカイを頼む



夫　『あ　日中買い物行くよね？
　　　そのときできたら
　　　ゴハンのお供　買ってきてほしい』


Ａ　『うん分かった
　　　どんなの？桃○の海苔のヤツとかでいい？
　　　ビンじゃないタイプでもいい？』


夫　『うーん何でもいい』


Ａ　『んじゃ年末年始でちょっとフンパツして
　　　明太子とかは？』



夫　『おお　いいねえ』



Ａ　『んじゃそれにするね
　　　確認したいんだけど、明太子って
　　　あの赤くて　チョーさんのクチビルみたいなヤツだよね』


夫　『うん　そう
　　　あ　でもそうだな　明太子より、たらこがいい』


Ａ　『え？』


夫　『たらこ』




Ａ　『たらこ？わかった。
　　　わかったけど
　　　明太子とどう違うんだっけ？』

夫　『・・・・・・・・・・』



Ａ　『教えてくれないと買えない』



夫　『たらこを辛く調理したのが明太子
　　　で　オレは辛くないタラコが、いい』


Ａ　『了解　んじゃちなみに教えて、
　　　店でよく見るあの
　　　カラカラに乾いた肌色のチョーさんくちびる、
　　　アレしかなかったら
　　　それでもいい？』



夫　『・・・オレは生タラコが欲しい

　　　それにあんまり両方が並んでる所って
　　　ないと思う』



Ａ　『ん？あのカラカラの肌色のヤツも
　　　たらこなんだよね？
　　　アレは明太子じゃないの？』


夫　『あれはだいたい　焼きタラコ』


Ａ　『焼き明太じゃないの？』








夫　『オレがほしいのは生タラコ』



Ａ　『わかった。
　　　ちなみにスジコって？
　　　イクラがつながってるヤツのことだよね？』










夫　『オレは生のタラコがほしい

　　　それと
　　　そのお前の目の前にあるのは何だ
　　　自分で調べろ』

なんだか勝った気がした
残念な妻

お母さんゴメンナサイ





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