2026年7月12日(備忘録)
9年振りにお会いしたキタさんこと
北畠 隆行さんが私の経歴を紹介して下さいました。
【2ショット企画】70
「通称、どら息子さんこと、嶺岸 康浩さん!」仙台の街を35年もの歳月、一台のランドクルーザーとともに走り続けている人がいます。そのハンドルを握るのは、通称「どら息子」さんこと、嶺岸さんです。
時代が目まぐるしく変わり、新しいものへと次々に乗り換えることが当たり前になった今、一つの愛車を35年間大切に乗り続ける姿には、流行では決して語れない信念があります。その生き方は、物を大切にすること、人との縁を大切にすること、そして自分らしさを貫くことの尊さを、静かに教えてくれます。嶺岸さんの魅力は、長年ランクルに乗り続けていることだけではありません。その根底には、いつの時代も変わることのない「人への優しさ」と「伝えることへの情熱」があります。
中学生時代は校内暴力が社会問題となる激動の時代でした。そんな落ち着かない環境の中で、嶺岸さんの心を支えたのは、深夜ラジオから流れる温かな言葉と、お父様から譲り受けたカメラでした。レンズ越しに見る景色や、人の表情を切り取る楽しさに夢中になり、その感性は高校時代に新聞部でさらに磨かれていきます。原稿用紙何枚分にも及ぶ記事を書き、自ら撮影した写真を選び、壁新聞を制作する日々。その頃に育まれた「誰かに伝えたい」という純粋な気持ちは、今でも嶺岸さんの人生の軸となっています。社会人になると、その誠実さと行動力は営業の世界で大きく花開きます。
事務機器販売では、キヤノンの代理店に勤務し「ファイブスター」の上司の下に所属し、競合が強い大学や教育機関へ何度も足を運び、信頼を積み重ねながら数々の実績を残しました。その功績が認められ、ハワイ旅行へ招待されるほどの成果を上げても、決して驕ることはありませんでした。数字だけを追いかけるのではなく、人との信頼関係を何より大切にしてきたからこそ、多くの人から支持され続けたのでしょう。現在もその姿勢は変わりません。牛乳配達の拠点責任者として日々現場を支えながら、一人ひとりとのコミュニケーションを大切にし、周囲から厚い信頼を寄せられています。穏やかな笑顔と柔らかな話し方の奥には、責任感と粘り強さがしっかりと根を張っています。そんな嶺岸さんを語る上で欠かせないのが、SNSでの発信です。これまでの投稿数は4万5千回を超えています。
「備忘録であり日記代わりです」と笑って話されますが、その投稿には飾らない人柄がそのまま表れています。美味しい料理との出会い、四季折々の風景、地域のイベント、仲間たちの笑顔。その一つひとつを丁寧に記録し、見る人にも温かな気持ちを届けています。決して背伸びをせず、自慢もしない。それでいて自然と人が集まり、応援したくなる不思議な魅力があります。肩の力が抜けた優しい言葉には安心感があり、「この人なら大丈夫」と思わせてくれる包容力があります。まさに、人を不快にさせることのない穏やかな空気をまとった存在です。そして何より象徴的なのが、35年間連れ添ってきたランドクルーザーとの物語です。22歳で出会って以来、一度も乗り換えることなく現在まで大切に維持し続けています。普段は走行距離を増やさないよう通勤にはバイクを使い、休日になると愛車のコンディションを確認しながら丁寧に整備を続けています。メーカーにも部品が残っていない車種であっても、必要な部品は時間をかけて探し、自ら手をかけながら命を吹き込み続けています。その姿は単なる旧車好きではなく、一つのものを愛し抜く生き方そのものです。
「このランクルと人生を終えたい」と語る言葉には、35年という時間だけが持つ重みがあります。休日にはカメラを片手に各地の祭りやイベントへ出かけ、公式カメラマンとして撮影を任される機会も増えています。動きの速い被写体に苦戦しながらも、「もっと上手く撮りたい」と努力を惜しまない向上心は、何歳になっても挑戦を楽しむ嶺岸さんらしさを感じさせます。趣味を趣味のままで終わらせず、人の喜びにつなげているところも、多くの人から愛される理由なのでしょう。嶺岸さんは、ご自身のことを冗談交じりに
「わがままなドラムスコ」と笑わせてくれます。しかし実際に接すると、その印象はまったく違います。誰に対しても礼節を忘れず、相手を思いやり、自分が決めたことは最後までやり抜く芯の強さを持った、本当に心優しい方です。だからこそ、長年にわたって築き上げてきた人とのご縁も、SNSでつながる仲間も、これほどまでに温かい輪になっているのでしょう。35年間ランクルを乗り続けることも、4万5千回を超える発信を積み重ねることも、一朝一夕でできることではありません。そのすべては、好きなものを大切にし、人との出会いに感謝し、一歩ずつ誠実に歩み続けてきた人生そのものです。穏やかで、ほんわかとしていて、それでいて誰よりも情熱を秘めている嶺岸さん。その笑顔の奥には、信念を貫き続ける強さがあります。そんな嶺岸さんだからこそ、多くの人が自然と応援したくなり、「これからもそのままでいてほしい」と願うのでしょう。35年の歴史を刻んだランドクルーザーとともに、これからも嶺岸さんらしい優しさと情熱を胸に、自分だけの道をゆっくりと、そして力強く走り続けていかれることを、多くの人が心から応援しています。
